おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。
司法書士試験に合格するには模試は受けた方が良い?
おすすめの模試は?
予備校によって模試の違いってある?
各予備校の模試のスケジュールってどんな感じ?
そんな風に思っていませんか?
私は4年間かけて司法書士試験に合格しましたが、模試をちゃんと活用できたのは合格した4年目だけでした。
司法書士試験は試験範囲が広く、知識の正確性が必要。
試験時間が限られているため、知識があっても効率良く解かないと合格は難しいです。
これら2点をマスターするために模試を上手に活用することはとても重要。
そのため、この記事では司法書士試験の模試の
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といった点についてまとめています。
この記事を読むことで、模試の活用法が分かり、今のあなたに合った司法書士試験本番までの勉強方針を把握するヒントになりますよ。
模試を制して万全の状態で本試験を迎えましょう!
司法書士試験で模試を受けた方が良い5つの理由
司法書士試験の合格を目指すなら模試は受けるのがおすすめ。
その理由は以下の5つ。
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実際に模試を受けるとどんな効果が得られるのかを1つずつ詳しく説明していきます。
理由1:本試験の予想問題
各予備校の模試は司法書士試験の予想問題が出題されるので、解いておくと本試験で正解数を増やしやすくなります。
模試で出た論点が本試験でも出題されれば
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という2点のメリットがあるのもおすすめポイント。
ところで、あなたは各予備校が受講生を集めるために一番アピールすることはなんだと思いますか?
答えは実績です。
たくさん実績があれば新しい受講生を獲得しやすくなり、予備校も(言い方は悪いですが)儲けることができますよね。
一番欲しい実績は「合格実績」ですが、合格するかどうかは受講生の頑張りが必要なので予備校だけが頑張っても実績は増やせません。
しかし、「出題予想的中実績」は予備校が頑張れば作れる実績。
だから予備校は出題予想に力を入れますし、一番受験生が多い模試に本命の予想問題を出題します。
普段使ってない予備校の模試を受けて本試験と同じ問題が多くでたら、翌年は講座も受講してくれるかもしれませんからね。
つまり、司法書士予備校の世界では、模試は宣伝も兼ねたお買い得な「サービス商品」です。
プロが本気で出題予想した問題をリーズナブルに受けられるんですから受験生が模試を受けない手はないでしょう。
理由2:自分の順位
模試は答練に比べても受験する人数が増えます。
模試は本試験の次に受験生が多いため、試験前の自分の全国順位を一番正確に把握することができます。
司法書士試験は相対評価で合否が決まる試験。
そのため、自分が全国でどのくらいの位置にいるかを知ることは重要です。
模試の結果を活かして、今年の本試験に全力で挑むのはもちろんですが来年以降の勉強プランや生活習慣を見直すきっかけにすることもできます。
理由3:弱点を把握
模試で間違えた問題はあなたが正確に理解できていなかった論点です。
模試の誤答からあなたの弱点を把握し、本試験までに勉強すべきあなたの弱点を把握することができます。
模試で間違えた問題は、単にあなたがまだ覚えていなかった問題ではなく、出題可能性が高いのにまだ正解できなかった問題です。
そのため、模試で間違えた問題を復習すると本試験で得点しやすくなります。
直前期には試験の全範囲の勉強をしなければなりません。
しかし、模試で間違えた問題は勉強の優先度が高いことが分かるので、限られた時間で効率的に得点につながる勉強ができますよ。
理由4:時間配分の確認
模試は本試験と同じ問題数と時間で行われるため、問題を解く時間配分を事前に確認することができます。
特に司法書士試験の午後は時間との勝負。
商業登記の記述、最後まで答案を書けなかった…
なんてことはよくあります。
本試験で時間切れにならないためにも、模試で時間配分の練習をしておくことは大事です。
理由5:試験テクニック
模試は
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などの試験テクニックを練習する場として最適です。
試験テクニックはぶっつけ本番で試しても成功しません。
むしろ、最初は正答率が下がってしまったりスピードが落ちてしまったりも。
しかし、テクニックを使いこなせるようになると、高い正答率とスピードを両立できるようになります。
試験テクニックを使いこなすためにも、事前に模試で練習しておくことが大切。
試験テクニックは答練でも練習できますが、さきほども言ったとおり模試はリーズナブルなサービス商品ですから模試で練習してテクニックを身につけてしまうのが一番コスパが良いですよ。
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司法書士試験のおすすめ模試
司法書士の模試は色々な予備校で実施しています。
基本的に模試はどの予備校のものを受けてもOK。
しかし、さきほども説明したように、模試は受験者が多いこともメリット。
そのため、受験者数が多い予備校の模試を選んだ方がベターです。
つまり、受験者数が多い大手予備校3社の模試がおすすめということ。
どの予備校も精度の高い予想問題となっていますが予備校による特色もあります。
司法書士のおすすめ模試1:LEC
LECは模試の受験者数が一番多いです。
そのため、相対的な自分の順位を計るにはベストな模試。
LECの模試は内容も本試験に近い雰囲気で一番スタンダード。
受験できる会場の数も最も多いです。
模試の回数も全部で4回と多いので、LECの模試だけでも十分に効果が期待できます。
司法書士のおすすめ模試2:Wセミナー
Wセミナーの模試も基本的にスタンダードな出題です。
しかし、細かい条文や判例なども出題され、本試験のマニアックな出題に対応しようとしている傾向があります。
模試の回数は全部で4回。
また、模試を受講することで各回ごとに特典動画も付きます。
司法書士のおすすめ模試3:伊藤塾
伊藤塾の模試はなんといっても安いです。
主要科目は基本事項の出題が中心ですが、マイナー科目ではマニアックな出題もある印象です。
伊藤塾は模試が合計3回で、プレ模試は3月上旬とかなり早い時期に開催されます。
模試の回数が他より少なめなので、他予備校の模試を単発で受けて回数を補っても良いでしょう。
とにかく価格重視の人、模試以外に勉強することが多くて模試まであまり手が回らない人におすすめ。
2024年模試の日程・スケジュール一覧
模試選びの重要な指針の1つは受験者数です。
そのため、受験者数が多くなる大手予備校3社の実用性の高い模試情報にしぼってまとめています。
2024年目標の模試スケジュールは以下のとおり。
LEC |
全国公開模擬試験(2回)
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公開模擬試験パック 25,000円 |
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全国スーパー公開模擬試験(2回)
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TAC Wセミナー |
4,400円 |
全国模試フルセット 27,500円 |
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24,200円 |
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伊藤塾 |
2,000円 |
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5,000円 |
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上記の大手予備校以外にアガルートも模擬試験を行っています。
こちらは5月30日に問題が発送、解説講義の視聴も可能になります。
あと1回分だけ模試を受けたい等の事情があれば受講するのもアリでしょう。
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模試の成績が悪かったらチャンス
あなたは
模試の成績が悪かったらショック…
と感じてしまうから模試は受けないでおこうと思っていませんか?
司法書士の模試はむしろ上位成績が取れない人にこそおすすめ。
模試の成績が悪いと良い点は以下のとおり。
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チャンス1:成績を伸ばす余地がたくさん
模試でたくさん間違えたということは、これからたくさん点数が伸びるということです。
100点満点のテストで80点を取った人よりも、50点を取った人の方が「あと20点増やす」のははるかに簡単。
点数が増えていく過程は勉強のやる気に直結するので、そのまま合格レベルまで勉強が続けられるきっかけにもなります。
チャンス2:論点復習でワンチャン
模試は予想問題、予想論点でできているので、出題予想が的中すれば模試の論点を復習するだけで本試験で合格圏内に届く可能性があります。
もちろん、模試の復習だけで合格できるほど甘い試験ではありませんが、模試を受けずに漫然と勉強するよりも、模試の復習をした方が確率は上がります。
試験範囲の全部をしっかり理解できていなくても、模試で間違えた予想論点を身につけて合格できてしまえば試験勉強としては一番効率が良くなります。
関連記事:「司法書士試験に合格するノートの作り方【勉強時間短縮】」 |
チャンス3:直前期勉強に必死になれる
模試の成績が悪く、今年合格したい人ほど直前期の勉強に必死になることができます。
もっと勉強しなくちゃいけないとは受験生の誰もが思いますが、模試で実際の数字を見せられると実感が違います。
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どちらが頑張って勉強できるでしょうか?
20点と具体的に示されている方ではないでしょうか。
人間は具体的なゴールが見えないと努力ができませんが、具体的なゴールが分かっていると
じゃあどうすれば目標が達成できるかな?
と逆算して今なにをすれば良いのかをイメージでき、努力することができるようになります。
模試の成績が悪いほど、やらなければならないことが明確になり勉強できるようになりますよ。
チャンス4:上位陣の油断
模試で上位成績を取った人ほど直前期に油断するので、成績が悪いほうが逆転して合格しやすくなります。
でも上位の人は成績良くてもさらに勉強頑張っているんじゃ…
と思いますよね。
しかし、事実として全国模試1位の人でも本試験で不合格になることがあるのが司法書士試験。
模試で1位になったからもう大丈夫、とは思っていなかったとしても人間である以上どうしても安心してしまい、無意識に油断してしまいます。
模試の成績が悪くて油断する人はいませんから、模試で成績が悪かった人ほど本試験での逆転がしやすいんです。
ある合格者(私)が実際に受けた模試
私が合格したときはWセミナーの模試だけを受けました。
Wセミナーの模試だけを受けた一番の理由は
とにかく模試をたくさん受ければ合格率が上がるってもんじゃない |
からです。
模試では予想問題が出題されます。
どの予備校も過去の本試験の出題実績を元に予想問題を作るのでどうしても予想論点が被ります。
そのため、複数の予備校で模試を受けると似たような論点を何回も解くことになるので、模試の復習効率が落ちます。
ただでさえ忙しい直前期。
私は模試を1社に絞って予想論点被りを排除し、その分全試験範囲を勉強する時間を確保しました。
その結果、知識の穴を無くして合格しています。
予備校の中でもWセミナーを選んだ理由は
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という2点。
模試の回数が多すぎても復習が追いつかず、回数が少なすぎても予想論点に不安があったのでそこそこの回数模試が受けられるWセミナーを選びました。
出題に予備校のクセがあるから複数の予備校で受けた方が良い
という意見もありますが、私は自分のペースで直前期に勉強ができることを重視しました。
私が模試を選んだ理由があなたにも当てはまるとは限りませんので、あなたに合わせた理由で模試を選んでくださいね。
2024年司法書士試験模試の日程・スケジュール・活用法まとめ
司法書士試験合格のためには、まずは択一と記述の勉強をしっかりとすることが大事です。
通常の勉強が追いついていないうちは無理に模試を受ける必要はありません。
しかし、司法書士試験は正確な知識だけでなく、本番を素早く解くための時間配分やテクニックも身につけないと合格が難しい試験です。
模試を受けた方が良い理由は以下のとおり。
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模試の出来は翌年以降の予備校の利益にも影響があるため、各予備校とも力を入れ多くの人に受けてもらおうとしているサービス商品です。
出題予想問題やあなたの弱点を効率良く学習し、司法書士試験合格を目指すために模試を有効活用しましょう。