司法書士試験の大学別の合格率はどのくらい?

司法書士ならどこの大学?合格率は? 司法書士試験
よしと
よしと

おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。

どの大学出身者が司法書士試験に合格しやすい?

多くの司法書士試験受験生が気になる疑問です。

しかし、出身大学は受験者の個人情報になるため明確な答えを出すことが難しいです。

そのため、この記事では

  • 周辺のデータから、大学と司法書士試験の合格率の関係を推察
  • 司法書士試験に合格したいなら、どのように大学を選ぶか

について解説しています。

あなたの出身大学や、受験を検討している大学が司法書士試験の合格率にどのくらい影響するのか、ぜひ参考にしてください。

スポンサーリンク

司法書士試験の大学別の合格率はどのくらい?

大学別の合格率のデータはない

司法書士試験の合格率はどの大学が高い?

よしと
よしと

結論から言うと、大学別の合格率という公式の統計データはありません

司法書士試験の合格には個人の努力、正しい学習方法など、試験対策をどれだけやったかが重要です。

現役司法書士が教える予備校おすすめ通信講座の比較まとめ

大学と司法書士試験の合格率について、以下の3点から検証・考察していきます。

  • 試験全体の合格率
  • 大学別合格者数というデータがない
  • 大学の難易度や偏差値との相関性

試験全体の合格率

司法書士試験の合格率は年々上昇傾向ですが、それでも約5%という難関試験。

直近10年の合格率は以下のようになっています。

年度 合格率
2023年度 5.19%
2022年度 5.18%
2021年度 5.14%
2020年度 5.17%
2019年度 4.39%
2018年度 4.31%
2017年度 4.07%
2016年度 3.94%
2015年度 3.94%
2014年度 3.77%

司法書士試験の合格率の推移と偏差値

司法書士試験は

憲法 民法 商法(会社法)
刑法 民事訴訟法 民事執行法
民事保全法 供託法 司法書士法
不動産登記法 商業登記法  

といった法律11科目が出題され、試験範囲が非常に広いことが合格率が低い原因の1つとなっています。

大学別合格者数というデータがない

司法書士試験は法務省が実施して、結果を公表していますが大学別の合格者数は発表されていません。

法務省から発表されているのは

  • 受験者数
  • 合格者数(男女別人数も)
  • 合格者平均年齢
  • 最低年齢と人数
  • 最高年齢と人数
  • 生年別の合格者数
  • 受験地別の合格者数

に限られています。

これらの直近5年分のデータは法務省の司法書士試験のページで閲覧可能。

司法書士試験は受験資格が不要で、様々な学歴の人が受験しているため、合格者を学歴で分類していません。

そのため、学歴別の合格者数や大学別の合格者数は発表されていないのです。

大学の難易度や偏差値との相関性

大学の難易度・偏差値と、司法書士試験の合格率の相関性はあまり強くないです。

  • 勉強する習慣があるか
  • 成績が伸びやすい勉強法を身につけているか

といった面では偏差値の高い大学のほうが有利ですが、試験問題は大学の学習内容とは違います。

偏差値が高ければ司法書士試験で高得点が取れるわけではなく、試験対策をどれだけやったかで合否が決まります。

実際に大手予備校LECの合格者データによると、合格者の出身学部は

法学部 46%
その他 54%

となっており、法学部以外の合格者のほうが多いことが分かっています。

司法書士は一般の人にそこまで有名な資格ではないため、法学部で司法書士を知り、受験するようになったというパターンも多いのではないかと考えられます。

司法書士試験の大学別合格率データよりも注目するポイント

講座がある大学、予備校割引がある大学も一部ある

司法書士試験に合格したかったらどこの大学を選ぶのが良い?

よしと
よしと

一応司法書士試験の対策ができる大学もありますが、

どのように試験勉強をするかのほうが重要です。

あなたが司法書士試験に合格するために、大学別の合格率よりも注目すべき以下の3つのポイントについて説明していきます。

  • 学歴関係なしで合格できる
  • 学歴不要なら司法書士は簡単なのか?
  • 司法書士試験に強い大学

いわゆる低学歴でも合格可能

司法書士試験は受験資格不要で、中卒・高卒といった方でも受験できます。

そして実際に、中卒・高卒で合格している人も。

中卒からの合格体験記

高卒からの合格体験記

これらの実例からも難易度の高い大学を目指すことよりも、司法書士試験の勉強に時間を使ったほうが早く司法書士になれることが分かります。

司法書士は簡単なのか?

学歴関係なく合格できるなら司法書士って簡単な試験なの?

よしと
よしと

全然簡単じゃないです。ぶっちゃけすっごく難しい、きつい試験。

でも頭の良さ・学歴ではなく、正しい方法で努力をした人が報われる試験です。

司法書士試験は学歴関係なく合格できますが、合格率約5%というとても難しい試験です。

一般的に司法書士試験に合格するには3,000時間もの勉強時間が必要と言われ、実際に私もそのくらい勉強して合格しています。

3,000時間もとても勉強できない…

と感じる人がほとんどですが、逆に言えばどんな学歴の人でもそのくらい勉強しないと合格できない試験ということ。

とても長い道のりですが、私も最初は1日平均1時間ちょっとの勉強からスタートしているので、コツコツ積み重ねるのが合格のポイントです。

司法書士試験合格に必要な1日の勉強時間

司法書士試験に強い大学

司法書士試験は法学部以外の合格者が多いですが、法律学習に慣れておいたほうが有利な面はありますので、法学部がある大学を選ぶほうがベター。

司法書士試験でも出題数が多い「不動産登記法」「商業登記法」といった法律は法学部でもあまり学ぶ機会がないため、予備校や通信講座を利用したほうが良いでしょう。

しかし、大学の中には司法書士講座を用意しているところもあります。

関西大学 大手予備校LECの赤松講師の講義を安く受講できる
立命館大学 大手予備校TACの講座を10%割引で受講できる
日本大学 司法書士科研究室にて試験科目全般を指導
明治学院大学 司法書士試験の入門講座を開講
駒澤大学 基礎力養成講座を開講
大学の提供する講座は年度によって状況が変わるため、現在実施されているかは各大学のサイトでご確認ください。

これらの他にも、予備校の割引を実施している大学もあるので各大学で資格取得支援が行われているかをチェックしましょう。

司法書士試験の大学別の合格率はどのくらい?まとめ

司法書士試験の大学別の合格率は公表されていません。

しかし合格者アンケートのデータでは、法学部以外の合格者が多くいることからどの大学であるかよりも、しっかりとした学習計画を立てて地道に努力することのほうが重要なことが分かります。

一部の大学では司法書士講座を開講しているところもありますが、大手予備校を割引受講できる制度を用意している大学も多く、結局は予備校での指導が司法書士試験の合格に直結すると大学自体が認めているも同然の状況です。

そのため、あなたが司法書士を目指すならどこの大学へ進学するかよりも、なるべく早く司法書士の学習を始め、コツコツと努力を積み重ねるのが最短ルートです。

【司法書士が教える】予備校おすすめ通信講座ランキング【合格率や評判比較】

記事の執筆者
司法書士
よしと

元公務員の司法書士。
司法書士は4年、行政書士は4ヵ月で合格。
現在は埼玉県で司法書士として開業中。
司法書士試験に合格して人生が変わり結婚、2児の父に。
昔はRPG→SLG→格ゲー→オンゲーと色々ゲームしてたり、動画作ったりしてました。

よしとをフォローする
時間とお金を節約して司法書士合格目指すなら!

司法書士試験に独学合格できる人はわずか0.1%前後しかいません。
だから、あなたが短期合格したいなら自分に合った優良講座を選ぶことがとても重要です。

・予備校12社の評判・口コミ
・講座の特徴・担当講師
・通信講座の合格率比較
・タイプ別のおすすめ

などを現役司法書士が解説しているので、あなたの予算と時間に合った講座をチェックできます。

スポンサーリンク
司法書士試験