
おつかれさまです!司法書士の「よしと」です。

司法書士に合格するまで何年かかるんだろう?
予備校を使うとどのくらい?
独学だと勉強期間はどのくらいなのかな。
そんな疑問はありませんか?
合格までの「勉強時間」はよく話題になりますが、何年かかるかという「勉強期間」についてはそんなに話題になりません。
そのためこの記事では、「独学と予備校」「専業と働きながら」の勉強形態別に司法書士合格まで何年かかるか、必要な勉強期間について説明しています。
これから勉強を始める人はもちろん、現在勉強している人が後どのくらい期間が必要なのかの目安にすることができますよ。
4年目4回目の司法書士試験で合格した私が説明していきますね。
司法書士の勉強期間は何年かかる?
毎日どのくらいの時間勉強できるのかによって司法書士に合格するまでの期間は違います。
当然、専業受験で毎日長時間勉強できる方が短期間で司法書士に合格できます。
また、0から勉強するのに予備校と独学で勉強の効率が大きく変わりますから、予備校を使った方が短期間で司法書士に合格できるでしょう。
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この2つの基準を元として司法書士合格までに何年かかるのか必要な勉強期間を算出してみると以下のような結果になります。
勉強形態 | 1日の平均勉強時間 | 合格までの勉強期間 |
専業受験+予備校 | 1日8時間 | 約1年1ヶ月 |
1日6時間 | 約1年5ヶ月 | |
専業受験+独学 | 1日8時間 | 約1年5ヶ月 |
1日6時間 | 約1年10ヶ月 | |
勉強形態 | 1週間の平均勉強時間 | 合格までの勉強期間 |
働きながら+予備校 | 1週30時間 | 約1年11ヶ月 |
1週20時間 | 約2年11ヶ月 | |
働きながら+独学 | 1週30時間 | 約2年7ヶ月 |
1週20時間 | 約3年10ヶ月 |
これらの勉強方法の内容がどういったものなのか、どのような計算で合格までの勉強期間が計算されているかについて、ケース別に詳細を説明していきますね。
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【専業受験】の司法書士の勉強期間
まず司法書士の勉強に専念することができるケースです。
専業受験は1日の勉強時間を長くすることができます。
そこで専業受験を以下の2つのパターンに分けました。
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正直なところ、毎日平均8時間勉強を維持するのは至難の業です。
1日だけなら8時間勉強も可能ですが、3日継続、3週間継続、3ヶ月継続…と長くなるにつれて難易度は高くなります。
そのため、1日8時間勉強のケースは現実味の薄い理想形だと思っておいた方が良いです。
現実には「専業受験でかなり頑張っている人」でも1日平均6時間勉強くらいになると思います。
司法書士の勉強期間【専業1日8時間勉強の場合】
1日8時間勉強+予備校の勉強期間
予備校を使う場合は世間で言われる3,000時間で司法書士に合格すると仮定します。
毎日8時間勉強を続けるなら、3,000時間勉強するまでは
3,000 ÷ 8 = 375 |
なので375日勉強を続ければ3,000時間勉強できることになります。
数日だけ勉強ができなかったとしてもおよそ1年1ヶ月勉強すれば合格に必要な勉強時間に達します。
関連記事:「【決定版】司法書士予備校比較のポイント!間違えない選び方ランキング」 |
1日8時間+独学の勉強期間
独学の場合は予備校で講義を受けるよりも最初の理解が遅れますので、4,000時間で司法書士に合格すると仮定します。
毎日8時間勉強であれば、4,000時間勉強するまでは
4,000 ÷ 8 = 500 |
なので500日勉強を続ければ4,000時間達成です。
1年と135日ですから、数日だけ勉強しない日があればおよそ1年5ヶ月かかることになります。
1年半近く独学で毎日8時間勉強を続けられるってある意味並大抵の人では無いような気がしますけど。
関連記事:「【司法書士】独学合格18ヶ月スケジュール+テキスト&過去問おすすめ」 |
司法書士の勉強期間【専業1日6時間勉強の場合】
専業受験であっても毎日8時間勉強はちょっと現実的ではないと思いますので、1日平均6時間勉強できたケースを考えていきます。
1日6時間+予備校の勉強期間
合格までに3,000時間勉強が必要で、1日6時間勉強していくとすると、
3,000 ÷ 6 = 500 |
なので500日勉強を続ければ3,000時間勉強ができます。
これも勉強期間はおよそ1年5ヶ月ですね。
この1年5ヶ月という期間に近いものとして予備校の初学者向け講座があります。
私と同じような計算の結果として1.5年~20ヶ月ほどの期間の初学者向け講座を開講しているのかなぁとも思います。
各予備校がよく宣伝材料にする「一発合格者」を出す定番の勉強スタイルなのかもしれません。
1日6時間+独学の勉強期間
1日6時間勉強で独学4,000時間を達成するには、
4,000 ÷ 6 ≒ 667 |
なので667日かかります。
1年と302日ですからおよそ1年10ヶ月くらいかかることになります。
少し休んでしまう日もあれば約2年くらいかかりそうです。
独学で毎日6時間勉強を2年続けるのもかなり厳しいかなと思います。
【働きながら】の司法書士の勉強期間
働きながらの勉強は仕事をしている日と休日で勉強できる時間が違います。
そのため、週休2日で考えて以下の2つのケースで勉強期間を考えます。
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平日は3時間、休日は8時間の勉強を続けるのは専業受験の毎日8時間勉強と同じく、現実には難しい働きながら勉強の理想形です。
実際には仕事の疲れもありますから、とても頑張っている人でも平日2時間、休日5時間くらいになるのではないかと思います。
司法書士の勉強期間【働きながら1週30時間勉強の場合】
1週30時間+予備校の勉強期間
予備校利用の勉強時間が3,000時間で1週間30時間勉強すると、
3,000 ÷ 30 = 100 |
3,000時間勉強するのに100週間かかることになります。
100週間=700日ですから、およそ1年11ヶ月です。
平日3時間、休日は8時間の勉強を2年近く続けるのは現実的ではないと個人的には思います。
1週30時間+独学の勉強期間
独学で合格するのに必要な勉強時間が4,000時間で1週間30時間勉強すると、
4,000 ÷ 30 ≒ 133 |
独学4,000時間を達成するには133週間ですから、931日くらいかかるわけですね。
2年と201日なので、およそ2年7ヶ月くらいかかることになります。
勉強を始める前に自分の趣味にかけていた時間以上の時間を2年半以上毎日費やすことになるのでストレスが半端なさそうです。
それでもやらなくちゃいけない!という理由があるのであれば、気合以外に勉強を続けられる合理的な根拠が欲しいですね。
司法書士の勉強期間【兼業1週20時間勉強の場合】
1週20時間+予備校の勉強期間
予備校を利用して勉強時間3,000時間を超えるには、1週間20時間勉強だと
3,000 ÷ 20 = 150 |
なので150週間かかります。
つまり、1050日ということですね。
これは2年と320日ですから、およそ2年11ヶ月くらい勉強期間が必要ということになります。
司法書士合格まで、予備校を使っても働きながらだと3年くらいかかるわけですね。
働きながらでの司法書士短期合格者が少ないことからしても、合格までまず3年かかるという計算結果は妥当なところでしょう。
1週20時間+独学の勉強期間
独学で必要な勉強4,000時間を満たすためには、1週間20時間勉強だと
4,000 ÷ 20 = 200 |
なので200週間。1400日必要です。
これは3年と305日となるので、およそ3年10ヶ月くらいの期間がかかることになりますね。
独学で平日2時間休日5時間の勉強を4年近く続けていると、

どうして私はこんな勉強を続けているんだろう?
という気分になってくるような気がします。
毎日の勉強時間を増やすのも大変ですが、勉強期間が長くなりすぎるのも負担が大きいです。
勉強期間が長くなる場合の注意点
働きながらや独学であっても勉強時間を地道に積み重ねて司法書士に合格することは可能です。
しかし、長い勉強期間であるほど、3,000時間や4,000時間といった勉強時間では合格できない可能性は高まります。
なぜなら、勉強期間が長いほど人間は勉強したことを忘れていってしまうからです。
テスト直前に教科書で見たところが出題されれば簡単に正解することができます。
でも、1週間前に教科書で見たところはテスト直前に見たところと比べて正解が難しくなります。
司法書士試験も期間をかけるほど忘れる部分が増えますから、より長い勉強時間が必要となってしまうんです。
司法書士試験に合格するためには、
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という勉強方法が有利です。
よく世間でもてはやされる「一発合格者」や「短期合格者」の合格体験記を読むと必ずそうしていませんか?
私が4年かけて合格したときも最後の1年は今までと比べて長時間勉強を続けました。
関連記事:「司法書士になるには勉強時間は1日どのくらい必要か【合格者の経験】」 |
あなたが合格するための勉強も同じですよ。
少しずつでも勉強できれば良いやと思わず、短期間で合格するつもりで長時間勉強する必死さがあれば司法書士合格は近づいてきます。
司法書士の勉強期間は何年かかる?まとめ
司法書士合格まで何年かかるのかは、普段どれだけ勉強できるのかによって大きく違います。
専業受験と働きながら、予備校と独学で勉強期間を計算した結果は以下のとおりです。
勉強形態 | 1日の平均勉強時間 | 合格までの勉強期間 |
専業受験+予備校 | 1日8時間 | 約1年1ヶ月 |
1日6時間 | 約1年5ヶ月 | |
専業受験+独学 | 1日8時間 | 約1年5ヶ月 |
1日6時間 | 約1年10ヶ月 | |
勉強形態 | 1週間の平均勉強時間 | 合格までの勉強期間 |
働きながら+予備校 | 1週30時間 | 約1年11ヶ月 |
1週20時間 | 約2年11ヶ月 | |
働きながら+独学 | 1週30時間 | 約2年7ヶ月 |
1週20時間 | 約3年10ヶ月 |
実際には「1日8時間」や「1週30時間」という勉強を続けていくのは大変難しいです。
しかし、人間は時間が経つほど忘れてしまう生物ですからなるべく短期間に集中して勉強する方が司法書士試験には合格しやすいですよ。
上記のケースのうちで、私が現実味があると考えるのは以下の2つの勉強方法です。
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独学だと専業受験最短でも1年5ヶ月くらいはかかるので、毎日モチベーションを保つのが難しいと思います。
予備校を使うと最低でも講義を消化しなければならないという気分になるため、半強制的に勉強ができますし、予備校の自習室が利用できれば勉強も続けやすくなるでしょう。
兼業受験生は合格までかなり時間がかかりますが、体を壊さずに勉強を続けていくためには1週間あたり平均20時間くらいが限度ではないかと思います。
厚生労働省の定める残業時間の上限は月45時間・年360時間(特別の事情があっても月80時間、年720時間以内)ですから、1週間あたり20時間でも余裕で上回っています。
それ以上の勉強を数年続けるのが当たり前という計画は無謀だと分かりますよね。
司法書士試験に合格しなければ司法書士の仕事はできません。
しかし、あなたにとって司法書士合格はゴールではなく通過点のはずです。
合格後のあなたの人生のためにも合理的な計画を立てて勉強するようにしましょう!
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