【合格率4%から上昇中!】司法書士の難易度は?偏差値と合格率で比較!

司法書士の難易度を偏差値でチェック!司法書士試験
よしと
よしと

おつかれさまです!司法書士の「よしと」です。

司法書士試験は私でも合格できる難易度?

他の資格と比較して合格率はどのくらい?

司法書士の合格に必要な勉強時間って他資格と比較して多い?

なんで司法書士ってそんなに難易度が高いの?

そんな風に思っていないでしょうか?

 

私は4回受験してようやく司法書士試験に合格することができました。

司法書士試験は受験資格が必要ないので、法学部出身者だけでなく私のような理系出身者でも受験できますし、合格することもできます。

しかし、司法書士試験は高難易度。

事前に試験の難易度を把握してどう攻略するか戦略を考える必要があります。

 

そのためこの記事では、

  • 司法書士試験の難易度の高さ
  • 司法書士試験の難易度が高い理由
  • 直近6年の受験者数・合格者数・合格率の推移
  • 司法書士試験と他資格の合格率の比較
  • 司法書士試験の偏差値
  • 司法書士試験と他資格の必要勉強時間の比較
  • 普通の人が合格できる難易度なのか
  • 高難易度な試験を攻略するための勉強戦略

について、実際の試験データと私が合格した経験から説明していきます。

 

この記事を読むことで、司法書士試験の難易度が他資格と比較してどのくらいのものなのかが分かり、合格するためにどのくらい、どのように勉強していけば良いのかイメージを掴むことができますよ。

 

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司法書士は合格率4%、難易度はかなり高い

2019年(平成31年・令和元年)の司法書士試験の受験者数・合格者数・合格率は以下のとおり。

受験者数合格者数合格率
13,683人601人4.39%

この試験データは法務省のサイトに掲載されています。

法務省:平成31年度(2019年度)司法書士試験の最終結果

 

司法書士試験の合格率は約4%、難易度はかなり高い試験と言うことができるでしょう。

 

どうしてそんなに難易度が高いのか、理由について説明していきます。

 

司法書士試験の難易度が高くなる3つの理由

司法書士試験の難易度が高い理由は以下の3つです。

  • 相対評価の試験
  • 基準点が高く、80%以上が足切りされる
  • 午後試験を解く時間が足りない

それぞれ解説していきます。

 

理由1:絶対評価ではない「相対評価」システム

司法書士試験には「何点以上取れれば合格」という基準がありません。

相対評価で上から順に合格者が決まっていきます。

 

そのため、どれだけ多く点が取れても

試験問題が簡単な年で周りも高得点だった…

たまたま受験者に優秀な人が多かった…

という理由で合格レベルの実力がある人が不合格になることがあります。

あなたが何点取れたのかに関係なく、司法書士試験の合格率が約4%ですから、上位4%が合格します。

1クラス40人の学校なら、クラス1位が合格、クラス2位は合格できないかもしれないというくらいの難易度になります。

理由2:基準点が高く足切りされる

司法書士の筆記試験は

  • 午前択一
  • 午後択一
  • 記述式(午後)

の3つに分かれており、この3つに「基準点」というものが設定されます。

この基準点はどれか一つでも下回ると不合格、つまり、足切りされる点数です。

 

基準点の目安は「択一が満点の8割」「記述式が満点の5割」

択一の基準点がかなり高いので、80%以上の受験者が択一基準点で足切りされているのが現実です。

これが司法書士試験の難易度が高い理由の1つです。

 

司法書士試験の配点や基準点については以下の記事で詳しく解説。

関連記事:「【合格点の攻略法を解析!】司法書士試験の配点・基準点の仕組み」

理由3:午後の試験時間が足りない

司法書士試験は

午前2時間択一35問
午後3時間択一35問+記述式2問

という形式になっています。

 

午前は時間に余裕がありますが、午後は全く時間が足りません。

 

記述式は長文を読む必要があり、回答にも時間がかかるので1問で1時間くらいかかります。

すると、択一35問を約1時間で解かなければならないことに。

よしと
よしと

五肢択一1問を102秒のペースで解く必要があります。

しかも、マークシートを塗る時間も含めて102秒です。

このように午後の択一は早押し問題のように一瞬で正誤を判断しなければならず、ただ正解が分かっているだけだと合格点に届かないということが起こるのです。

関連記事:「司法書士試験の時間配分と、択一を早く解くテクニックまとめ」

このように正確な知識だけでなく解くスピードも必要なことが司法書士試験の難易度を上げています。

 

ここまで

よしと
よしと

司法書士試験は難易度が高いです

と脅かしてきましたが、最近は少しずつ難易度が下がってきています。

近年の司法書士試験の難易度低下について実際の試験データを元に説明していきますね。

 

司法書士試験の受験者数と合格者数の推移

まず司法書士試験の「受験者数」と「合格者数」が2014年を基準として直近6年でどのように推移しているのかをチェックします。

直近6年の司法書士試験の受験者数・合格者数の推移(基準:2014年)

受験者数受験者数の変化合格者数合格者数の変化
2014年(平成26年)20,130人(基準)759人(基準)
2015年(平成27年)17,920人11.0%↓707人6.9%↓
2016年(平成28年)16,725人17.0%↓

(前年比6.7%↓)

660人13.1%↓

(前年比6.7%↓)

2017年(平成29年)15,440人23.3%↓

(前年比7.7%↓)

629人17.2%↓

(前年比4.7%↓)

2018年(平成30年)14,387人28.6%↓

(前年比6.9%↓)

621人18.2%↓

(前年比1.3%↓)

2019年(令和元年)13,683人32.1%↓

(前年比4.9%↓)

601人20.9%↓

(前年比3.3%↓)

 

この6年で受験者数は32.1%も減少しましたが、合格者数の推移は20.9%減で済んでいます。

この結果が司法書士試験の合格率に現れます。

 

受験者数の減少理由については以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:「司法書士試験受験者数の推移と減少の3つ理由【意外と問題ない?】」

 

直近6年の合格率は上昇推移

2014年司法書士試験を基準として直近6年の合格率の推移をまとめると以下のとおり。

直近6年の司法書士試験の合格率の推移(基準:2014年)

合格率基準年からの推移前年比
2014年(平成26年)3.77%(基準年)
2015年(平成27年)3.94%0.17ポイント↑

(4.5%↑)

0.17ポイント↑

(4.5%↑)

2016年(平成28年)3.94%0.17ポイント↑

(4.5%↑)

前年と同率
2017年(平成29年)4.07%0.3ポイント↑

(7.9%↑)

0.13ポイント↑

(3.3%↑)

2018年(平成30年)4.31%0.54ポイント↑

(14.3%↑)

0.24ポイント↑

(5.9%↑)

2019年(令和元年)4.39%0.62ポイント↑

(16.4%↑)

0.08ポイント↑

(1.8%↑)

 

合格者数が減っているので司法書士試験の難易度が上がっているように感じるかもしれません。

しかし、実際には合格率は上がり続けているため、難易度はむしろ下がっていると言えるのです。

 

今後の合格率は?

今後の司法書士試験の合格率は、さらに上がり続けると考えられます。

(=難易度はさらに下がる)

 

なぜなら、

  • 受験者数はもっと減る
  • 合格者数はそこまで大幅に減らない

という今までの傾向がもっと強まると予測されるからです。

 

2020年の司法書士試験は

  • 2020年から試験会場が全国15会場に減少
  • 新型コロナウイルスの流行

といった理由で大幅に受験者数が減少する見込み。

よしと
よしと

実際に9月時点で司法書士試験の出願者数は前年から2,380人減(14.2%↓)の14,431人と大幅に減少しています。

法務省:令和2年度司法書士試験の出願状況について

 

司法書士試験は相対評価の試験ですが、新人司法書士を社会に供給するため合格者数を大幅に減らすことをしません。

 

そのため、2020年は合格率がさらに高くなり、今後も合格率の上昇は続き試験の難易度は下がっていくと予想されます。

だから、司法書士に興味があるならこれから勉強を始めるのは大いにアリ!ということですね。

 

難易度が下がっているとはいえ、司法書士試験はまだまだ難しいですから自分に合った予備校・通信講座を上手く選ぶのが短期合格のコツです。
関連記事:「【決定版】司法書士予備校比較のポイント!間違えない選び方ランキング」

 

司法書士と他資格の合格率との比較

司法書士試験の難易度は下がってきていますが、他資格と比べるとどのくらいの難易度なのか、合格率を比較してみましょう。

司法書士試験と他資格の合格率の比較(2019年)

合格率
司法書士4.39%
司法試験予備試験4.04%
行政書士11.47%
社会保険労務士6.57%
弁理士8.14%
公認会計士12.65%(短答式受験者数ベース)
税理士2.51%(一部科目合格者除く)

18.09%(一部科目合格者含む)

宅建士16.97%
土地家屋調査士9.67%
中小企業診断士6.25%
国家一般職(大卒程度)25.44%(申込者数ベース)
国家総合職(大卒程度)7.41%(申込者数ベース)

 

司法書士はかなり難易度の高い試験であるイメージがありますが、他資格の合格率と比較してみるとそこまで極端に難易度の高い試験ではないことが分かります。

よしと
よしと

合格率10%未満の資格試験は珍しくないです。

資格によって試験内容が全く違いますから、合格率だけで単純に難易度を比較することはできません。

しかし、合格率にそこまで大きい差はないので、難易度を比べて資格を選ぶよりも、あなたが興味がある仕事ができる資格を選んだ方が良いですよ。

関連記事:「司法書士合格→行政書士のダブルライセンス解説【実務家視点】」

関連記事:「司法書士と中小企業診断士の兼業でブルーオーシャンを目指す」

 

試験の難易度は「倍率」で判断されることもあります。

司法書士試験の倍率がどのくらいになるのかは以下の記事で細かく計算しています。

関連記事:「司法書士試験の倍率から見る難易度【資格試験の倍率比較】」

 

司法書士試験の合格に必要な偏差値

「偏差値」も高校や大学などの難易度を比べるときによく使われますよね。

 

偏差値とは、

「同じグループ(テストを受けた人)の中での自分の位置」

を表す指標です。

 

そのため、全く受験者の層が違う他資格と司法書士を偏差値で比べるのは不適切です。

資格の偏差値として並べられているデータは、作成者の「大体このくらいの難易度だろう」という主観に基づくものなので、正確なデータから計算したものではありません。

しかし、司法書士試験の内部であれば「何点でどのくらいの偏差値になるのか」は調べることができます。

そして「司法書士試験の難易度が高くなる3つの理由」で前述したとおり、司法書士試験は基準点が取れるかどうかが合格・不合格の分かれ目。

 

そのため、実際に2019年の司法書士試験のデータから

  • 午前択一
  • 午後択一
  • 記述式

の基準点の偏差値を計算してみました。

 

午前択一の偏差値

105点満点の午前択一の平均点、基準点、基準点の偏差値をまとめると以下のとおり。

2019年午前択一の平均点・基準点・基準点の偏差値
平均点基準点基準点の偏差値
55.67点75点59.95

 

司法書士試験の午前択一は偏差値60以上が取れれば基準点突破となり、合格の可能性が出てきます。

ちなみに午前択一の最高得点者は105点満点で、偏差値にすると75.41。

そこまでできるようになる必要はないので偏差値60を目指しましょう。

午後択一の偏差値

同じく105点満点の午後択一の偏差値も調べると以下のようになります。

2019年午後択一の平均点・基準点・基準点の偏差値
平均点基準点基準点の偏差値
45.88点66点60.59

 

午前と比べると平均点も基準点も低めですが、必要な偏差値は60以上と午前とほとんど同じ。

午後択一の最高得点者は99点で、偏差値にすると77.97。
よしと
よしと

午前択一、午後択一で偏差値60なら、頑張れば行けそうな感じですよね。

記述式の偏差値

司法書士試験の記述式は、択一式の基準点を超えている人しか採点されないので、2019年は受験者数13,683人中2,006人が採点されています。

 

その2,006人の得点分布から偏差値を計算すると以下のとおり。

2019年記述式の平均点・基準点・基準点の偏差値
平均点基準点基準点の偏差値
32.13点32.5点50.31

 

記述式は偏差値50以上くらいで基準点をクリアできます。

記述式は70点満点ですが、半分取れなくても司法書士試験に合格可能。

よしと
よしと

記述式って難しそうだけど偏差値50くらい、平均点くらい取れれば合格できるのでなんとかなります!

  • 午前択一、午後択一は偏差値60以上必要
  • 記述式は偏差値50以上くらいで良い
  • つまり、司法書士試験は択一で点を取るのが重要

 

択一で偏差値60、記述式で偏差値50だったら多くの人が取れそうな感じがしますよね。

一体どれくらい時間をかければ司法書士試験に合格できるのかを見ていきましょう。

 

司法書士合格に必要な勉強時間はおよそ3000時間

司法書士試験はそこそこ効率良く勉強すればおよそ3000時間で合格できます。

このことは、5ヶ月で司法書士試験に合格し、現在辰已法律研究所で指導をしている松本雅典講師も述べています。

All About:松本雅典講師の記事

 

よしと
よしと

私自身もおよそ3000時間で合格しています。

私が1日どのくらい勉強していたのかは以下の記事で説明しています。

関連記事:「司法書士になるには勉強時間は1日どのくらい必要か【合格者の経験】」

 

効率良く勉強すれば3000時間未満で合格することもできますが、効率の悪い勉強をすると1万時間勉強しても合格できないという人も。

司法書士試験にかかる勉強時間については以下の記事に詳しくまとめています。

関連記事:「【逆算して合格!】司法書士試験に必要な勉強時間と勉強法のポイント」

 

他資格との必要勉強時間の比較

司法書士試験の難易度を測るために、必要な勉強時間を3000時間として他資格の必要時間と比較すると以下のようになります。

司法書士試験と他資格の必要勉強時間の比較
必要な勉強時間の目安
司法書士3000時間
司法試験予備試験3000~8000時間
行政書士800時間
社会保険労務士1000時間
弁理士3000時間
公認会計士3500時間
税理士3000~6000時間
宅建士200~300時間
土地家屋調査士1500時間
中小企業診断士1000時間
国家一般職(大卒程度)1500時間
国家総合職(大卒程度)2000時間

 

1000時間くらいとされる資格も多いですが、実際に勉強している人からすれば「もっとかかる」と言われそうな感じ。

勉強時間を比較してみても、司法書士だけが極端に難易度が高いということはなさそうです。

よしと
よしと

司法書士は3000時間と聞くとすごく難しそうですが、3000時間以上かかる資格って珍しくないんですよね…。

司法書士は普通の人でも合格できる難易度

司法書士試験は難易度が高い試験です。

しかし、ここまでに説明してきたように難易度は下がってきていますし、他資格と比べても極端に難易度が高いわけでもありません。

 

司法書士試験合格者は

  • 法学部以外の出身者が約50%
  • 平均年齢が40歳(=社会人が多い)

といったデータがあります。

このデータから、法律を勉強したことがない人が働きながら勉強して合格していることが伺えます。

よしと
よしと

私も法学部以外からの合格者で、年齢も30代後半での合格。およそ平均的な合格者の1人です。

細かい合格者データの分析は以下の記事で行っています。

関連記事:「司法書士試験は難しすぎる?普通の人が受かる方法【データ考察】」

 

つまり、司法書士試験は簡単ではありませんが普通の人が働きながら勉強しても合格可能な難易度だということです。

 

高難易度の司法書士試験を攻略する勉強戦略

当然のことですが、司法書士試験は勉強時間を多くかけた方が合格しやすいです。

目安は3000時間ですから、1年で合格しようと思うと1日8.22時間勉強となりあまり現実的ではありません。

 

勉強に専念できるのであれば毎日8時間以上勉強することもできるかもしれませんが、1週間や1ヶ月ならともかく、1年続けられる人はとても優秀で「普通の人」ではないでしょうから、そういう特別優秀な人は例に挙げずに説明します。

1年で1000時間、3年で3000時間勉強するなら働きながらでも現実味が出てきます。

3年間勉強する間に、1年目で上位4%、2年目で次の上位4%が合格していきますので、後から入ってくる新人受験生も含めて上位10%くらいを目指せれば3年目で合格できるでしょう。

よしと
よしと

私は4年で3000時間勉強しましたが、もう一度受けるなら3年で3000時間を目指しますよ。

この3年合格プランは「後から勉強を始めた初学者に追い抜かれないこと」が前提です。

だから、3年間地道に勉強を継続していくことが重要。

 

勉強を続けていくために、

  • 続けやすい予備校を選ぶ
  • 過去問アプリやスマホツールが充実した講座を活用する

といったことで暇さえあれば勉強する習慣を身につけるようにしていきましょう。

 

あなたが勉強を継続していくための予備校の選び方や、司法書士の過去問アプリ、スマホツールが充実した講座の説明は以下の記事でしています。

関連記事:「【決定版】司法書士予備校比較のポイント!間違えない選び方ランキング」

関連記事:「【無料】司法書士の「過去問+解説」アプリで分野別に対策!」

関連記事:「【デメリット対策法】スタディング司法書士講座の評判・口コミ・特徴」

 

司法書士の難易度・合格率の推移・今後の難易度まとめ

司法書士試験の合格率は約4%であり難易度は高いです。

しかし、合格率は上がってきており今後も上がる可能性が高いです。

 

そのため、司法書士試験の難易度はこれからも下がることが予想されます。

他資格と比べても司法書士試験が飛び抜けて難しいことはないため、あなたがどんな仕事をしたいのかに合わせて勉強する資格を選ぶのが一番。

 

司法書士試験は決して楽ではありませんが、私のように法学部出身じゃない人、社会人が多く合格しています。

あなたも自分に合う予備校や通信講座を選んでコツコツと勉強を積み重ねていけば十分に合格することができる難易度です。

 

司法書士になることであなたが理想とする自分になれるのなら、今から勉強を開始するのが良いでしょう。

司法書士試験は1年での合格は難しいです。

よしと
よしと

人は急には変われないので、数年後の理想を叶えたいならスタートは早いに越したことはありません。

関連記事:「司法書士の年収はどのくらい?【独立開業と事務所勤務で比較】」

関連記事:「失敗しない安心の司法書士予備校おすすめ5選【初学者向け】」

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