
おつかれさまです!司法書士の「よしと」です。

司法書士試験、独学で合格できるかな…。予備校は高いからできるだけ使いたくない。独学でも合格できる?独学と予備校のそれぞれのメリットデメリットは何?私も独学で合格できるかな?
そんな疑問はありませんか?
この記事では、以下の内容を説明しています。
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4年目の受験で司法書士試験に無事合格した私の経験から、独学と予備校の勉強の特徴についてお話します。
独学での司法書士試験合格は可能か
独学で司法書士試験に合格することは可能です!
…が、難易度はかなり高いです。
実際に私が合格後の新人研修を受けたときには、独学で合格したという人に会ったこともあります。(公認会計士持ちの優秀な方でしたが)
しかし、やはり独学での合格者は少数派ということは知っておいてください。
司法書士試験はそれだけ難しい試験です。
私が合格後の新人研修で名刺交換した人のうち、独学合格者と言っていた人は約1.6%でした。
その年の合格率と掛け合わせると、その年の受験生のうち約0.063%が独学で合格したということになります。
受験生1万人中6人が独学合格…というと独学の難易度の高さが伝わるでしょうか。
そのため、

独学で合格するのは不可能ではないけど、これから司法書士試験の勉強を始めるなら予備校を使った方が良い
と私は言うわけです。
独学に【向いている人】と【メリットデメリット】
分析・計画が得意な人向け
独学では合格に必要なことを全て自分でやらなければならないため、以下のような特徴が全てある人におすすめです。
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その人の経験で言い換えるならば、大学受験で浪人して独学で目標大学に余裕をもって合格できたような人でしょうか。
このように独学をおすすめするハードルは結構高いです。

適当に計画を立てて全部遂行したけど合格できなかった

試験分析して計画は立てられたけど実行できなかったから合格できなかった
というようにどれかが欠けても司法書士試験の合格には手が届きません。
独学で司法書士試験に合格するためには、分析、計画、遂行、全てが必要になるので難易度が高いのです。
関連記事:「【司法書士】独学合格18ヶ月スケジュール+テキスト&過去問おすすめ」 |
自由度が高いのがメリット&デメリット
独学のメリットとデメリットをまとめると以下のとおりです。
メリット | デメリット |
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予備校に比べて費用を安く済ませることができるのがメリットです。
テキスト、問題集を買えばよく、必要であれば予備校の模試だけ申し込めば良いです。
独学であれば勉強時間、勉強場所を自分で決めることができるので仕事や家事、育児で忙しい人でも自分に合わせたスケジュールを立てて勉強しやすいのも嬉しいところ。
一方、自分で勉強スケジュールを決めて勉強しなければならないので、ついついサボって勉強が遅れやすいのがデメリットです。
1年以上勉強を継続することになるので合格まで勉強を続けるには鉄の意思が必要になります。
忙しくて少し勉強を離れてしまうと再開するのが難しく、そのまま離脱してしまう危険性もあります。
また、勉強中に難しくて分からないところが出てくると一人で解決しなければならないため、解決に時間がかかり、誤った理解をしてしまうと間違えて覚えたまま試験に挑む危険があるのも辛いところです。
特に、働きながら独学で勉強する場合には勉強を進めるのに時間がかかるため、合格まで最低でも3~4年かかることが多いです。
そのため、あなたが短期合格を目標としているのであれば独学はおすすめできません。
関連記事:「司法書士の最短合格を目指す勉強法とスケジュール3種類を解説!」 |
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予備校が【向いている人】と【メリットデメリット】
指示通りに勉強できる人向き
司法書士を目指すのであれば、基本的に予備校を使うのがおすすめです。
以下のような特徴のいずれかがある人は予備校を使って勉強した方が良いでしょう。
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特徴を挙げればきりがないのですが、分かりやすくイメージできそうなのはこんなところです。
正直なところ大多数の人に当てはまる内容ですよね。
私もほぼ全て当てはまってしまいます。
だから私は独学は最初から諦めてました。
このような大多数の人が司法書士試験に合格したいと思ったのであれば、どこかしら予備校を利用するのをおすすめしています。
関連記事:「失敗しない安心の司法書士予備校おすすめ5選【初学者向け】」 |
予備校はすべて準備してくれるが費用がかかる
予備校を利用するメリットとデメリットは以下のとおり。
メリット | デメリット |
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予備校を使うと、勉強スケジュール、テキスト、問題もまとめて用意してくれます。
それに従って勉強すれば合格を目指すのに必要な実力が身につきますので、勉強だけに集中できるのは大きなメリットです。
あとは勉強をちゃんと続けていくあなたの「やる気」が続いていけば司法書士試験の合格を目指すことができます。
法改正や試験制度の変更など試験の最新情報を予備校は常に集めていますので、あなたが調べなくても予備校から教えてもらえます。
また、予備校は試験の研究をしているので、合格に必要な学力のほかに合格に役立つ試験テクニックなどのテキストに載っていないものを教えてもらえます。
0から独学で勉強するよりも予備校の講義で教えてもらった方が、司法書士試験の基礎的な実力が素早く、効率良く身につきます。
そのため、特に最初期の学習を短期間で進めることができ、総勉強時間の短縮、短期合格がしやすくなります。
ただし、どの予備校を使っても予備校の講義を受けているだけでは合格することはできません。
独学の場合と同様、自分で勉強して知識を確実なものにする必要があります。
そのため、最初は予備校を利用して基礎知識を習い、2年目以降は独学で頑張る!というハイブリッドな方法も選択肢になるでしょう。
予備校を使う最大のデメリットは多額の受講料がかかることです。
テキストや校舎の賃貸料、人件費、配信システムの整備など様々な経費がかかっているため受講料が高額になるのは仕方ありません。
最近はWeb通信講座専門の司法書士予備校として「スタディング」や「資格スクエア」などもあり、およそ10万円~18万円ほどで受けられるところもあります。
独学の教材を揃えるだけでも最低でも約7万円くらいかかることを考えると、最初の1年だけでも受講料安めの予備校を使うのがコスパが良いと言えるでしょう。
関連記事:「【合格者が解説】スタディング司法書士講座の評判・口コミとデメリット対策」 |
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などの理由で適当に予備校を選んでしまうと自分と相性が合わずあまり実力がつかない可能性もあります。
予備校を利用することで、教材や講義、スケジュールなどは用意してもらえますがそれを活かせるかどうかは、あなたのやる気次第です。
予備校はあなたのやる気を助けてくれる「相性の良い講師」が教えてくれる講座を選ぶようにしましょう。
関連記事:「【決定版】司法書士予備校比較のポイント!間違えない選び方ランキング」 |
独学と予備校の比較
独学と予備校の特徴をまとめて比較したのが以下の表です。
独学 | 予備校 | |
向いているタイプ | 分析・計画・実行がすべてできる人 | 指示通りに実行できる人 |
費用 | 7万円~ | 10万円~50万円ほど |
テキスト等の教材 | 自分で揃える | ほぼ一式揃う |
勉強効率 | 低い | 高い |
勉強スケジュール | 全て自己責任 | 講義スケジュールに合わせる |
合格までの期間 | 長い傾向(数年~ | 短くしやすい(1年~ |
一言でいえば、独学は「費用を安く抑える代わりに時間をたくさん使う」、予備校は「合格までの時間をお金で買う」という特徴があります。
司法書士試験の合格までにかける時間への考え方次第であなたがどちらを選ぶのが良いかが変わるでしょう。
関連記事:「【逆算して合格!】司法書士試験に必要な勉強時間と勉強法のポイント」 |
合格のために予備校が勧められる理由
あなたが司法書士試験に合格するためにはどう勉強すれば良いでしょうか?
「多くの受験生がやっているのと同じように勉強する」
という考え方もありますが、
「多くの合格者がやっていたのと同じように勉強する」
という考え方のほうが合格がしやすくはないですか?
司法書士試験の合格率は約4%ですから、多くの受験生の真似をしても上位4%にはなれません。
真似すべきなのは上位4%に入った実績のある合格者の勉強法です。
私は試験合格後の新人研修で多くの同期合格者と名刺交換をしてお話をしました。
その結果、合格者のほとんどが予備校を使って合格していたということが分かっています。
同期のうち独学で合格したという人は1人しかいませんでした。
試験の合格率が高い試験であればどう勉強しても構いません。
しかし、あなたがこれから合格率約4%の司法書士試験に合格したいと思うのであれば改めて予備校を使うことをおすすめします。
関連記事:「【コスパ最新版】司法書士おすすめ通信講座【9社徹底比較】」 |
司法書士試験、独学と予備校のメリットデメリットと向いてるタイプまとめ
司法書士試験に独学で合格することは可能ですが、難易度はかなり高いです。
司法書士試験を独学で合格することができれば、費用を抑えることができます。
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上記の特徴全てに当てはまる人は独学で合格が目指せます。
しかし、分からないことを自分で調べて解決することができないと年単位で時間を浪費してしまったり、数年かけても点数が伸びずに合格を諦めてしまう可能性もあります。
そのため、大多数の人は司法書士試験合格のために予備校を使った方が良いでしょう。
まず、一通りは予備校で学んでから、独学で知識を固めて合格を目指すという方法もあります。最近は受講料が安い予備校講座もありますのでそういったものを利用してみるのも手ですよ。
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