おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。
司法書士試験の勉強がとても難しい。
自分では一生合格できないんじゃないかと不安になってくる…。
そんな気持ちが湧いて勉強したくなくなることはありませんか?
この記事では、司法書士試験で誰もが抱えることがある「自分は受からないんじゃないか」という不安を解消するための方法について説明します。
勉強を継続していくための方法論というよりは勉強を継続していくための心構えの作り方についてのお話です。
単なる根性論ではなく、気持ちを前向きにしていくための理由づけにお役立てください。
司法書士試験3年目まで択一の基準点に届かず、記述式もほぼ真っ白の状態から4年目で一気に合格まで届かせた私の経験でお話します。
司法書士への挑戦は人生が狂う?
司法書士試験の合格率は約5%、必要勉強時間は約3000時間と言われます。
これだけ聞くと途方もなく難しい試験であり、生半可な気持ちで挑むと一生受からない、人生が狂うと思われるのも仕方ありません。
司法書士試験に一発合格、または最長でも2年で合格したい!
あなたがそう考えるているのであれば、司法書士試験はあなたの人生を狂わせてしまうかもしれません。
なぜなら、1年合格には毎日8時間以上勉強、2年合格でも1日も休むことなく毎日4時間以上の勉強が必要だからです。
2年合格は時間に余裕のある大学生なら狙えるかもしれませんが、働きながら勉強する社会人が挑戦すると体を壊してしまう可能性があります。
試験に合格できない、勉強も続けられない、仕事にも支障が出るとなると将来設計も大きく狂ってしまうでしょう。
社会人でも3年以上かければ合格を狙える
1年、2年での合格を狙う場合は今の生活を大きく変える必要があります。
しかし、忙しい社会人でも3年勉強するのであれば1日あたり3時間、4年で合格するのであれば1日平均2時間勉強で合格に手が届きます。
実際に私は4年間かけて司法書士試験に合格しました。
1日の勉強時間と成績は以下のとおり。
年度 | 平均勉強時間 | 成績 |
1年目 | 1日1.5時間 |
午前60点(足切り) 午後72点(足切り) |
2年目 | 1日1.5時間 |
午前87点 午後66点(足切り) |
3年目 | 1日1.5時間 |
午前63点(足切り) 午後93点 |
4年目 |
1日3時間~6時間 (順次増加) |
午前102点 午後84点 記述56点 |
このように1日2時間勉強しなくても数年勉強を続けていけば、基準点が取れるようになってきます。
基準点が取れるようになれば、後は直前期の追い込みだけ頑張れば司法書士合格は可能。
社会人でも仕事の後に宿題のようにコツコツ勉強していけば、数年後には合格が狙えますよ。
司法書士試験に一生受からない?という不安を打ち消すための6つの考え方
長期間司法書士試験の勉強をしていると自分は一生受からないのではという不安を誰もが感じます。
そんな不安を打ち消す考え方として以下の6つがあります。
考え方① | 勉強するほど合格率は上がる |
考え方② | 100%合格する人も100%不合格になる人もいない |
考え方③ | 受からない理由以上に受かる理由がある |
考え方④ | 勉強が得意な人も勉強が苦手な人も等しく限界はない |
考え方⑤ | 合格者だって同じ不安があった |
考え方⑥ | 勉強の予定は狂うもの。切り替えれば良い |
1つずつ解説していきます。
考え方1:勉強するほど合格率は上がる
司法書士試験の合格に不安を感じたら、合格するための方法は勉強する以外にはないということをもう一度思い出すようにしましょう。
司法書士試験は宝くじに当選するのと違い、勉強すればするほど合格する確率が上がる試験です。
合格するかしないかは90%実力で決まります。
10%だけは出題運に左右されるとさせてください。
でもその10%は私やあなたがどうこうできるものじゃないので、あなたが司法書士試験合格のためにできることは実力をつけることだけです。
いや、そんなの言われるまでもなく当たり前でしょ。
もちろんあなたはそんなことはご存知だと思います。
しかし、ふと不安が襲ってきたときに「合格するためには勉強をする以外の方法はない」と改めて決意することで勉強を再開するきっかけとすることができます。
不安で悩む間は勉強が進まないので、不安は増すばかり。
非常にシンプルな方法ですが、勉強することは不安を根本から解決する唯一の方法です。
考え方2:100%合格する人も100%受からない人もいない
どんなに勉強していても100%合格する人はいません。
また、反対に100%受からない人もいません。
だからあなたが勉強を続けることには意味があります。
ここまでやったら100%合格できる!という基準があれば、その明確な目標に向かって勉強することができます。
目標が明確であれば、今日はここまでやったからこのペースで行けば100%合格できる!と思えるので不安は解消できるでしょう。
でも、そんな100%合格できる基準は絶対に存在しません。
模試や答練で全国1位の人でも本試験で不合格になることも普通にあるのが司法書士試験。
世の中の全ての人が100%合格できる水準にはたどり着けないんです。
よく合格した人は「○○という勉強をしました。同じ○○をすれば合格できます!」という言い方をします。正直、私もよくします。
でも100%合格できる方法があれば試験を受ける人みんなが合格できているはずです。
合格者の「○○」という勉強法は成功例の1つにしか過ぎません。
その成功例を追体験できる人もいれば、同じことをしても合格できない人も残念ながらいます。
それは方法自体が悪いのではなく、あなたと方法の相性が良くなかっただけ。
「○○」という勉強法が合わなかったあなたは能力が低くて司法書士試験に合格できないのではありません。
100%試験に合格する方法が存在しないのと同様に、100%試験に合格しない人もいませんので、あなたが合格するための勉強は他にあります。
あなたが合格する勉強に出会うためにも、あなたは勉強をしていくしかありません。
何もしないでいるうちに天から自分に合った勉強法が降りてきて合格できるなんてことは起こらないのですから。
考え方3:受からない理由以上に受かる理由がたくさんある
合格できない理由が頭をよぎったら、それと同じ以上の数の合格できる理由に言い換えましょう。
あなたは自分のダメな部分が司法書士試験に合格できない理由だと感じて勉強を続けることが不安になってしまうときがあるかもしれません。
気持ちが落ち込んだときなどはダメな理由が次々と浮かんできがち。
しかし、自分が合格できない理由のほとんどは自分が合格できる理由に言い換えられます。
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こんなネガティブな理由も言い換えます。
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こんな感じに、勉強するともっと明るいことや良いことが待っているというイメージを持ちましょう。
このイメージはただの妄想ではありません。
勉強を積み重ねれば確実に実現できるものです。
令和5年度の合格者のデータによると、合格者の最高年齢は82歳の方でした。
あなたはこの82歳の方が特別な天才だから年齢を重ねても司法書士試験に合格できたんだと思うでしょうか?
この方は必要な勉強をちゃんと積み重ねて合格されたのだと思いませんか?
その人は本当に勉強頑張ったんだろうなぁ
では、あなたにできなくて82歳の方ができた理由はなんでしょうか?
本当にあなたは同じように勉強できませんか。
逆に、合格のためにあなたにできて82歳の方にできないことはありませんか?
あなたにならできることがあるならあなたの方が合格しやすいはず。
そんな風に考えると「じゃあ私も勉強するしかない」と思えてこないでしょうか。
このように、あなたが司法書士試験に合格できる理由はいくらでもあります。
理由があるんですから勉強して司法書士試験の合格を目指せますよ!
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考え方4:勉強が得意な人も勉強が苦手な人も等しく限界はない
勉強が得意な人にも勉強が苦手な人にも能力の限界はありません。
人の能力は得意不得意ではなく、やったかやらなかったかで決まります。
多くの人が勉強に苦手意識を持っているでしょう。
でも勉強を始める前のあなたと今のあなたでは、試験範囲の勉強について今の方が絶対に詳しくなっています。
私は勉強が苦手だから覚えられないんだ
そう思ったことがあるかもしれません。
でもちゃんと少しずつでも覚えられているではないですか。
その差が生まれた原因は勉強をしたからです。
やれば能力は伸びますが、やらなかったら全く伸びていないです。
得意不得意とか、才能があるないは理由になりません。
昔の同級生で勉強ができた人を思い浮かべてください。
その人は大人になって立派な仕事をしているかもしれません。
でも法律職でないのであれば今のあなたほど法律に詳しくないのではないでしょうか?
いくらあなたが「この人は優秀」と思っている人であっても、今までに触れたことがないようなことは出来ません。
得意不得意、才能のあるなしは「出来ない理由」にはならないんです。
あなたはやればできるようになっていく人です。
考え方5:合格者だって同じ不安があった
どんなに成績が良い人でも試験を受ける前から100%合格すると確信している人はいません。
だからあなたが受からないかもしれないという不安を抱えるのは当たり前。
気にしても仕方ないんです。
私も無事合格はできましたが、合格するまで何度も数え切れないくらい不安でした。
合格した後でも何か新しい挑戦をするときには必ず不安になります。
でもそれが当たり前なんだから仕方ないです。
不安になる度に他の不安解消法を思い出して行動するしかないです。
行動し始めるといつの間にか「何が不安だったのか」も忘れていますよ。
考え方6:勉強の予定は狂うもの。切り替えれば良い
勉強は事前の予定通りに進められる方が稀。
勉強の邪魔が入っても気持ちを切り替え地道に再開しましょう。
不安を解消してようやく気持ちが前向きになっても、そういうタイミングのときこそ突然予定が入ったりして勉強できない事情が出てくるものです。
予定していたスケジュールに追いつくのは大変だ…と不安を感じることにもなるかもしれません。
でも人生は予定通りのことだけでは進みません。
むしろハプニングの方が多いんじゃないかと思うくらいじゃないですか?
スケジュール通りに勉強を進めることは方法であって目的ではありません。
スケジュール通りじゃなくても司法書士試験に合格すれば勝ちです!
スケジュールに遅れてしまったことが負担になるのであれば、そんなスケジュールは百害あって一利なし。
スケジュールのことなんか忘れて目の前の勉強内容を一発で覚えるくらいの気迫で勉強した方が未来のあなたにとってものすごく有益ですよ。
司法書士試験に一生受からない?という不安を消す考え方まとめ
難しい試験勉強をしているとどうしても不安が襲ってきます。
しかし、どのような不安であっても根本的に解決するためには勉強する以外の方法はありません。
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このうちのどれでも良いので、あなたが勉強をするための理由にしてください。勉強が嫌になっても理由をつけて勉強を早く再開できればより合格は近づくはずですよ!