おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。
司法書士って繁忙期はいつごろなんだろう?
そんな疑問はありませんか?
この記事では、司法書士が忙しくなる繁忙期について説明します。
どのような業務をメインにしているかで繁忙期も異なるのでケース別に説明していきます。
あなたが司法書士になってからの仕事をイメージするのにお役立てください。
司法書士の繁忙期は?
どのような業種にも忙しい繁忙期はあります。
もちろん司法書士にも繁忙期がありますが、司法書士の業務範囲は広いですから業務内容によっても繁忙期は異なります。
あなたが司法書士となったらどのような業務をしたいのか、それによってあなたの将来の繁忙期も色々です。
この記事では以下の業務内容ごとに繁忙期を解説していきます。
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繁忙期については私の所感によるところもあり、必ずしもデータに基づいていませんので実際にはお付き合いのあるお客様の都合により繁忙期は異なってくる可能性があることを事前にご承知おきくださいね。
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不動産登記(売買)中心の司法書士の繁忙期
いわゆる決済を多くしている司法書士の繁忙期は「3月」「9月」「12月」です。
イメージとしては
3月 >> 12月 >> 9月 |
くらい繁忙期の中でも違いがあります。
3月は言わずと知れた年度末。
4月からの新生活に間に合わせるために3月中に「家を買いたい人」「家を売りたい人」が増え、司法書士の決済業務もかなり増えます。
12月も「新しい年を新居で迎えたい」という需要があり、決済業務が増えます。
3月や12月と比べると繁忙期にならない事務所もあるのが9月です。
上半期末ということで売買件数が増えることもありますし、4月に比べると少数ですが異動の時期でもありますので司法書士の仕事も増えます。
商業登記中心の司法書士の繁忙期
商業登記を多くしている司法書士の繁忙期は「4月」「6月」「7月」です。
イメージとしては
7月 > 6月 >>> 4月 |
くらい繁忙期でも忙しさは違います。
司法書士の勉強をしていれば知っているとおり、定時株主総会は基準日から3ヶ月以内に行わなければいけません。
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3月は年度末であり、事業年度末も兼ねている会社が多くその約3ヶ月後の6月末ごろに定時株主総会を行う会社がとても多いです。
そのため、7月に商業登記の需要が大幅に増加します。
一方で、小売業などは2月決算としている会社が多く定時株主総会を5月末ごろに行う会社も結構あります。
また、3月決算の会社であっても5月に定時株主総会を行う会社もあるため、6月に商業登記をする会社が多くなるのです。
会社の決算時期は3月2月のほか、12月を決算としている会社も多くあるため3月に定時株主総会が開催され、4月に登記となることもあります。
総じてお付き合いのある会社の都合に左右されることになります。
成年後見中心の司法書士の繁忙期
成年後見を多くしている司法書士の繁忙期はまさにケースバイケース。
というのも、成年後見人に就任するとリーガルサポートには年2回、家庭裁判所には年1回報告が必要になります。
この報告時期は成年後見人への就任時期で決まるため、同じ月に複数の就任が重なれば毎年その月の業務量が増えることになります。
相続中心の司法書士の繁忙期
相続業務を多くしている司法書士の繁忙期は、意外とよく分かりません。
統計上では毎年12月から3月くらいが死亡率が高くなっています。
風邪やインフルエンザ、ノロウイルス、ヒートショックなど冬場は亡くなる方が増加します。
しかし、死亡者数が多いからと言って相続の相談が増えるとは限らないのが実情です。
現在のところ相続登記は義務ではありません。
そのため相続税申告が必要な状態でもなければ、相続が発生しても専門家に相談をしないということが割とあります。
成年後見でも「ずっと前の遺産分割協議をするため」といった理由で申し立てがされていることもよくあります。
このように、相続の相談をするまで数ヶ月、あるいは数年以上経っていることも多いため、死亡者数の増加が相続業務の増加と必ずしもつながらないのです。
司法書士の繁忙期まとめ
業務別に司法書士の繁忙期を考えてみると
不動産登記(売買) | 3月・12月・9月 |
商業登記 | 7月・6月・4月 |
成年後見 | 就任月 |
相続 | あまりピークがない? |
といった感じになります。
司法書士は第一次産業や第二次産業ではありませんから、どうしてもお客様の都合に合わせて繁忙期が変化します。
あなたが将来どのように仕事をしたいかは、あなたが付き合っていくお客様によって決まります。
どんな業務でもできることは必要ですが、どんなお客様と仕事をしていくかを考えることはあなたの将来の人生設計を左右することになっていくでしょう。
そんな自由度の高さも司法書士の良いところですよ。
また、繁忙期だけアルバイトを増員する事務所もありますので、繁忙期の少し前くらいからは実際に司法書士事務所で働いてみるチャンスが多くなっているかもしれません。