
おつかれさまです!司法書士の「よしと」です。

司法書士試験の合格者の平均年齢ってどれくらい?
最高齢合格者って何歳なの?
私の年齢から勉強を始めても司法書士試験に合格できる?
そんな風に思っていませんか?
この記事では司法書士試験の以下の内容を説明しています。
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2019年は合格者の平均年齢が40歳を超えました。
あなたがこれから勉強を初めて合格できるのか、実際の合格者の年齢から目安を得ること、これからの勉強法を知ることができますよ。
私自身は4回目の司法書士試験で合格しましたが、当時の合格者平均年齢くらいで合格しました。
そんな私が過去の司法書士試験の合格者の年齢分布をグラフにして視覚的に説明していきます。
司法書士試験合格者の平均年齢
2019年(令和元年)の司法書士試験の合格者の平均年齢は40.08歳です。
「合格者の年齢構成の変化」で詳しく後述しますが、合格者は30代から40代くらいの社会人が多いのが特徴です。
合格者の平均年齢の推移
2020年9月現在、法務省のサイトには2014年(平成26年)から2019年(平成31年)までの6年分の合格者データがあります。
このデータから司法書士試験の合格者の平均年齢の推移をまとめると以下のとおり。
年度 | 合格者の平均年齢 |
2014年(平成26年) | 35.04歳 |
2015年(平成27年) | 35.16歳 |
2016年(平成28年) | 38.03歳 |
2017年(平成29年) | 37.60歳 |
2018年(平成30年) | 38.77歳 |
2019年(平成31年) | 40.08歳 |
このように6年間で約5歳ほど合格者の平均年齢は上昇しています。
少子高齢化の影響で若い人の新規参入が少なくなり、司法書士試験全体の受験者数が減少していることも原因の1つかと考えられます。
受験者数の減少理由については以下の記事で詳しく考察をしています。
関連記事:「司法書士試験受験者数の推移と減少の3つ理由【意外と問題ない?】」 |
司法書士試験の最高齢合格者
司法書士試験の最高齢合格者は、2018年(平成30年)の80歳。
この80歳という年齢は合格者の中でもかなり高く、2位は2018年の最高齢合格者の72歳です。
例年、最高齢と2位の差は1~2歳程度ということからも、80歳で合格ということがとてもすごいことが分かります。
特別な80歳の合格者を見て、自分も同じ年齢でも合格できる!と考える人はあまりいないと思いますので、例年の最高齢合格者はだいたいどのくらいなのかを見ていきましょう。
各年度の最高齢合格者の推移
さきほどと同じく2014年から2019年までの合格者データを見てみましょう。
データから例年の最高齢合格者をまとめると以下のとおり。
年度 | 最高齢合格者の年齢 |
2014年(平成26年) | 66歳 |
2015年(平成27年) | 68歳 |
2016年(平成28年) | 71歳 |
2017年(平成29年) | 73歳 |
2018年(平成30年) | 80歳 |
2019年(平成31年) | 72歳 |
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このように例年の最高齢合格者は70歳前後となっていることが多いです。
あなたが最高齢合格者を目指しているのでもなければ、高齢になってから勉強を始めたとしてもなるべく早く合格できた方が良いですよね。
そこで、実際に高齢の合格者はどのくらいいるのか、データの中で一番古い2014年と一番新しい2019年で比較してみました。
司法書士試験合格者の年齢構成の変化
2014年と2019年の合格者の年齢を比較してみると以下のようなグラフになります。
この比較から分かるのは以下のことです。
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合格者のボリュームゾーンがそのまま同じ世代でスライドしているのは合格者の平均年齢からも明らかでしたが、一番重要なのがそれよりも上の世代の合格者が明確に増加していることです。
受験者数と合格者数は減っているにも関わらず、45歳以上の司法書士試験合格者数は増加しているんです。
さきほどの年度ごとの最高齢合格者のデータと合わせると、45歳~65歳くらいの年代から勉強を始めても司法書士試験に合格している人は増加傾向にあることが分かります。
このため「これから勉強を始めても遅くはないですよ」と私も言うことができるんです。
では、高齢な方はどのように勉強すれば司法書士試験に合格できるのか?
実際の高齢合格者の勉強法を見ていきましょう。
高齢合格者の勉強法のポイント
予備校を利用
定年退職後にマイペースに独学で勉強を始める人もいますが、司法書士試験に合格しようと思うのであれば、やはり予備校を使った方が良いです。
実際に2014年(平成26年)の最高齢合格者の方はLECを使って合格しています。
また、2017年(平成29年)の最高齢合格者の方は伊藤塾を使って合格。
このお二人の話に共通するのは、
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ということです。
私自身は最初から予備校を使って勉強しましたが、独学から始めていたらもっと合格までに時間がかかっていただろうと思います。
時間と費用を考えると最初から予備校を使った方が結果的にリーズナブルに合格することができるという考え方は若い人でも高齢な人でも共通していると言えます。
なので、これから司法書士の勉強を始める人、今独学で苦しんでいる人には予備校を使うことをおすすめしています。
関連記事:「【決定版】司法書士予備校比較のポイント!間違えない選び方ランキング」 |
注意点
予備校を使って勉強することは年齢に関係なく重要ですが、高齢ならではの勉強の注意点もあります。
2014年の最高齢合格者Y・Hさんによると
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という注意点を挙げています。
キーワードのメモ、主要判例の理解法などは年齢に関係なく有用な勉強法ですよ。
司法書士試験の最高齢合格者と合格者平均年齢まとめ
2019年の司法書士試験の合格者の平均年齢は40.08歳。
この6年で約5歳も合格者の平均年齢は上がっています。
司法書士試験の最高齢合格者は2018年(平成30年)の80歳ですが、例年の平均は70歳前後です。
近年、司法書士試験の受験者数や合格者数が減少する中、45歳以上の合格者数は逆に増えています。
おおよそ70歳くらいまで毎年合格者が出続けていることからも、65歳くらいまでに勉強を始めれば司法書士試験の合格が十分に目指せると言えるでしょう。
定年退職後に独学で勉強を始める人も多くいますが、実際の最高齢合格者の勉強法を見てみると予備校を使った人が合格していることが分かります。
最初から予備校を使っていればもっと早く合格できていただろうと複数の最高齢合格者が振り返っています。
そのため、合格を目指さず単に趣味として勉強しているのでない限り、予備校を使って勉強するのがおすすめです。
関連記事:「失敗しない安心の司法書士予備校おすすめ5選【初学者向け】」 |
高齢ならではの勉強の注意点も以下のようなものがあります。
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これらの注意点を守りながら勉強すれば、いくつになってから勉強を始めても遅いことはありません。
司法書士は独立開業が容易な資格ですから、合格すれば第二の人生として法律家になることができます。
年齢を理由に司法書士試験を躊躇しているのであれば、年齢を気にするよりも早めに勉強を始めるのが最良ですよ!
関連記事:「【決定版】司法書士予備校比較のポイント!間違えない選び方ランキング」 |