【司法書士試験】答練は不要?おすすめの答練と活用法【隠れメリットあり】

答練が向いてる人と答練の活用方法 司法書士試験
よしと
よしと

おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。

司法書士試験合格のためには「答練」って不要?

答練が向いている人ってどんな人?

答練はどのくらい役立つ?メリットは?

おすすめの答練は?

答練に関してこのような疑問はありませんか?

講義を受ける、テキストを読むといったインプット型勉強だけで司法書士試験に合格する人はまれ。

答練や模試のようなアウトプット型勉強もして合格する人が多いです。

しかし、司法書士試験の勉強量はとても多いので、やみくもに答練を申し込んでも消化できず、成績も伸ばせません。

そのためこの記事では、

  • 答練の優先度
  • 答練の一般的なメリット4つ
  • 答練の真のメリット
  • 答練がおすすめな人
  • 答練の選び方

といった点について説明します。

私自身は4年目の受験で司法書士試験に合格しました。初学者向け講座、中上級者向け講座、答練、全て受けてきた経験から解説します。

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司法書士試験では答練の優先度は低い

答練は本試験の予想問題として本試験と同じように時間を計って択一式問題と記述式問題を解答する、いわばアウトプット形式の講座。

司法書士試験合格のためには、まず基本的な知識を身につけるのが最優先

そのため、まだ基本的な学習が終わっていない人が答練を無理に受けても効果があまりありません。

司法書士の勉強を今年始めたばかりというような初学者の方はまず予備校の基礎講座や、独学であればテキスト・過去問をしっかりやり込むことに集中しましょう。

答練や模試のようなアウトプット型勉強でしか身につかないこともあるのですが、答練でできることは模試でもできます。

 

答練と模試の違いは出題内容と出題形式です。

模試は本試験と同じ形式の出題、本試験の予想問題です(一部例外あり)

答練は午前科目のみ、記述式なしなど形式が変わっていたり、基本問題中心、応用問題中心など出題にテーマがあることが多いです。

模試の方が本試験の予想問題として精度も高いため、答練よりも模試の方が重要度が高いです。

このことから、試験勉強の優先度を種類別にまとめると以下のとおり。

  1. テキストなどの基礎学習と過去問
  2. 模試
  3. 答練

1と2を確実のこなした上で、答練をやった方が高い効果が得られます。

人によっては1と2で合格できることもあるため、答練は必須ではありません。

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司法書士の模試の活用法とおすすめ模試スケジュール

司法書士試験の答練がおすすめな人

答練がおすすめなタイプの人は以下のような人たちです。

  • 過去問以上のアウトプットをしたい人
  • 記述式の採点を多く受けて記述式を克服したい人
  • 本番でマークミスを防ぐ訓練をしたい人
  • 試験テクニックの精度を上げたい人

答練には、テキストの内容は一通りマスターしているという人にとっては過去問に+αできるアウトプットとして価値があります。

また、記述式の採点を定期的にお願いできるので記述式が苦手な人にもおすすめできます。

答練で練習すべきマークシートの塗り方については以下の記事にまとめていますので参考にしてください。

関連記事:「択一式マークシートを1分でも早く塗る方法・コツ【司法書士試験】」

答練の一般的なメリット4つ

どうせ答練を受けるなら答練でしか身につかないことを意識しましょう。

具体的には、試験の時間配分や早く解答するための試験テクニックの実践です。

試験テクニックの実践については「真のメリット」として後述します。

答練で一般的に良く言われるメリットは4つあります。

  • 試験の時間配分が身につく
  • 勉強のスケジュール立てができる
  • 本試験の予想問題を多く解ける
  • 全国での自分の順位がわかる

司法書士試験の合格、勉強にどのくらい役に立つのかメリットの詳細を見てみましょう。

試験の時間配分

時間配分は必須スキル

試験の時間配分を身につけることは大いに役立ちます。

なぜなら、司法書士の午後の試験は3時間で択一と記述を終わらせなければならないからです。これは受験したことがある人なら誰でも分かりますよね。

択一1時間30分、記述1時間30分で解こうとすると記述が全然時間が足らなかったとか、試験で失敗するケースを事前に体験して修正していくのが大事です。

関連記事:「司法書士試験の午後の時間配分と択一スピードアップのテクニック」

勉強のペースメーカー

科目別の出題でステップアップしていく答練もありますが、自分で勉強スケジュールが作れる人であればそれで十分です。

日頃の仕事の忙しさにもムラがありますし、答練に合わせて勉強できない場合もあるでしょうからね。

勉強のペースメーカーとして答練を受けるメリットは薄いです。

関連記事:「司法書士独学テキスト・過去問題集のおすすめ・18ヶ月勉強スケジュール」

本試験予想問題

答練は必ずしも精度の高い予想問題とは言えません。

なぜなら、より受験者の多い模試で本命の予想問題を出題した方が予備校としての信頼度が高まるからです。

答練と模試で同じ問題を出題すれば、答練を受けている人からは不満が出ますし他と被らないように問題は作られるでしょう。

精度の高い予想問題というよりは、手元の過去問とは別の類似問題を解けることにメリットがあります。

司法書士試験の本試験で選択肢の一つとして答練でやった問題が出ることは期待できるでしょう。

関連記事:「司法書士の予想問題4種類の効果・おすすめ度【予想問題集・答練・模試・直前期講座】」

順位確認

答練で好成績をとることには何の意味もないです。

答練で全国1位をとっても本試験で不合格だったなんて話はザラですからね。

科目別答練であれば下手をすれば成績が良かったせいでその後の勉強が疎かになってしまい本試験でミスする可能性すらあります。

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答練の真のメリット=試験テクニックの実践

答練の真のメリットは、試験テクニックを使って早く正確に解答する訓練をして、本番で問題を素早く解く能力を高めることです。

ここで言う試験テクニックとは、選択肢の中から自信を持って正誤を判断できるものを見つけ、それを軸に組み合わせを使って他の選択肢の正誤判断をする(解答できたら余計な選択肢は一切読まない

といったちょっと大胆で本番でやるには勇気がいるような解法です。

関連記事:「司法書士試験の午後の時間配分と択一スピードアップのテクニック」

試験テクニックを使うと最初のうちは正答率が下がってしまうでしょうが、最初の選択肢の選び方正誤判断を素早く出すポイントなどが身につき、段々と正答率が変わらなくなってきます。

そのため、答練では盛大に失敗を繰り返してテクニックの精度を高めていきましょう!

答練で失敗した方が他の好成績の人が怠けてくれる可能性もありますよ。

司法書士試験の答練は1社に絞るのがおすすめ

答練でいっぱい練習したいから、各予備校の答練を片っ端から受けよう!というのはNGです。

答練は1つの予備校で受講すれば十分。

なぜなら、各予備校が重要と考える論点、予想問題というのは大きく変わるものではないので、複数の予備校の答練を受けると論点・問題が被ってしまい効率が非常に悪いのです。

ただでさえ答練を受けるのにまとまって時間が必要になるので、問題が被るくらいなら答練を受けないで基礎勉強をしていた方がマシ!

じゃあどこの予備校の答練を受けたら良いだろう?

ということであれば、ちゃんとした大手であれば割とどこでも良いので

  • 今、講座を受けている予備校で
  • 以前受けたことがある予備校で

といった基準で決めてしまってもOK。

基本的には以下の3社の大手予備校で開催する答練のほうが、受験者の人数が多いので自分の相対的な順位が分かりやすいメリットあり。

答練おすすめ①:LEC東京リーガルマインド

答練おすすめ②:伊藤塾

答練おすすめ③:TAC・Wセミナー

繰り返しますが、たくさん受けるよりも1社に絞るほうがおすすめです。

司法書士試験の答練は不要?おすすめ答練と活用法まとめ

答練を受けると良いタイプの人は以下のような人たちです。

  • 過去問以上のアウトプットをしたい人
  • 記述式の採点を多く受けて記述式を克服したい人
  • 本番でマークミスを防ぐ訓練をしたい人
  • 試験テクニックの精度を上げたい人

答練を受けるメリットは複数ありますが、時間配分と早く解く試験テクニックを身につけられるのが一番のメリットです。

試験テクニックは答練のうちに何度も失敗して司法書士試験本番では精度の高いテクニックを使えるようになりましょう。

答練を検討している人は、まず基本講座や過去問が終わっているか確認してください。

それらが終わっていないのに答練に手を広げてもあまり効果がありません。

答練を複数の予備校で受けても問題が重複するので、自分が慣れ親しんだ予備校で受ければ十分です。

司法書士試験に役立つのは知識ばかりではありません。答練を上手に活用してライバルに差をつけられるようにしましょう!

関連記事:「【2023年向け】司法書士試験おすすめ模試スケジュール・活用法まとめ」

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記事の執筆者
司法書士
よしと

元公務員の司法書士。
司法書士は4年、行政書士は4ヵ月で合格。
現在は埼玉県で司法書士として開業中。
司法書士試験に合格して人生が変わり結婚、2児の父に。
昔はRPG→SLG→格ゲー→オンゲーと色々ゲームしてたり、動画作ったりしてました。

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