おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。
司法書士の筆記試験の合格発表はいつ?
今年は合格できるかも?今のうちにやるべきことはある?
合格できるか微妙なラインで、今からまた勉強するのは辛い…
来年に向けて勉強する場合、中上級者向け講座って必要?
そんな風に思っていませんか?
筆記試験後から合格発表まで何もしていないと、時間が無駄になってしまいます。
その間にやるべきことをきちんとやっておくことで、他の合格者や受験生に差をつけることができます。
そのためこの記事では、
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についてまとめています。
この記事を読むことで、合格発表の時期と合格発表までにやるべきことが分かり、合格者・受験生を問わず有利に立ち回るためのポイントを知ることができます。
3度の不合格を経験し、4年目で司法書士試験に合格した私の良かった経験、悪かった経験を元に解説していきます。
司法書士の筆記試験の合格発表日
司法書士試験の筆記試験は、毎年7月の第一日曜日に実施されます。
一方の筆記試験合格発表は、9月末から10月上旬にあります。
具体的な令和5年度の日程は以下のとおり。
筆記試験 | 7月2日(日) |
択一基準点発表 | 8月14日(月) |
筆記試験合格発表 | 10月10日(火) |
択一式だけでなく、記述式の採点もあるため、筆記試験から合格発表までには3ヶ月以上も時間があります。
そのため、合格発表までどう過ごすかは今後の影響が大きいのです。
筆記試験から合格発表までにやるべきこと
合格発表までにやるべきことは、筆記試験がどのくらいできたかによって違います。
おおまかには以下の3パターンに分けられます。
パターン① | 択一式で上乗せ点を稼ぎ合格できそうな人 |
パターン② | 択一基準点は越えそうだが上乗せはあまりない人 |
パターン③ | 択一基準点が取れていない人 |
この3パターンについて、合格発表までにやるべきことを説明していきます。
パターン①:択一式で上乗せ点を稼ぎ合格できそうな人
基準点にどのくらい上乗せできているかを見積もり、合格可能性が高そうなら「合格後」の準備をしましょう。
2023年度の択一基準点の発表は8月14日(月)ですが、その前に各予備校が基準点予想を出していますので、上乗せ点の見積もりの参考にすると良いでしょう。
2022年度までの直近3年は基準点+25.5~27.5点が合格点ラインとなっています。
この合格点データから、
択一で基準点+27点 | → | 記述式で大ミスがなければ合格見込み |
択一で基準点+21点 | → | 記述式がそこそこ書けていればいけそう |
択一で基準点+15点 | → | 記述式が良い出来だったらいける |
と考えられます。
合格できそうな人がやるべきことには以下のようなものがあります。
合格見込みの人がやるべきこと① | 勤務する司法書士事務所を探す 事務所求人を探す方法 |
合格見込みの人がやるべきこと② | 研修後に独立開業する準備 司法書士が独立開業すべき場所と探し方 |
合格見込みの人がやるべきこと③ | 行政書士試験などのダブルライセンスを目指す 司法書士+行政書士のダブルライセンス |
合格見込みの人がやるべきこと④ | 予備試験に進む 司法書士から予備試験はアリ? |
合格見込みの人がやるべきこと⑤ | 企業の法務部門の求人を探す |
求人探しや他資格試験の勉強は早く始めるほど有利。
求人は埋まってしまえば応募することもできなくなりますし、司法書士試験に合格するほど勉強してきたあなたであれば、3ヶ月勉強できることがどれだけ有効かは分かるでしょう。
パターン②:択一基準点は越えたが上乗せはあまりない人
択一基準点超えの実力がある人は、早めに勉強を再開しておけば、もし今年届かなくても来年は盤石です。
どうしても勉強再開する気が起きなければ、行政書士試験などの勉強で気分転換と重複科目の復習を兼ねるのもアリです。
択一の基準点は超えたものの、上乗せ点があまり稼げておらず、合格できるかわからない人も多いでしょう。
そうした合否不明な人にとって最良なのはすぐに勉強を再開すること。
択一基準点を超えられるのであれば合格はもうすぐ。
早めに勉強を再開して、来年の試験までに少しでも多く勉強しておいたほうが来年の合格率を高めることができます。
しかし、
勉強を再開したほうが良いのは分かってはいるけど、直前期に頑張って勉強したからしばらく司法書士の勉強はしたくない…
という人がほとんどでしょう。
私も3回不合格になったときは毎年のようにそう思っていました。
司法書士の勉強をしたくない場合は、気分転換に司法書士以外の勉強をするのも次善の手です。
特に行政書士試験はおすすめできる理由が複数あります。
行政書士がおすすめできる理由① | 試験科目の重複があり、ある程度司法書士の復習にもなる |
行政書士がおすすめできる理由② | 憲法は行政書士のほうが難しいくらいなので、司法書士試験に役立つ |
行政書士がおすすめできる理由③ | 司法書士試験の翌日に行政書士試験が公示されるので、すぐに挑戦できる |
行政書士がおすすめできる理由④ | 願書配布、申込みが7月下旬から始まる 行政書士試験の試験日・日程・願書の入手と申込み方法 |
行政書士がおすすめできる理由⑤ | 11月に試験なので、勉強が間に合い、11月以降は司法書士試験の勉強に戻れる 行政書士合格体験記 4ヶ月で一発合格 |
行政書士がおすすめできる理由⑥ | 合格すればダブルライセンスでの実務ができる |
しかし、やはりベストなのは司法書士試験の勉強を再開すること。
行政書士試験は司法書士試験に合格してから受験しても間に合います。
あなたにとって司法書士試験が目標であれば、司法書士の勉強に専念したほうが良いでしょう。
パターン③:択一基準点に届かない人
択一の基準点に届かなかった人にも色々なタイプの人がいます。
タイプ別にやるべきことをまとめると、
初学者向け講座の途中でお試し受験した人 | → | 引き続き、初学者向け講座で頑張る。 勉強した範囲は正解できた人は超優秀で短期合格も狙えます。 あまり正解できなかった人は、ほとんどの合格者もそうだったので落ち込む必要なし。今後の頑張り次第。 |
初学者向け講座は受け終わっていたがダメだった人 | → | 今から来年に向けて毎日勉強の習慣を作ろう。 周りはみんな勉強をしたくなくなっているので、短時間でも勉強すると差をつけることができる。 勉強の習慣化に成功すれば、着実に合格が近づきます。 毎日コツコツ勉強!やる気に頼らず続ける方法 |
数年勉強しても基準点に届かない人 | → | 試験結果を元にしっかりと自己分析をしましょう。 分析の結果から、今後の勉強方針を決めましょう。 |
司法書士試験の択一基準点はかなり高いため、基準点が取れなくてもあまり落ち込む必要はありません。
私自身も3年目までは択一基準点で足切りされていますので、しっかりと対策をすれば来年合格することは可能です。
予備校の中上級者向け講座は必要なのか?
来年の司法書士試験に向けて、中上級者向け講座は受講したほうが良い?
早く申し込むと割引されるみたいだし…
中上級者向け講座は必須ではないです。
急かされずに、しっかりと自己分析してから決めましょう。
足りない部分を分析し、必要な対策を自分でできる人は独学でもOK
自分で対策できない人や、独学だと勉強のペースがつかめない人は中上級講座を利用する価値アリです。
中上級者向け講座を検討するなら、まず現状分析が大事。
択一式で半分も正解できなかった | → | 中上級講座ではなく、初学者向け講座を受け直して基礎を固める |
半分は超えたが全体的に力不足 | → | 総合的な中上級者向け講座を受けても良い |
記述式が苦手など、特定の弱点がある | → | 弱点対策に強い中上級講座を受ける |
分析とその対策を自分でできる | → | 講座を受けず、独学でも良い |
目的意識を持たずに惰性で中上級講座を受講すると、時間とお金を無駄にしてしまいます。
試験結果を元にしてしっかりと自己分析をし、あなたに必要な勉強が何かを見極めましょう。
自己分析と必要な対策を考えることが難しい人は、受講相談を利用してみるのも良いです。
筆記試験後の合格発表とそれまでにやるべきことまとめ
筆記試験が終わった後、筆記試験の合格発表までは3ヶ月ほどあるため、合格発表までに何をするかは意外と大事です。
合格の可能性が高いと思える人は、事務所求人を探すなど合格後に向けて動き出しておきましょう。
今年の合格が難しそうな人は、来年に向けて早めに勉強を再開するのがベスト。
しかし、合格目前の人と全然できなかった人ではやるべき勉強は異なります。
本試験の点数を元にしっかりと自己分析をし、自分に合った勉強法・講座を選ぶようにしましょう。