
おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。

司法書士の補助者ってどうやってなるの?
補助者って一般事務とは違う?
補助者になるには資格は必要ないの?
司法書士の補助者になると司法書士試験に有利?
そんな疑問はないでしょうか?
この記事では、司法書士の補助者になる方法と補助者の仕事が一般事務とどう違うのか、補助者のお仕事、補助者になる方法、司法書士試験への影響について説明していきます。
4回目の司法書士試験に合格して、補助者勤務をしたのち独立開業した私が解説します。
司法書士の補助者とは
司法書士の「補助者」とは、読んで字の如く司法書士の仕事の補助・アシスタントをする人のこと。
補助者については司法書士法施行規則第25条に定めがあります。
司法書士法施行規則 第25条 司法書士は、その業務の補助をさせるため補助者を置くことができる。 2 司法書士は、補助者を置いたときは、遅滞なく、その旨を所属の司法書士会に届け出なければならない。補助者を置かなくなつたときも、同様とする。 3 司法書士会は、前項の規定による届け出があつたときは、その旨をその司法書士会の事務所の所在地を管轄する法務局又は地方法務局の長に通知しなければならない。 |
内容をまとめると、
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ということになっています。
司法書士の仕事は国民の財産権への影響が大きいので、司法書士を補助する補助者もちゃんと届け出て仕事に責任持ちなさいよ、というシステムになっているわけです。
補助者のお仕事は例えば以下のようなものがあります。
電話、来客対応など依頼者への一次対応 | 内勤 |
申請書や提出書類の作成 | |
その他事務所内の事務作業 | |
裁判所や法務局、市役所への書類提出や書類取得手続き | 外勤 |
特に書類提出や書類取得には、依頼者の個人情報が含まれたものも多いですから補助者をアシスタントとして雇うときには「司法書士会への補助者登録」が必要となっているわけです。
補助者登録に必要なもの
司法書士補助者登録は各司法書士会でするため、司法書士会ごとに手続きが異なる場合があります。
しかし、大体必要となるのは以下のものです。
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司法書士補助者登録をすると「補助者証」が司法書士会から発行されます。
この補助者証を携帯することで補助者として仕事ができるようになります。
補助者証の記載事項には以下のようなものがあります。
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司法書士会の発行する補助者としての身分証みたいな感じですね。
この補助者証は有効期限が切れる前に更新することも可能となっています。
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司法書士補助者と一般事務の違い
司法書士補助者と一般事務の一番の大きな違いは責任の重さです。
依頼者の個人情報が含まれた書類を扱うため、補助者と司法書士には責任があります。
さきほどの補助者のお仕事で一般事務との違いを線引きするなら以下のようになるでしょう。
一般事務で良い | その他事務所内の事務作業 |
電話、来客対応など(聴き取りなど含まず) | |
補助者の方が良い | 電話、来客対応など(簡単な聴き取りまで) |
申請書や提出書類の作成 | |
補助者でなければならない | 裁判所や法務局、市役所への書類提出や書類取得手続き |
裁判所や法務局、市役所などへの外回りでは司法書士が直接業務を監督することはできませんから、一般事務より責任のある補助者が行わなければなりません。

法務局まで来たけど「補助者証」を持ってくるのを忘れた!
なんてことになると窓口で手続きをしてくれないなんてことにも。
司法書士の補助者になるには
司法書士の補助者となるには資格は必要ありません。
司法書士事務所に採用され、司法書士からの届け出があれば補助者となることができます。
受験生でも応募できる補助者求人は多い
補助者として働いている人には以下のような人が多いです。
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補助者は法律に関わる書類の作成や書類の取得を行うため、ある程度法律の知識がある人は優遇されることが多いです。
しかし、未経験からでもできる仕事なので興味がある、やる気がある人であれば普通に採用されます。
特に法律の勉強をしたことがなくても、補助者として勤務するうちに興味がわいてきて司法書士試験を受ける人も多いです。
司法書士試験を受けるか迷っている人であれば、一度実務の世界を経験してから決めるのも一つの手ですね。
補助者の求人は一般的な求人サイトや転職エージェントで探せる
司法書士補助者は一般的な仕事と同様に求人情報が出ています。
そのため、求人に応募して採用されれば司法書士補助者になることができます。
司法書士補助者の求人を探す方法には以下のようなものがあります。
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補助者への転職や求人情報の探し方については以下の記事で詳しく解説しています。
司法書士と補助者の転職&求人情報を探す8つの方法【未経験でも】
補助者は司法書士試験に有利?
補助者の求人では、受験生の勉強に配慮した条件を提示している事務所も数多くあります。
補助者として勤務すると司法書士試験には以下のようなメリットがあります。
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一方、以下のようなデメリットもあります。
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しかし、これらのメリット・デメリットは働く事務所によるところが大きいです。
良い事務所に出会えればメリットをたくさん得られるでしょう。
補助者勤務は試験以外にも、以下のようなメリットがあります。
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このため、司法書士試験合格後に早く独立したい人にとってはメリットが大きいですよ。
司法書士の補助者になるには。まとめ
司法書士補助者は司法書士の業務をサポートする仕事として、依頼者の個人情報を含んだ書類を取り扱う責任のあるお仕事です。
そのため、各司法書士会に司法書士補助者登録をする必要があり、登録すると「補助者証」が発行されます。
裁判所、法務局、市役所などでは補助者証を提示しないと必要書類の取得などができません。この点が一般事務との一番の違いです。
司法書士補助者は一般的な求人と同じく募集されており、補助者になるには資格は必要ありません。
司法書士の実務に触れることができるため、ある程度法律の知識を持った人が歓迎される傾向がありますが、未経験からでも始められるお仕事です。
実務を知ればあなたが司法書士となってどんな仕事がしたいのかも見えてくるかもしれませんね。