おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。
何回復習しても試験のときに上手く思い出せないことがある。
繰り返し勉強ってどうやればいいんだろう
そんな悩みはないでしょうか?
この記事では、「覚える」ことの一歩先の「思い出す」ことを意識した反復学習の方法について説明します。
試験本番で問題を見た瞬間にスッと知識が出てくるように訓練できますよ。
4回目の司法書士試験で無事合格できた私が、合格した年にやっていた繰り返し勉強方法をお伝えします。
「思い出す力」を高める効果がある「繰り返し勉強の方法」
勉強したことを「覚える」ことと、試験本番で「思い出す」ことは別のことです。
「覚える」ことはインプット、「思い出す」ことはアウトプットとも呼ばれますね。
「覚える」ために繰り返し勉強することは定番の方法です。
しかし、この繰り返し勉強の方法を少し工夫すると「覚える」だけでなく「思い出す」ことにも効果があります。
その工夫とは、繰り返すときに順序を変えて勉強していくという勉強方法です。
同じ順序で繰り返し勉強する欠点
テキストを復習するときは、ほとんどの人が最初から読み直すと思います。
すると、最初のページから順番に
普通の復習 A → B → C → D → E → F |
と勉強をしていくことになります。
実はこの普通の復習方法には欠点が2つあるんです。
欠点1:「真ん中」があやふやになりやすい
人間は同じ順序で勉強をしていると「最初」と「最後」(AとF)は比較的印象に残ってしっかり記憶できますが、「真ん中」(BCDE)は記憶があやふやになります。
なぜなら、「勉強するぞ!」と意気込んで勉強開始したすぐは集中力が高くしっかり記憶できるのですが、勉強に慣れるほど集中力は落ちていくからです。
そして、「これで勉強終わり!」という最後の部分は気合が入り直して記憶できます。
「最初」と「最後」をしっかり勉強できた実感があるので、全部しっかり記憶できたつもりになりがちなんです。
欠点2:思い出す「きっかけ」が固定される
同じ順序でも繰り返し勉強すればABCDEF全部ちゃんと覚えられてるよ!
でも試験だとなぜかスッと思い出せないんだ
という方はいませんでしょうか?
実は同じ順序で繰り返し勉強していると、頭の中にテキストと同じ目次ができていきます。
Aの勉強を始めると「次は確かBだったよな」と思い出し、Bの勉強に入ると「うん、覚えてる!」と感じます。
実はこれが落とし穴です。
Bだけでは思い出すことができないのに、Aを目にすることでBを思い出すことができます。
勉強中はBを思い出すことができるものですから、「Bはちゃんと覚えてる。試験で出ても大丈夫」と勘違いしてしまいます。
C以降も同じです。
Bを勉強するとCを思い出してきますし、Cを勉強するとDを思い出してきます。
試験でEが出題されたら、パッとEを思い出すことができません。
試験中にAから順に思い返してEを正解するのは可能かもしれません。
でも、上手く思い出すことに成功しても時間がかかりますし、思い出すまでの道のりが長いほど途中で違う道に迷い込む可能性も高くなります。
なんか見た覚えがあると思って時間をかけて解いたけど、結果は間違っていた
というのはこのパターンになっている可能性が高いですよ。
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繰り返し勉強の度に順序を入れ替えるのがコツ
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この2つの欠点を克服するためには、繰り返し勉強の度に勉強する順序を入れ替えることが有効です。
繰り返し勉強する毎に、最初と最後に勉強する内容が違うため集中力が高い状態で様々な内容を勉強することができます。
そして、内容を思い出すきっかけが固定されず、どの切り口からでも正確に思い出すことができるようになります。
図で示すと以下のようなイメージですね。
この順序を入れ替える勉強法って実はWセミナーの司法書士講座の山本浩司講師のテキスト「オートマプレミア」と同じとも言えます。
知識の関連付けを増やし、記憶を強化してすぐに思い出せるようにするために、科目横断的に知識を整理するという手法ですね。
私たちが順序の入れ替えをしなくても、山本講師が順序を効率良く混ぜてくれたのが「オートマプレミア」というわけです。
逆に言えば、通常の「オートマ」を順序を入れ替えて繰り返し勉強することができれば、「オートマ」だけをしっかり覚えて司法書士試験に合格することができるということです。
「覚える」ことはできているのに「思い出す」ことができないという司法書士試験受験生の方は「オートマプレミア」で勉強してみるのも手ですよ。
繰り返し勉強の方法まとめ
いつも同じ順序で繰り返し勉強をすると以下の2つの欠点があります。
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このような欠点があると「覚える」ことが難しくなる上に「思い出す」ことも難しくなります。
そのため、繰り返し勉強は勉強する順序を入れ替えて無作為に勉強するようにしましょう。
集中して勉強できている箇所を増やし、何をきっかけとしてでも思い出せるようになるため、試験本番でもちゃんと「思い出す」ことができるようになっていきますよ。
たくさん勉強しているのに試験になると出てこない、という方は是非実践してみてくださいね。
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