
おつかれさまです!司法書士の「よしと」です。

司法書士試験ではどうやってノートを取れば良いんだろう?学生の頃と同じようにやっておけばOK?
そんな風に思っていませんか?
この記事では、司法書士試験で得点するためのノートの作り方について説明していきます。
無駄を省いて効率的にノートを作ることがより短期間での合格につながりますよ。
4回目の司法書士試験に合格するまでにノート500ページ以上を書いてきた私が解説していきます。
司法書士試験に合格するノートの作り方
司法書士試験は試験範囲が広いため、なんとなくノートを作ってもなかなか覚えることができません。
司法書士試験でノートを作るときはなんのためにノートを作るのか、目的意識を持って作るようにしましょう。
目的がはっきりしていればどうやってノートを作れば良いのかも自然と決まります。
司法書士試験では主に以下の3つの目的に合わせてノートを作ると良いでしょう。
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それぞれの目的に合わせたノートの作り方について解説していきます。
基本の勉強ノート
予備校の講義を受けてノートを作ることは基本的に必要ありません。
講義中にノートを取るよりも、講師の説明をその場できちんと理解できるように努めましょう。
ただし、講師が勉強方針としてノートを作ることを勧める場合にはその指示に従ってください。
講義を受けているときは、講師の話を聴きながらテキストにメモをする程度で十分です。
テキストがノート代わりと考えても良いでしょう。
テキストに書き込めば図表を0から書き直す必要もありませんし、書く量を減らすことができるのでその分内容を理解することに頭を使うことができます。
初めて勉強したことをすぐに暗記することはできなくて当然。
暗記するために手を動かすよりも、論理的に理解を深めた方が後々短時間で覚えることができるようになります。
講義中のノートまとめ |
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メモを書き込んだテキストはそのまま復習の教材にもなるので効果的です。
あなたの書き込みのあるテキストを何周も回せば理解が深まって丸暗記しなくても知識を覚えることができますよ。
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素振りノート
講義を一通り受け終わった初学者の人、何回か司法書士試験を受けたことのある中上級者の人がテキストや過去問を繰り返していても、どうしても覚えられない苦手な部分は必ず出てくると思います。
どうしても理解が上手くできない、あるいは理解はできてもどうしても覚えられないものは専用の「素振りノート」を作って体に覚え込ませましょう。
覚えたいことをそのまま読み上げながらノートに書き写すのです。
そして、素振りのように同じことを何回か繰り返します。
イメージとしては小学生のころにやった「漢字の書き取りの宿題」のような感じです。
あなたにも馴染みのある勉強法ですから、読み上げながら手を動かして書くと普通に勉強するよりもずっと覚えやすくなります。
素振りノートのまとめ |
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素振りノートは作ること自体が覚える作業であるので、後で読み返す必要はありません。
そのため、極端な話ちゃんとしたノートでなくてもメモ用紙やチラシの裏に書いてもOKです。
ただし、パソコンやスマホで入力するのは覚える効果が下がってしまうので必ず手書きするようにしましょう。
この素振りノート作成は記述式の勉強にも効果的です。
関連記事:「【司法書士】3年目まで記述書けない私を合格させたおすすめ記述対策」 |
素振りノートに便利なアイテム
紙のノートを用意して素振りノートを作っても良いですが、
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といった問題も起こります。
そういった問題を解決してどんどん素振りノートに書き込んで勉強していくためには「電子メモ帳」が役立ちます。
「電子メモ帳」とは、ボタン一つで書いたことを全部消せるホワイトボードみたいなものです。
実際に手を動かしながら書き込むことができ、手も汚れず、外でもすぐに書き込むことができます。
「電子メモ帳」は持ち運びに便利な8.5インチサイズのものや、少し長めの申請書も書き込める12インチのものもあります。
大型の12インチサイズでも2,000円ちょっとなので外での勉強効率を高められるなら使っても良いでしょう。
サイズの参考として、iPhone、iPadのサイズを挙げておきます。
- iPhone SE(第二世代)4.7インチ
- iPhone 11 Pro 5.8インチ
- iPhone 11 Pro Max 6.5インチ
- iPad mini 7.9インチ
- iPad 10.2インチ
- iPad Air 10.5インチ
- iPad Pro 11インチと12.9インチ
8.5インチサイズで外でも使いやすい。Amazonベストセラー1位を獲得 |
10インチサイズでB5より小さめ |
12インチ≒B5サイズ。長い申請書も素振りできるサイズ。持ち運びもぎりぎりできるサイズ |
弱点まとめノート
勉強のまとめノートを作って効果的に復習がしたい人も多いのではないでしょうか。
しかし、択一の基準点を超えるくらいまではまとめノートを作らず、時間をテキストや過去問を回す時間に当てたほうが効率的です。
なぜなら、択一の基準点を超える前にまとめノートを作るとテキストや過去問に載っていることのほとんどをまとめなければならなくなり、時間の無駄が多すぎるからです。
択一の基準点を超えた人は上乗せ点を稼ぎ、合格点を取るためにまとめノートを作るのが効果的です。
基準点を超えるぐらいになると、ちゃんと覚えたと思っていた知識であっても
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ということを経験します。
そこで、「自分専用の弱点まとめノート」を作ると良いです。
「自分専用の弱点まとめノート」の作成手順は以下のとおり。
- 過去問、答練、模試、でるトコ等の問題を選択肢ごとに検討する
- 解説と照らし合わせて理由まで完璧に覚えていたらそのまま
- 間違えた、理由があやふやだった、後で忘れていそうな問題は全てまとめノートに書き出す
- 書き出した問題の解説を「自分の言葉で」書く
- 該当部分のテキストも読み直して少しでも怪しい部分はまとめノートに書き出す
この手順をひたすら繰り返してノートを作ります。
あとで読み直すことが前提なのでWordなどで入力して作成してOKです。
むしろ私が弱点まとめノートをWordで463ページ作って合格しました。
ポイントは「これはもう絶対に覚えた!もう忘れない!」ということ以外広く書き出すようにすることです。
なぜなら、スルーした問題を後から書き足すのはものすごく手間がかかるからです。
自分の言葉で問題の解説を書くようにすると、まとめノートを作る作業自体も勉強になりますし、まとめノートを見直すときにもあなたが一番理解しやすい、覚えやすい解説になります。
基準点を超えている人は、普段からまとめノートを作りながら勉強し、直前期にはまとめノートをひたすら回すと短時間で全科目の復習をすることができるようになります。
弱点まとめノートまとめ |
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私は直前期にこのまとめノートを回しながら予備校の直前期対策講座や模試を受けて司法書士試験に合格しました。
直前期に最大効率で勉強するためにも弱点まとめノートの作成をおすすめします。
関連記事:「【司法書士試験】直前期の成果を上げる勉強法まとめ【ケース別】」 |
ノート作成のツール
弱点まとめノートは手書きに作るのに向いていません。
なぜなら、勉強するごとに新しいことを追加したり、覚えたことを削除したりするからです。
一番最後に新しいことを追記していくと内容がバラバラになってしまうため、データでノートを作る方が作成効率も良く、ノートを使った勉強効率も良くなります。
私のようにWordなどのワープロソフトで作成しても良いですが、ノートをクラウド上に作成してパソコン、スマホどちらからでも編集、閲覧ができるようにしておくのがベストです。
司法書士通信講座のスタディングで提供している「マイノート機能」は弱点まとめノート作成にはうってつけと言えます。
その特徴は以下のとおり。
マイノート機能の特徴 | 詳細 |
クラウド上のノート | 外でもスマホ一つで編集&閲覧ができる。かさばらない。 |
Webテキストからコピーできる | 手書きに比べて要点まとめノートがとても簡単に作れる。 |
暗記ツール機能付き | 自分で簡単に穴埋め問題が作れるので、自分の弱点克服問題集が作れる。 |
検索機能に対応 | まとめたノートで見たい部分をすぐ検索できる。 |
スタディングの有料受講終了後も 無料で使い続けられる | スタディングで勉強した後、独学や他予備校に切り替えてもまとめノート利用し放題。 |
スタディング自体かなり格安な講座なので、択一の補強、記述の補強のついでにマイノート機能を使えるようにするのも手ですよ。
講座内容 | 講座 | |
基礎&択一対策 | 司法書士 合格コース 74,000円(税別) | 司法書士 総合コース (基礎+択一+記述) 92,000円(税別) |
記述対策 | 司法書士 記述式対策コース 46,000円(税別) |
司法書士試験に合格するノートの作り方まとめ
司法書士試験に合格するためには目的に合わせたノートを作りましょう。
目的別ノートのまとめは以下のとおり。
講義中のノートまとめ |
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素振りノートのまとめ |
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弱点まとめノートまとめ |
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なんとなくノートを作っていると勉強効率が上がりません。
合格するために今何をやらなければならないかを意識して勉強することが司法書士試験合格のコツですよ。
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