
おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。

どの大学出身者が司法書士試験に合格しやすい?
多くの司法書士試験受験生が気になる疑問です。
しかし、出身大学は受験者の個人情報になるため明確な答えを出すことが難しいです。
そのため、この記事では
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について解説しています。
あなたの出身大学や、受験を検討している大学が司法書士試験の合格率にどのくらい影響するのか、ぜひ参考にしてください。
司法書士試験の大学別の合格率はどのくらい?

司法書士試験の合格率はどの大学が高い?

結論から言うと、大学別の合格率という公式の統計データはありません。
司法書士試験の合格には個人の努力、正しい学習方法など、試験対策をどれだけやったかが重要です。
大学と司法書士試験の合格率について、以下の3点から検証・考察していきます。
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試験全体の合格率
司法書士試験の合格率は年々上昇傾向ですが、それでも約5%という難関試験。
直近10年の合格率は以下のようになっています。
年度 | 合格率 |
2023年度 | 5.19% |
2022年度 | 5.18% |
2021年度 | 5.14% |
2020年度 | 5.17% |
2019年度 | 4.39% |
2018年度 | 4.31% |
2017年度 | 4.07% |
2016年度 | 3.94% |
2015年度 | 3.94% |
2014年度 | 3.77% |
司法書士試験は
憲法 | 民法 | 商法(会社法) |
刑法 | 民事訴訟法 | 民事執行法 |
民事保全法 | 供託法 | 司法書士法 |
不動産登記法 | 商業登記法 |
といった法律11科目が出題され、試験範囲が非常に広いことが合格率が低い原因の1つとなっています。
大学別合格者数というデータがない
司法書士試験は法務省が実施して、結果を公表していますが大学別の合格者数は発表されていません。
法務省から発表されているのは
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に限られています。
これらの直近5年分のデータは法務省の司法書士試験のページで閲覧可能。
司法書士試験は受験資格が不要で、様々な学歴の人が受験しているため、合格者を学歴で分類していません。
そのため、学歴別の合格者数や大学別の合格者数は発表されていないのです。
大学の難易度や偏差値との相関性
大学の難易度・偏差値と、司法書士試験の合格率の相関性はあまり強くないです。
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といった面では偏差値の高い大学のほうが有利ですが、試験問題は大学の学習内容とは違います。
偏差値が高ければ司法書士試験で高得点が取れるわけではなく、試験対策をどれだけやったかで合否が決まります。
実際に大手予備校LECの合格者データによると、合格者の出身学部は
法学部 | 46% |
その他 | 54% |
となっており、法学部以外の合格者のほうが多いことが分かっています。
司法書士は一般の人にそこまで有名な資格ではないため、法学部で司法書士を知り、受験するようになったというパターンも多いのではないかと考えられます。
司法書士試験の大学別合格率データよりも注目するポイント

司法書士試験に合格したかったらどこの大学を選ぶのが良い?

一応司法書士試験の対策ができる大学もありますが、
どのように試験勉強をするかのほうが重要です。
あなたが司法書士試験に合格するために、大学別の合格率よりも注目すべき以下の3つのポイントについて説明していきます。
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いわゆる低学歴でも合格可能
司法書士試験は受験資格不要で、中卒・高卒といった方でも受験できます。
そして実際に、中卒・高卒で合格している人も。
これらの実例からも難易度の高い大学を目指すことよりも、司法書士試験の勉強に時間を使ったほうが早く司法書士になれることが分かります。
司法書士は簡単なのか?

学歴関係なく合格できるなら司法書士って簡単な試験なの?

全然簡単じゃないです。ぶっちゃけすっごく難しい、きつい試験。
でも頭の良さ・学歴ではなく、正しい方法で努力をした人が報われる試験です。
司法書士試験は学歴関係なく合格できますが、合格率約5%というとても難しい試験です。
一般的に司法書士試験に合格するには3,000時間もの勉強時間が必要と言われ、実際に私もそのくらい勉強して合格しています。

3,000時間もとても勉強できない…
と感じる人がほとんどですが、逆に言えばどんな学歴の人でもそのくらい勉強しないと合格できない試験ということ。
とても長い道のりですが、私も最初は1日平均1時間ちょっとの勉強からスタートしているので、コツコツ積み重ねるのが合格のポイントです。
司法書士試験に強い大学
司法書士試験は法学部以外の合格者が多いですが、法律学習に慣れておいたほうが有利な面はありますので、法学部がある大学を選ぶほうがベター。
司法書士試験でも出題数が多い「不動産登記法」「商業登記法」といった法律は法学部でもあまり学ぶ機会がないため、予備校や通信講座を利用したほうが良いでしょう。
しかし、大学の中には司法書士講座を用意しているところもあります。
関西大学 | 大手予備校LECの赤松講師の講義を安く受講できる |
立命館大学 | 大手予備校TACの講座を10%割引で受講できる |
日本大学 | 司法書士科研究室にて試験科目全般を指導 |
明治学院大学 | 司法書士試験の入門講座を開講 |
駒澤大学 | 基礎力養成講座を開講 |
これらの他にも、予備校の割引を実施している大学もあるので各大学で資格取得支援が行われているかをチェックしましょう。
司法書士試験の大学別の合格率はどのくらい?まとめ
司法書士試験の大学別の合格率は公表されていません。
しかし合格者アンケートのデータでは、法学部以外の合格者が多くいることからどの大学であるかよりも、しっかりとした学習計画を立てて地道に努力することのほうが重要なことが分かります。
一部の大学では司法書士講座を開講しているところもありますが、大手予備校を割引受講できる制度を用意している大学も多く、結局は予備校での指導が司法書士試験の合格に直結すると大学自体が認めているも同然の状況です。
そのため、あなたが司法書士を目指すならどこの大学へ進学するかよりも、なるべく早く司法書士の学習を始め、コツコツと努力を積み重ねるのが最短ルートです。