おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。
多くの社会人合格者がいる司法書士試験ですが、その難易度は高く、数年がかりで合格を目指すのが一般的です。
しかし、多忙な仕事をこなしながらわずか半年での合格を果たした人もいるのも事実。
働きながらも司法書士試験に挑むメリットとは何か、また半年で合格するコツは一体どのようなものがあるのでしょうか?
この記事では、
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など、日々の仕事に追われる中でも、司法書士試験合格を勝ち取るための効率的な勉強法やスケジュール管理の重要性、そして成功へと導くための戦略を、司法書士試験合格者が全てお伝えします。
- 働きながら
- 半年で合格
という2点を達成するための、具体的な半年間の勉強スケジュールについても言及し、実際の短期合格者の実例を元に、合格再現性がある方法を解説していきます。
働きながら半年で司法書士試験に合格するのは難しい
司法書士試験は幅広い知識を問われ、通常1年以上の準備期間を要することが多いです。
働きながら半年で司法書士試験に合格することが難しい理由は以下の2つ。
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2つの理由の内容と、それでも合格するためには何が必要かを説明していきます。
理由1:試験範囲が広く難易度が高い
司法書士試験の範囲は、民法、不動産登記法をはじめとする以下の法律11科目。
民法 | 不動産登記法 |
商法・会社法 | 商業登記法 |
憲法 | 刑法 |
民事訴訟法 | 民事執行法 |
民事保全法 | 供託法 |
司法書士法 |
多岐にわたる知識を要し、試験問題も多様なケースを想定した難問が出題されるため、理解と対応力が必要です。
さらに、記述式問題が含まれるため、単に知識を暗記するだけでなく、その知識を使って事例に即した登記申請書を作成する能力が求められます。
半年という超短期間でこれらの準備を行うには、
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といったことが必要になります。
理由2:勉強時間が足りない
働きながら勉強する場合、多くの方が直面する問題が勉強時間の確保の難しさ。
フルタイムで働いている中で、充分な勉強時間を見つけ出すことは一筋縄ではいかず、毎日の効率的な時間管理が求められます。
司法書士試験の受験生は、一般的に1日平均3時間以上を勉強に当てることが推奨されますが、1日3時間勉強を実現するには自己管理能力に加え、周囲の理解と協力も不可欠になります。
通常、働きながら勉強する社会人は1日に多くの勉強時間を確保できない代わりに、3~4年など、ある程度の学習期間を取ることで勉強時間を積み重ねます。
しかし、半年で司法書士試験に合格しようとするなら、どうにかして1日あたりの勉強時間を増やす方法を考える必要があります。
通常のケース | 1日平均3時間勉強が限界 → だから、3~4年続けて勉強を積み重ねる |
半年合格のケース | 半年しか時間がない → だから、どうにか1日の勉強時間を増やす方法を考える |
働きながら独学で合格する人もいる
司法書士試験にはごく少数ですが、働きながら独学で合格する人もいます。
実際に「働きながら独学合格」という内容で本を書いている合格者も。
彼らの共通点は、
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の2点。
これらは、半年という超短期合格を目指す場合にももちろん役立ちますので、うまく取り入れていきましょう。
具体的なポイントについては、働きながら半年で司法書士試験に合格するコツとして、他のコツと一緒に後述します。
働きながら司法書士試験の勉強をするメリット
専業の受験生に比べると、働きながら勉強するのは不利だと思われがちですが、以下のようなメリットもあります。
メリット |
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社会人経験が活かせる
社会人経験は、知識や事例の理解に役立ちます。
司法書士事務所への勤務経験があれば、登記の申請書類を扱うことも多く、申請書の書き方や必要な添付書類の知識も身に着けやすくなります。
- パラリーガル
- 企業の法務部門
- 不動産業界
といった仕事も、実際の業務で遭遇した事例を題材にして勉強することができ、法律学習の理解度を高めることが可能です。
司法書士の業務は非常に幅広いため、それ以外の仕事であっても、学習メリットはもちろん、合格後に仕事を獲得する営業や人脈として活用することができます。
経済的・精神的な不安が少ない
働きながらの勉強は、専業の受験生に比べて経済的な余裕があります。
本業による安定した収入があるため、
- 講座・教材の購入
- 生活費の支出
といったお金に関するストレス、不安を軽減できます。
お金が足りるだろうか、合格できなかったらどうしよう、といった将来への不安を強く抱えた状態だと勉強に集中できません。
働きながらの勉強であれば、こうした将来への不安を少なくすることができ、勉強のことだけを考えて受験に臨めます。
勉強を習慣化しやすい
働きながらだと勉強に使える時間が限られ、
- 朝活
- 通勤時間
- 就寝前
など、仕事以外の毎日決まった時間に勉強する機会が多くなるため、勉強を習慣化しやすくなります。
専業の受験生になると、日によって勉強時間が違ったり、今やらなくても後で取り返せるという意識が働きがちで、生活リズムや勉強タイミングが乱れ、思ったよりも勉強できないことも多いです。
仕事のために毎朝同じ時間に起き、おおまかな1日のスケジュールが決まっている人のほうが、勉強をルーティン化しやすく、勉強をサボる余裕はないという意識を強く持てるのです。
働きながら司法書士試験の勉強をするデメリット
フルタイムの仕事を続けながら司法書士試験の勉強を進めることには、以下のようなデメリットもあります。
デメリット |
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両立に失敗するとどちらも中途半端になる
仕事と勉強を並行することは簡単ではなく、しっかりと計画を立てなければ、どちらも中途半端な結果になる可能性があります。
フルタイムで仕事をしている人は、勉強時間を捻出することや、勉強の質を維持することが困難です。
勉強と仕事、両方こなすことで疲労やプレッシャーが積み重なると、集中力や記憶力が低下し、効率的な勉強や仕事の遂行ができなくなりがち。
勉強と仕事のパフォーマンスがお互いに影響を及ぼす悪循環に陥りやすいのが、このデメリットの本質です。
受験期間が長期化する傾向がある
働きながら試験勉強をしていると、1日あたりの勉強時間が短くなり、受験期間が長引く傾向があります。
仕事の忙しさによって勉強時間が短くなると、試験対策は遅れがちに。
また、疲労やストレスが勉強の効率をさらに落とし、結局のところ、目標とする学習量をこなすのに更に多くの時間が必要になるのです。
予定していた学習スケジュールが遅れ、翌年以降の試験に目標を変更することになるケースは珍しくありません。
そのため超短期合格を目指す場合は、仕事と勉強のバランスを慎重に考える必要があります。
働きながら半年で司法書士試験に合格するコツ
半年という超短期間での司法書士試験合格を目指す場合、限られた時間で効率的に勉強する必要があります。
限られた時間を最大限活用して、勉強の成果を上げるためのコツは以下のとおり。
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正しい学習計画を立てる
合格に必要な学習内容を網羅し、個々の生活スタイルに合わせた適切な計画を策定することが重要です。
まず、学習計画を立てる際は、
- 各科目に使う勉強時間
- 総復習に使う勉強時間
をバランスよく確保するようにしましょう。
大手予備校の短期速修コースのカリキュラムを参考にして、期間を半年に圧縮すると、以下のように科目バランスが良い学習計画を立てることができます。
9ヵ月コース | 半年合格の学習計画 (9ヵ月コースの2/3) |
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憲法 | 21日間 | → | 14日間 (およそ半月) |
民法 不動産登記法 |
91日間 | → | 60日間 (およそ2ヵ月) |
会社法・商法 商業登記法 |
42日間 | → | 28日間 (およそ1ヵ月) |
民事訴訟法 民事執行法 民事保全法 |
21日 | → | 14日間 (およそ半月) |
刑法 | 11日 | → | 8日間 (およそ1週間) |
供託法 司法書士法 |
11日 | → | 8日間 (およそ1週間) |
総復習 直前期 |
およそ3ヵ月 | → | およそ2ヵ月 |
この学習計画を遂行できるよう、継続可能なペース設定を意識し、無理なく進められるスケジュールを考慮に入れることが欠かせません。
仕事と勉強を両立するには、限られた時間の中で効率良く学習を進めるために、優れたスケジュール管理が不可欠です。
質の高い学習時間を作り出すためには、日々の生活習慣を改善し、優先順位を明確にする必要があります。
隙間時間を活用して勉強時間を増やす
仕事中や移動中などの隙間時間を見つけ出し、勉強に割り当てることで全体の勉強時間を増やすことができます。
隙間時間活用の具体例は以下のとおり。
通勤時間の活用 | 電車内でスマホを利用して、講義を視聴したり、講義音声を聞き流して復習。 |
昼休みの活用 | 近くのカフェ、図書館で勉強 |
待ち時間の活用 | 電車の乗り換え待ち中に、スマホで過去問演習 |
家事時間の活用 | 調理・掃除中に、講義音声を聞き流して復習 |
隙間時間を活用することで、総勉強時間を増やせるほか、勉強から離れる時間を減らすことができ、効率的に反復学習して記憶することができます。
また、隙間時間でできる過去問演習、自宅での講義視聴といったように、1日の中でも時間帯によって勉強内容を変えることができ、勉強を習慣化することにも役立ちます。
隙間時間での勉強を増やす場合は、
- 講義が短時間で区切られている
- スマホ学習ツールが豊富
といった通信講座を利用したほうが勉強効率を上げられます。
具体的な講座の例、機能比較は「勉強法」の部分にて後述します。
効果的な学習法を取り入れる
ただ時間をかけて勉強するのではなく、限られた時間で効率よく合格するための、効果的な学習法を取り入れることが重要です。
効果的な学習法の具体例は以下のとおり。
ポモドーロテクニック | 25分勉強したら5分休憩する学習法。 集中力を維持して、長時間の勉強でも効率を落とさないようにする。 |
インプット学習とアウトプット学習を交互に行う | 講義・テキストなどで知識をインプットしたら、過去問などの問題を解くアウトプット学習もセットで行う。 実際に試験で知識をどう使うのかも練習することで、記憶に残りやすく、実践力も早くから身につく。 |
テキストの音読 | 講義を受けたあとにテキストを読んで復習する際には音読をする。 視覚で見て覚えるだけでなく、口を動かし、耳でも聞くことで記憶の定着率を高める。 |
記述式のひな形暗記 | 記述式の勉強をする際には、まず主要なひな形を暗記する。 ひな形を覚えることで、記述式の解答を書くことができるようになる。 ひな形は何度も見るだけでは覚えられないので、実際に手を動かし何度も書くことで覚えるのが効果的。 |
弱点まとめノート作成 | テキストや過去問の大部分を覚えてしまい、読み直すのが効率が悪くなってきたら、間違えた部分だけを集めた弱点まとめノートを作る。 直前期にまとめノートを何度も読み直すことで、あなたの弱点だけを短時間で復習することができる。 |
直前期には、模試を受けて自分の成績を確認するのと同時に、自分自身の弱点を客観的に分析し、改善策を立てることも必要です。
家族の協力を得る
家族の理解とサポートは、忙しく勉強する際の大きな助けになります。
具体的には、以下のような効果が期待できます。
時間的なサポート | 家事や育児などを手伝ってもらうことで、勉強に集中できる時間を増やせる。 |
モチベーションアップ | 応援してもらうことで勉強のモチベーションが上がる。 勉強することを伝えておくだけでも、勉強をサボにくいという心理が働く。 |
精神的な支え | 家族との適度なコミュニケーションが取れることで、勉強の不安やストレスを軽減できる。 |
家庭内の協力体制を築き、学習に専念できる環境を作ることで、効率よく時間を管理することができます。
家族に協力をお願いする際には、
- 勉強中にはできなくなること
- 勉強中でもできること
- 協力してくれる家族にあなたがしてあげられること(協力の条件)
- 具体的な勉強内容
- どのくらいの期間かかるか
といったことを詳しく伝えて納得してもらわないと、後になってから「こんなはずじゃなかった」「思っていたのと違う」と思われてしまい、喧嘩の原因になってしまいます。
半年の勉強で合格できれば良いですが、合格できなかった場合に勉強をやめるつもりなのか、もう1度挑戦するつもりなのかも最初から相談しておくと良いでしょう。
勉強以外の時間を徹底的に効率化する
不要な時間を削減し、勉強に充てる時間を増やすためには、日常生活の中で時間管理を徹底し、時短を図ることが大切です。
具体的に時短できる家事、時短方法をいくつか挙げてみると以下のとおり。
掃除の時短 | 「ルンバ」のようなロボット掃除機を使うことで、掃除の回数を減らすことができ、掃除を時短することができます。 アイロボット(ルンバ)公式ストア |
洗濯の時短 | ドラム式洗濯乾燥機を使うことで、外干しの手間を省き、洗濯を時短することができます。乾燥にかけられない衣類のみ、部屋干しや外干しが必要ですが全てを干すよりも大幅な時短になります。 |
食材買い出しの時短 | ネットスーパーや生協の宅配を使うことで、食料品の買い出しを時短することができます。 西友ネットスーパー 生協の宅配パルシステム |
調理の時短 | 週末におかずをまとめて作り置きしたり、お弁当と一緒におかずを作ることで、調理回数を減らして時短することができます。 宅配ミールキットを使うことで、献立を考える時間や調理時間を大幅に時短することができます。 Oisix 調理時間を限界まで時短したい人は、1食分を電子レンジで温めるだけで食べられる宅食サービスを利用するのも手です。一人暮らしであれば検討の余地があるかもしれません。 【PR】NOSH公式サイト スーパーやコンビニのお弁当だと影響が偏ってしまいますが、ミールキットや宅食サービスであれば栄養面も考えられているため、健康にも良いです。 |
家事に比べると、仕事関係の時短は難しいです。
通勤中に勉強できる移動手段を選んだり、リモートワークが選べるなら利用するなど、できる範囲で時間を確保しましょう。
学習モチベーションを維持する
半年間必死に勉強するとなると、モチベーション、やる気を維持するための工夫も必要です。
学習モチベーションを維持することの効果は以下のとおり。
- 勉強内容に興味・関心を持ちやすくなり、効率がアップする
- 勉強の満足感が高まり、ストレスが軽減される
具体的に学習モチベーションを維持する方法をいくつか挙げてみると以下のとおり。
学習計画の遂行 | 予定通り、順調に勉強できていることで、このまま最後まで頑張ろうというやる気が出てくる。 |
短期的な小目標 | 1日ごとなど、短期的な小目標を設定してクリアしていくことで、達成感を積み重ねられ、やる気が出てくる。 |
勉強環境を変える | たまに勉強する場所、時間、方法などを変えてみることで、気分転換をして勉強に飽きないようにする。 |
学習記録 | 勉強した内容・時間の記録をつけ、あなたの努力の成果を可視化してモチベーションを高める。 |
勉強成果の報告 | 勉強成果を他人や家族に報告することで、自己評価を高めたりフィードバックをもらい、次回へのモチベーションにする。 |
また、ストレスを発散するためにも趣味や運動などのリフレッシュする時間を作ることも有効です。
自分のやる気が高まるよう、自分で自分をうまくコントロールし、半年間持続可能な勉強スタイルを確立しましょう
働きながら半年で司法書士試験に合格する勉強法
働きながら半年で司法書士試験に合格するためには、並大抵の勉強では足りません。
あなたの努力と勉強効率を最大化して、半年で合格するための勉強法を以下のとおり。
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時間効率重視の通信講座を選ぶ
合格するために一番必要なものは勉強時間です。
半年しかないのであれば、時間効率を良くして勉強できる時間を少しでも増やす必要があります。
時間効率を最大限良くするためには、通学講座ではなく通信講座を選びましょう。
通信講座が時間面で優れている点は以下のとおり。
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働きながら半年で合格、という条件での通信講座選びは、
- 1講義の長さ(隙間時間での勉強)
- 学習ツールの充実度(隙間時間での勉強)
- サポート体制
の3点がポイント。
隙間時間勉強のしやすさのほか、勉強計画の策定や修正、勉強の不安や疑問の相談、学習モチベーション維持のために、受けられるサポートも重要になります。
これらの3点を比較し、私がおすすめできる講座をまとめると以下のとおり。
LEC 9ヵ月合格 速修コース 2024合格目標 |
アガルート 入門総合カリキュラム ライト 2024合格目標 |
スタディング 合格コース コンプリート 2025合格目標 |
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解説 | LEC9ヵ月合格 速修コース の口コミ・解説 |
アガルート入門総合 カリキュラム の口コミ・解説 |
スタディング 合格コース の口コミ・解説 |
定価 | 467,600円 | 217,800円 →196,020円 (6月30日まで) |
99,000円 |
1講義の長さ (合計時間) |
3時間 (414時間) |
◯ 10~40分 (390時間) |
◯ |
スマホ学習ツール | なし | 2024年版にはなし (2025年版はあり) |
◎ 要点暗記ツール 一問一答問題集 過去問題集 記述式ひな形暗記ツール AI問題復習機能 マイノート機能 |
サポート |
◎ |
◎ 講義音声ダウンロード 動画ダウンロードなし 無料質問制度 月1回ホームルーム |
△ 講義動画・音声ダウンロードあり 質問は有料チケット制 |
注意点 | 速修コース専用オリジナルテキスト込み 過去問題集は各自購入 |
製本テキスト・過去問題集・ひな形集付き 月1回定期カウンセリングサポートは別売り100,000円 合格時は全額返金あり |
製本テキスト別売り27,500円 |
向いているタイプ |
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公式サイト | LEC司法書士講座 【公式サイト】 |
アガルート司法書士講座 【公式サイト】 |
※2024年目標講座の販売は1月で終了し、2025目標講座となったため、2024年7月までに全ての講義が配信されません |
それぞれ特徴が異なりますので、あなたの学習スタイルに合ったコースを選択しましょう。
いずれのコースもちゃんと合格実績があり、しっかりやり切れば司法書士試験に合格可能です。
講師の指示通り勉強し、自己流の勉強はしない
短期間で合格するためには、試験に精通した講師のアドバイスが非常に重要。
講師が指示する勉強法は、過去に合格者を出している実績があります。
講師の指示に従うことで、合格のために優先度が高い知識を、効率良く学習できます。
働きながらの半年間勉強では、講師の指示を全てこなすだけでもかなり困難なはず。
そのため、あなた独自の勉強法に固執せず、まずは講師がやってくださいと言ったことを全部こなすことを目標にしてください。
講師の指示通りに勉強 | 優先度が高い知識を効率良く覚えられる。 過去に合格実績あり。 |
自己流の勉強法 | あなたに合っていても、試験に合っているかは分からない。 合格の遠回りになる可能性がある。 |
応用よりも基礎を繰り返し勉強する
司法書士試験は何より基礎を理解し、ほぼ完璧と言える状態にすることが重要です。
基礎が重要な理由は以下のとおり。
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司法書士試験は相対評価のため、みんなが間違える難しい応用問題を間違えても合格可能。
難しい問題を正解できることよりも、基礎知識で絶対に間違えない人が合格します。
そのため、限られた時間での合格を目指すなら、どんどん応用知識を身につけようとするよりも、基礎知識を固めるほうが効率的なのです。
具体的には、講義・テキストの復習や過去問題集を5回、10回と何度でも繰り返すのが有効。
テキストの内容や、過去問の問題文・答えなどを全部覚えてしまうくらい繰り返し学習すると、基礎知識でうっかりミスをすることもほとんど無くなり、合格に手が届きます。
平日は7時間、休日はずっと勉強
半年という短期間での合格を目指すには、日々コンスタントに学習時間を確保する必要があります。
具体的には、
- 平日は7時間
- 休日は1日中(17時間)
も勉強に費やす必要があります。
実際に半年前後で合格した人の合格体験記から、総勉強時間を計算すると、半年でおよそ1,800時間。
あなたが週5日働きながら、半年で1,800時間勉強を達成するには
日数 | 1日の勉強時間 | 総勉強時間 |
平日(130日) | 1日7時間 | 910時間 |
休日(52日) | 1日17時間 | 884時間 |
合計 | 1,794時間 |
このように平日7時間、休日17時間勉強となるのです。
この際、質の高い勉強時間を確保するため、計画的に休憩を取りながら効率よく学習内容を頭に入れることが大事です。
毎日長時間の勉強が必要ですが、司法書士試験に半年で合格したいなら相応の覚悟が必要です。
働きながら半年で司法書士試験の合格を目指す注意点
働きながら半年で合格を目指すなら、以下の点に注意が必要です。
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仕事との両立の難しさ
本業に支障を来さず、勉強時間を捻出するのは容易なことではありません。
疲労との戦いも強いられ、スケジュール管理が曖昧になることで、予定していた時間勉強できなかったり、効率が落ちる可能性もあります。
そのため、
- 日々の行動スケジュールを細かく計画すること
- 行動スケジュールを定期的に見直すこと
により、仕事とのバランスを保ちながら、効率よく学習を進める必要があります。
睡眠時間を削らない
過度に睡眠時間を削ってしまうと、勉強中の集中力が低下したり、記憶に定着しにくくなります。
また、睡眠不足になることで免疫力が落ち、体調を崩す可能性も高まります。
長期間に渡って勉強を続けるために、健康を維持することは非常に重要です。
そのため、十分な睡眠時間を確保することを優先することが大切です。
睡眠時間を削るのではなく、無駄な時間を見直し、効率的な学習計画を考えましょう。
長期記憶の定着は睡眠中に行われます。
睡眠を削って勉強するのは大きな穴の空いたバケツに水を注ぐようなもの。
頑張って勉強して覚えた知識が、数日で抜けてしまいます。
あなたの努力を無駄にしないためにも、睡眠時間は優先的に確保しましょう。
合格できない可能性がある
努力にも関わらず合格へ至らない可能性も忘れてはいけません。
半年で1,800時間勉強すること自体が困難ですが、それだけ勉強しても司法書士試験に100%合格できるわけではないのです。
しかし、このリスクを正面から見据えることで、より現実的な目標設定と計画を立てることができます。
- 半年での合格に挑戦
- 半年で挑戦し、ダメなら翌年にリベンジ
- 最初から1年半後の合格に向けて挑戦
など、司法書士試験への挑戦には多様なコースがあります。
必要となる努力やリスクをしっかりと検討し、納得できる方法で勉強していきましょう。
もし半年勉強して合格できなかったとしても、勉強したことが無駄になるわけではありません。
半年でそれだけの努力ができたのであれば、勉強を継続することで合格できる可能性は高いです。
働きながら半年で司法書士試験に合格する勉強法まとめ
働きながら司法書士試験に半年で挑戦するのは厳しい挑戦ですが、不可能ではありません。
試験範囲が広く、勉強時間の確保が課題ですが、効率的な学習計画と時間管理が成功の鍵を握ります。
独学で合格する人がいる事実は、計画性とモチベーションの維持が可能であれば実現可能性があることを示しています。
メリットとして
- 社会人経験の活用
- 経済的・精神的な不安の少なさ
- 勉強の習慣化のしやすさ
が挙げられますが、デメリットとしては仕事と勉強の両立の難しさや中途半端な結果に終わるリスクもあります。
キーポイントとしては、
- スケジュール管理
- 隙間時間の活用
- 効率的な学習法の適用
- 家族の理解と協力
- 日々の生活の効率化
- モチベーション維持
などが重要です。
具体的な勉強法としては、通信講座の活用、講師の指導に従い基礎に重点を置いた勉強、睡眠時間の確保などが挙げられます。
これらのポイントを押さえることで、働きながら半年で司法書士試験に合格することを現実的に目指すことができます。
大変な挑戦になりますが、過去に合格している人もおり、不可能ではありません。
それでも司法書士を目指す熱意があるのであれば、覚悟をして挑戦しましょう!