
おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。

勉強に専念して1年で司法書士試験に合格したかったけどダメだった…。司法書士で浪人するってアリ?
来年以降に合格するためにはどう勉強すれば良い?
司法書士浪人するとしても正直なところ家族や周りの目が気になる…。何か良い方法はない?
そんな風に思っていませんか?
この記事では司法書士試験の専業受験生の以下のことについて説明します。
|
私は4回目の受験で司法書士試験に合格しました。
最初の1年は勉強に専念したもののあまり成果が出ず、2年目以降から少しずつ勉強方法や過ごし方を変えていきました。
その経験から、無駄なく早く合格するためにはどのようにすれば良いのかを説明していきます。
司法書士で浪人するのがアリな3つの理由
1年間勉強に専念して司法書士試験に合格できなかった受験生が司法書士浪人をして勉強を続けることは、アリかナシで言えばアリです。
司法書士浪人がアリな理由は以下の3つ。
|
それぞれの理由について説明していきますね。
理由1:1年で合格できないのが普通
司法書士試験は専業受験生でも一発合格できるのはかなり少数派です。
合格者データから多めに見積もって計算しても一発合格しているのは司法書士試験受験者の0.44%しかいません。
専業受験生でも合格する人の多くは、2年以上勉強を続けているのが現実です。
だから1年勉強して合格できなくても司法書士浪人して勉強を続けるのが普通。
真面目に勉強をしている専業受験生であれば、2年~3年くらいで合格できるのではないか、と見積もっておくのが妥当です。
理由2:合格時の年齢はあまり問題にならない
司法書士試験はすぐ合格した人と、何年もかけて合格した人の合格後の就職・独立にはほとんど差はありません。
合格時の年齢による差もあまり無いので、多少浪人しても問題なしです。
昔の某匿名掲示板には以下のような書き込みがありました。
25歳の時司法試験をあきらめ司法書士に11年かかって合格したが事務所
の補助者は年齢を理由にすべて断られ、民間企業も大手はすべて不採用、こ
んなことなら新卒で普通に就職しておけばよかったと思う有資格者の中年
フリーターです。
この書き込みがあったのは2011年。
約36歳で合格したが補助者に採用されなかったとのことですが、大手民間企業も視野に入れていたことから、かなり高条件で求人を探していたように見えます。
現在の司法書士試験の合格者の平均年齢は約40歳ですから、36歳で事務所に就職できないのであれば合格者の半分前後が就職できないことになってしまいます。
もちろん、現実にそんなことは起こっていません。

実際に私も合格時はアラフォーでしたが、採用面接は2戦2勝でした。
このように、司法書士試験に合格していれば「40代以上・未経験」でも比較的司法書士事務所には採用されやすいです。
現在は司法書士事務所の転職・求人情報を探す方法も色々とあるので、それらを活用すれば司法書士浪人して合格しても全く問題ありません。
理由3:相対的な空白期間のデメリット低下
司法書士浪人をしていると、職歴の空白期間が長くなることに不安が出てきます。

もし司法書士試験に合格できなかったら人生終わる!
そんな不安を感じていたら勉強も手につかないかもしれません。
しかし、今は数年かけて司法書士試験に合格できなかったとしても、あなたの人生が終わる可能性はかなり低い時代になっています。
20年、30年以上前であれば、職歴の空白期間が長くなると再就職ができずその先の人生の選択肢がほとんどなくなる、ということは確かにありました。
しかし今は、昔よりも転職は盛んになり、フリーランスや副業など就職して働く以外の稼ぎ方も大幅に増えました。
極端な話、司法書士試験を諦めた経験を語る「ユーチューバー」になっても食っていけるかもしれない時代です。
スマホ1つで特別なスキルが無くても始められますしね。
このように現在は働き方が多様化したため、司法書士浪人による職歴の空白期間のデメリットは相対的に低下しています。

それでも再就職しにくくなるのは大きなデメリットだ
とあなたが考えるのであれば、そもそもあなたが司法書士になりたい!と思った理由がズレていた可能性があります。
そもそも司法書士資格は
- 司法書士事務所への就職・転職
- 独立開業
- (一部)企業の法務部への転職
に有利なくらいであり、再就職全般が有利になる資格ではありません。
あなたが再就職を重視するなら、司法書士はすぐに諦めて早く再就職活動をした方が良いでしょう。
司法書士浪人がアリな理由まとめ |
専業でも2~3年以上かけて合格する人がほとんど。 何年かけてもいくつになって合格しても問題ない。 職歴が空いても以前より影響はずっと少ない。 |

浪人しても司法書士に合格したい!
あなたの今後の人生のためにそう考えている人は、これから説明するポイントを押さえて合格に役立つ司法書士浪人をしましょう。
スポンサーリンク
司法書士浪人が合格するためにやるべきこと3つ

1年で合格できなかったから浪人すればいいや
そんな風に、何も考えずにもう1年勉強するだけでは次回も合格できないかもしれません。
浪人するからには来年しっかり合格するための準備を整えましょう。
司法書士浪人をするときにやっておくべきことは以下の3つ。
|
それぞれ少し詳しく説明していきます。
やること1:合格までのプランニング
司法書士浪人をするなら無茶な勉強計画は立てず、実現可能なプランを立てましょう。
あなたが司法書士の勉強を始めたときは、

一発合格できるよう頑張る!
と思っていませんでしたか?
一発合格する人たちは毎日8時間とか10時間とか勉強しています。
しかし、これを真似できるのは「長時間勉強を続ける才能」がある人だけなので、ほとんどの人は挫折します。
あなたも最初は長時間の勉強計画を立てていたものの実行できずにズルズルと過ごし、今に至っているのではないでしょうか。
司法書士浪人をして試験に合格したいのであれば、高すぎる勉強目標を立てて達成できない罪悪感を感じるよりも、実現可能な勉強目標を立てて達成感を積み重ねましょう。
関連記事:「【逆算して合格!】司法書士試験に必要な勉強時間と勉強法のポイント」 |
司法書士試験に合格するには、毎日コツコツ勉強を続けるのが一番の近道です。

勉強やりたくないけど、昨日も勉強してないしやらなきゃ…
と感じるよりも

昨日も結構頑張っちゃった!今日も同じくらい勉強できるはず!
と前向きな気持ちを持つようにした方が勉強のやる気が継続していきます。
そのためにも、実現可能なプランニングをして達成感というご褒美を自分にあげてください。
やること2:生活習慣の見直し
司法書士浪人をするなら、あなたが強制的に勉強するように生活習慣を見直しましょう。
1年間専業で勉強してもあなたが合格できなかった理由はほぼ1つ。
それは、「あなたの勉強時間が足りなかったから」です。
あなたを責めているわけではありません。
実際私も1年目はたくさん勉強しようと思っていたのに時間はたくさんある、と…
|
ということになりがちでした。
人間は楽な方に流れてしまうから仕方ないのです。
そのため、司法書士浪人をするならこのように時間を無駄に過ごさないよう、あなたが強制的に勉強する生活習慣を作る必要があります。
そのための方法をいくつか挙げてみると、
|
など、規則正しい生活と強制的に勉強を始めるフラグを作るのが良いです。
「勉強を始めるフラグ」であって「長時間勉強しなければならないフラグ」ではないのがコツです。
短時間でも勉強すればあなたの勝ち、と設定してください。
勉強を始める機会は増やし、勉強内容のハードルは低くして成功体験を積み重ねましょう。
やること3:勉強方法の見直し
司法書士浪人をするなら、勉強時間が多いことにあぐらをかかず、勉強方法を見直して効率よく勉強するようにしましょう。
例えば以下のような勉強方法の見直しが考えられます。
|
予備校の見直しは、自分の弱点補強ができる内容を選ぶほかにも、サボり癖を叩き直してくれるような厳しい講師を選ぶなど、講師との相性の見直しも含まれます。
「あなたが好きな講師」と「あなたを伸ばしてくれる講師」は同じとは限らないので、色々な講師を無料体験して選ぶのがコツです。
司法書士浪人としてやるべきことまとめ |
現実的な勉強プランを立て、達成感を積み重ねる。 規則正しい生活習慣にし、毎日強制的に勉強するタイミングを作る。 弱点の補強や、気合を入れてくれる予備校・講師に変えてみる。 |
司法書士浪人の負い目を軽くする方法
司法書士浪人をする上で、一番の問題になりうるのが周囲の目です。
浪人生の肩身は狭いもの。
精神的に追い詰められては勉強の効率も上がりません。

あー、周りがどう見ようと自分には関係ないっすよー
という鉄の精神の持ち主であれば良いですが、落ち着かない人も多いでしょう。
司法書士浪人の負い目を軽くするには、やはり働くのが一番です。

でもがっつり働くと勉強できる気がしない
働きすぎて勉強がはかどらなかったら意味がないので、アルバイト・パートなどでそこそこの時間働くのが良いです。

アルバイトだと引け目を感じるのは変わらない
という人は、司法書士事務所の補助者としてアルバイトするという方法もあります。
補助者として働くことは直接試験を有利にすることはありませんが、補助者経験は合格後に多いに役立ちます。
また、家族や周りからも「補助者として司法書士事務所で働きながら試験勉強している」というスタイルは趣旨が一貫しているのでとやかく言われにくくなります。
このように、補助者勤務で実務とリンクさせながら勉強していくのも良いでしょう。
司法書士で浪人はアリか?まとめ
専業受験生が1年で司法書士試験に合格できなかった場合、司法書士浪人して勉強を続けるのはアリです。
理由は以下の3つ。
司法書士浪人がアリな理由まとめ |
専業でも2~3年以上かけて合格する人がほとんど。 何年かけてもいくつになって合格しても問題ない。 職歴が空いても以前より影響はずっと少ない。 |
司法書士浪人でもう1年無駄に過ごして翌年も浪人…なんてことにならないよう勉強環境を改善しましょう。
浪人するなら以下の3つをやるべきです。
司法書士浪人としてやるべきことまとめ |
現実的な勉強プランを立て、達成感を積み重ねる。 規則正しい生活習慣にし、毎日強制的に勉強するタイミングを作る。 弱点の補強や、気合を入れてくれる予備校・講師に変えてみる。 |
司法書士浪人をすることに負い目を感じるのであれば、勉強の妨げにならない程度に働くのが一番です。
短時間の勤務だと負い目を払拭できないのなら、司法書士事務所の補助者として働く方法もありますよ。
|
どれが正解なのかは、あなたの性格や今までの経験によっても違います。
この記事で説明してきましたことを元に、あなたが今後どうしていきたいのかを選び取りましょう!