【司法書士試験】お試し受験を最大活用! 7つのメリット

司法書士試験でお試し受験を活用 司法書士試験
よしと
よしと

おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。

まだ司法書士の勉強が進んでないけどお試し受験はするべき?

お試し受験するよりも、勉強を頑張っておいたほうが良い?

そんな疑問はないでしょうか?

この記事では、お試し受験をしておくメリットと、お試し受験のやり方や活用方法について説明します。

本番できっちり合格するためにも事前に出来ることはなんでもやっておいた方が良いですよ。

3回司法書士試験に落ちて、その経験も交えて4回目で合格した私がお話していきます。

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司法書士試験お試し受験の7つのメリット

翌年以降の司法書士試験の合格を目指している人でも、お試し受験をしておく価値があります。

なぜなら、模試や答練では体験できないお試し受験だけで分かることがあるからです。

人間は「初めてのこと」をしようとすると無意識に色々なことに注意力を奪われ疲労します。

初めての職場で大したこともしてないのに気疲れする、というのもこのパターンですね。

司法書士試験も同じです。

事前に本番を体験しておけば、余計なところに注意力を奪われず試験の内容に集中して結果を出しやすくなります。

司法書士試験をお試し受験しておくと、以下のようなメリットがありますよ。

  • 申込み手続きに慣れる
  • 直前期の追い込み勉強に慣れる
  • 試験会場へのアクセスに慣れる
  • 受験者の層に慣れる
  • 試験会場の特性に慣れる
  • 試験開始前の説明に慣れる
  • 勉強のやる気が高まる

それぞれのメリットについてもう少し詳しく説明をしていきます。

メリット1:申込み手続きに慣れる

初めて司法書士試験を受けるのであれば、申込み手続きも一通り体験して慣れておくべきです。

初めて申込み手続きをするときは願書の入手や記入方法、提出方法などを調べながらすることになります。

本気で合格を目指す年の貴重な直前期の時期にそんな余計な調べものに時間を使うのはもったいないです。

「余裕があるとき」と「本気の直前期」の時間の価値は同じではありません。

お試し受験で申込み手続きを体験しておき、本番ではすんなり手続きができるようになっておきましょう。

司法書士試験の願書のもらい方や申込みに必要なものについては以下の記事にまとめています。

関連記事:「司法書士試験の申し込み手順を解説【願書・受験料・書き方まで】」

メリット2:直前期の追い込み勉強に慣れる

追い込み勉強の方法が正しいか検証

司法書士試験にお試しで申し込んだら当日ただ受けてくれば良いわけではありません。

お試し受験をするときには、今までに学んできた範囲だけで良いので本番と同じように追い込みで勉強し、勉強した範囲は8割以上取れるように頑張りましょう。

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司法書士試験の勉強を始めた人であれば民法は学習しているはずです。

不動産登記法くらいまで進んでいる人もいるでしょう。

できれば民法と不動産登記法の2科目だけでも8割を目標に追い込み勉強をしてみましょう。

本番ではこの追い込み勉強を11科目に広げれば良いわけですから、本番直前期の勉強のやり方の予行練習ができます。

実際にお試し受験をして、民法と不動産登記法の2科目で目標の8割を取れたのであれば、あなたの追い込み勉強方法が間違っていなかったことが証明できますから同じように11科目に広げれば翌年合格することができます!

しかし実際にお試し受験してみると、勉強した民法と不動産登記法の2科目だけでも目標の8割が取れないという事態になる可能性は高いです。

8割が取れなければ、あなたが思っていた「ここまでやれば点が取れるだろう」という追い込み勉強の見込みが間違っていたことが判明します。

早い内に間違いに気づければ翌年までに改善することができますから、合格をぐっと近づけることができますよ。

直前期の勉強方法については以下の記事で解説しています。

関連記事:「【司法書士試験】直前期の成果を上げる勉強法まとめ【ケース別】」

メリット3:試験会場へのアクセスに慣れる

司法書士試験は毎年試験会場を公募しますが、大体同じ場所になることが多いです。

そのため、お試し受験をしておけば翌年以降の本番で使う会場を利用できる確率が高いです。

地図や乗換を調べれば初めてのところでもすぐ行けるよ

と思われるかもしれません。

しかし、試験会場へのアクセスの混み具合は時間帯や時期で異なります。

ましてや、2020年から司法書士試験は全国15会場に大幅縮小されますから予想外の混雑に見舞われる可能性もあります。

当日の朝、最寄り駅から会場に向かうまでは各予備校のパンフレットなどの配布を行っているアルバイトが大量にいて声をかけられまくり。

このパンフレット祭りは想像するのと体験するのとではまるで違いますから、本番で余計な体力を消耗しないためにも体験しておきましょう。

また、遠方から会場に向かうのに予想以上に体力を消耗してしまうことが分かれば、本番では前泊して万全の体調で試験に向かうといった対策も考えることができます。

お試し受験から前泊して、近隣のホテルの利用に慣れておくのも良いですよ。

実は私も1回目から4回目まで全て前泊して試験を受けています。1回目の反省を活かし、2回目以降はホテルを変えました。

メリット4:受験者の層に慣れる

会場に集合して試験を受けた経験は多くの人にあるでしょう。

しかし、学生のころのテストや公務員試験などの試験と違い、司法書士試験は受験者の年齢層も幅広く色々な人がいます。

予備校の模試や答練と比べても試験中に気になるような特徴的な人もいるため、お試し受験で体験して慣れておいた方が良いでしょう。

周りの人のクセ、音などで集中力を切らしてしまったら大損ですからね!

後ろの方の席から数分ごとに「はぁ~~~~・・・」とため息をつかれ続けても集中して合格できるようになりましょう。(実体験)

メリット5:試験会場の特性に慣れる

本番でも同じ会場になる可能性が高いのですから、近くのコンビニや会場のトイレの位置も把握することができます。

試験当日のコンビニの混み具合も体験しないと分かりません。

できれば朝から並んで時間を無駄にしたくないですよね。

関連記事:「司法書士試験当日の戦略的な「トイレ」と「昼休みの過ごし方」」

また、試験に直接関わることとして試験会場の座席の硬さや机の広さも体験できます。

問題冊子、解答用紙、答案構成用紙を机にどのように配置するのが良いかも実際の会場で経験すれば分かりますよ。

慣れておけば、机を狭く使って鉛筆を落としてしまった!なんて事故が起こる確率も減らせます。

メリット6:試験開始前の説明に慣れる

試験の注意事項は予備校の模試や答練でも体験できますが、成績通知用の封筒の記入は実際の試験会場じゃないと体験できません。

また、本番のほうが試験の説明がグダグダになることも結構多いです。

予備校の模試や答練で説明があまり上手くないと予備校の信頼に関わりますが、本試験では説明がグダグダになっても(試験官にとっては)なんのデメリットも無いからかもしれません。

説明がグダグダになっても受験番号のマークなどが滞りなくできるように体験しておくのをおすすめします。

メリット7:勉強のやる気が高まる

司法書士試験のお試し受験があなたの合格に一番役立つのが、勉強のやる気につながる点です。

お試し受験とはいえ、2科目だけでも本気で追い込み勉強をします。

お試し受験をしなければ、2科目をそこまでガッツリ勉強していないはずです。

なぜなら、人間は遠い目標のために頑張ることができないから。

「数ヶ月後の試験」を目標にすれば勉強できますが「1年以上先の試験」のために勉強のやる気を出すのは難しいんです。

今頑張って勉強できれば「1年以上先の試験」にも絶対に役立ちます。

お試し受験という短期間の目標を持つと、あなたの勉強のやる気が大幅にアップしますよ!

そして、お試し受験が終わったあとも勉強のやる気は湧いてきます。

目標の点数が取れていれば来年合格が具体的にイメージできますし、目標の点数が取れていなければ「このままじゃダメだ!」と自分を奮い立たせることができます。

司法書士試験合格のためには勉強以外の方法はないのですから、勉強のやる気につながるお試し受験には大いに価値がありますよ!

司法書士試験お試し受験のやり方

7つのメリットを受けるためお試し受験のやり方を説明していきます。

以下の手順に分解して説明していきますね。

  • 願書・申し込み編
  • 準備編
  • 当日編(朝)
  • 当日午前編
  • 当日昼休み編
  • 当日午後編

それぞれについてお試し受験を有効活用するためのチェックポイントについてまとめていきます。

お試し受験【願書・申し込み編】

チェックポイント

  • 願書の入手方法
  • 書類の記入項目、方法
  • 写真の用意
  • 印紙の購入場所
  • 提出方法

願書は「(地方)法務局の窓口」「郵送請求」「予備校」といった場所で入手可能です。

写真サイズは4.5cm×3.5cmと少し大きめ。

受験料は収入印紙で納めるため、郵便局などで購入しましょう。

願書の提出は「(地方)法務局の窓口」か「郵送」でします。

関連記事:「司法書士試験の申し込み手順を解説【願書・受験料・書き方まで】」

お試し受験【準備編】

チェックポイント

  • 学習済み科目で8割取れるよう追い込み勉強(できれば民法・不動産登記法)
  • 試験当日の持ち物を準備

勉強が済んでいる科目、範囲については8割以上得点できるように勉強してみましょう。

民法と不動産登記法の2科目勉強できれば午前も午後も有意義に体験できますよ。

不動産登記法が未学習であれば、民法で学習した範囲だけでもしっかり勉強しておきましょう。

試験当日は鉛筆やボールペンといった筆記具や受験票、昼食や飲み物のほかにも色々と用意しておいた方が良いものがあります。

関連記事:「司法書士試験の持ち物は事前に準備!当日はゆっくり向かおう」

関連記事:「【司法書士試験】ボールペンのおすすめはこれ!【合格者の経験】」

お試し受験【当日編】

チェックポイント

  • 交通機関の混み具合
  • 最寄り駅から会場へのルート
  • コンビニの混み具合

交通機関の混み具合や駅からのルートで、実際にどのくらい時間がかかるのかはチェックしておきましょう。

朝は交通機関が遅延することもよくあるため、どのくらい時間に余裕を持てば良いのかは要チェックです。

パンフレットをどんどん渡されるのが嫌な人は、駅から会場までの裏道を探しておいても良いですよ。

会場近くのコンビニは混雑する可能性がありますので、混雑が問題ないレベルなのか確認しておきましょう。

お試し受験当日【午前編】

チェックポイント

  • 冷房が直撃する席はないか
  • 窓際が暑くないか
  • 室温は快適か
  • 周りの受験生の様子
  • 座席の硬さ
  • 机の広さ
  • 試験開始前の説明
  • 民法頑張る

冷房が直撃して寒かったり、日差しが熱かったりする席がないかは注意しておきましょう。

会場によっては微妙な室温調整が難しく、一定の我慢が必要となる可能性があります。

事前に把握しておけば翌年は持ち物で対策可能ですのでチェックしておきましょう。

試験は民法で勉強した範囲を頑張って解きましょう。

憲法は文章を読めばなんとなく分かる「国語の問題」みたいになっていることもありますし、刑法もクイズ感覚で正解できることがありますから一通り挑戦してみましょう。

お試し受験当日【昼休み編】

チェックポイント

  • トイレに行くタイミング
  • 直前の勉強・昼寝

午前試験が終わった直後や、午後試験が始める前などはトイレが混雑しやすいので、空いている時間を把握しておきましょう。

並んでトイレを待っている時間は完全に無駄な時間になりますからね。

直前の勉強に何をするか、午後集中するために短時間の昼寝をするかなど昼休みの過ごし方も色々です。

トイレの利用や昼休みの過ごし方は「司法書士試験当日の戦略的な「トイレ」と「昼休みの過ごし方」」の記事に詳しくまとめていますので参考にしてください。

お試し受験当日【午後編】

チェックポイント

  • 机上の配置
  • 問題を読んで時間配分を感じる
  • 不動産登記法頑張る
  • 記述のストーリー

午後の試験は、問題冊子とマークシート解答用紙に加えて「答案構成用紙」と「記述解答用紙」も配られます。

午前よりも机上がいっぱいになりますので、どのように机上のスペースを使うかに慣れてください。

不動産登記法まで勉強した人は不動産登記法を頑張って解きましょう。

民法しかまだ勉強していない人も午後試験を受けてください。

午後まで受けても受験料は一緒ですし、午後の時間配分を体験することもできます。

午後科目の勉強が全然できていない人は、問1から順番に選択肢を読んでいきましょう。

択一35問が読み終わったら何分経っているかチェックしてください。

午後の択一はマークシートを塗るところまで1時間くらいで終わらせられると良い感じです。

関連記事:「択一式マークシートを1分でも早く塗る方法・コツ【司法書士試験】」

関連記事:「司法書士試験の午後の時間配分と択一スピードアップのテクニック」

選択肢を一通り読むのにかかる時間を知ることで、本番ではどのくらいのペースで正答していかなければならないのか、少し雰囲気が分かると思います。

択一35問のあとには不動産登記法の記述、商業登記法の記述が1問ずつあります。

記述は問題文が長くストーリー仕立てで書かれていることが多いので、問題文を読んで記述の世界観に慣れておきましょう。

記述の問題は実務家が作成しているので、合格したら実務ではこんなこともあるのかなーと思いながら読むだけでも今後のやる気につながりますよ。

不動産登記法の勉強まで進んでいる人は、不動産登記法の記述でどんな申請をするのか考えてみてくださいね。

司法書士試験お試し受験のメリットとやり方まとめ

人間は初めてのことは無意識でも疲労します。

そのため、お試し受験をしておくことで来年以降の試験本番で集中しやすくなります。

お試し受験には以下のようなメリットがあります。

  • 申込み手続きに慣れる
  • 直前期の追い込み勉強に慣れる
  • 試験会場へのアクセスに慣れる
  • 受験者の層に慣れる・試験会場の特性に慣れる
  • 試験開始前の説明に慣れる
  • 勉強のやる気が高まる

司法書士試験をお試し受験するときはなんの準備もせずに受けるのではなく、本番に役立てられるように意識しながら受けましょう。

以下のようなものがチェックポイントです。

  • 願書の入手方法
  • 書類の記入項目、方法
  • 写真の用意
  • 印紙の購入場所
  • 提出方法
  • 学習済み科目で8割取れるよう追い込み勉強(できれば民法・不動産登記法)
  • 試験当日の持ち物を準備
  • 交通機関の混み具合
  • 最寄り駅から会場へのルート
  • コンビニの混み具合
  • 冷房が直撃する席はないか
  • 窓際が暑くないか
  • 室温は快適か
  • 周りの受験生の様子
  • 座席の硬さ
  • 机の広さ
  • 試験開始前の説明
  • 民法頑張る
  • トイレに行くタイミング
  • 直前の勉強
  • 昼寝
  • 机上の配置
  • 問題を読んで時間配分を感じる
  • 不動産登記法頑張る
  • 記述のストーリー

お試し受験でもチェックするポイントはこんなにありますよ。

これだけ色々あるなら8,000円の受験料も安いものです。

関連記事:「司法書士試験の申し込み手順を解説【願書・受験料・書き方まで】」

お試し受験を有効活用すると翌年以降の本番を楽に受けることができます。

1分、1問が合否を分けることがある試験ですから、あなたが最高の状態で本番に挑めるようできる準備は全てしておきましょう!

関連記事:「司法書士試験の前日にするべき3つのこと」

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記事の執筆者
司法書士
よしと

元公務員の司法書士。
司法書士は4年、行政書士は4ヵ月で合格。
現在は埼玉県で司法書士として開業中。
司法書士試験に合格して人生が変わり結婚、2児の父に。
昔はRPG→SLG→格ゲー→オンゲーと色々ゲームしてたり、動画作ったりしてました。

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