司法書士試験の記述式の過去問は解くべき?問題集のおすすめは?

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よしと
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おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。

択一の過去問だけでも大変なのに、記述式の過去問も解かなきゃダメ?

そんな風に思っていませんか?

この記事では、司法書士試験の記述式の過去問を解くべきかの基準と、記述式の過去問題集の特徴について説明していきます。

司法書士試験までにあなたが勉強すべき内容の優先順位を付けるのに役立ちます。

3年目まで記述苦手な状態から4年目で司法書士試験に合格した私が解説していきます。

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司法書士試験の記述式の過去問は解くべき?問題集のおすすめは?

司法書士試験の合格には択一の過去問を解くのはほぼ必須なのに対し、記述式の過去問は解かなくても十分合格可能です。

伊藤塾の行政書士講座で講師をされている平林勉講師(2017年司法書士試験合格)のブログでも、司法書士試験合格者が記述式の過去問をどの程度解いているかの体感について

ほとんど見ていない 20%
読み流した程度 30%
割と検討している 50%

と書かれています。

平林講師のブログ

私の体感だと

ほとんど見ていない 30%
読み流した程度 30%
割と検討している 40%

くらいじゃないかと思っています。

そのくらい合格者は記述式の過去問を良く知らない人が多いです。

実のところ私も「ほとんど見ていない」に含まれる人間です。

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司法書士試験の記述式の過去問がそこまで重要ではない理由

司法書士試験の記述式の過去問がそこまで重要ではない理由は以下の2つです。

  • 司法書士試験は択一で得点する方が重要だから
  • 択一の知識を上手く記述に変換する解法を身につければ解けるから

極端な話、平成20年の司法書士試験では不動産登記法記述式が0点で合格した人もいます。

基準点を見ても択一は8割ほど必要なのに対して記述式は5割ほどのことが多いです。

このように司法書士試験は制度として択一重視の試験になっていますから、解くのにものすごく時間がかかる記述式の過去問を解くよりも、択一の勉強をした方が合格が近づきます。

そして、記述式で出題される一つ一つの論点は全て択一でも問われる知識です。

択一の知識の完成度を上げるほど、記述式も書きやすくなります。

そのため、択一の過去問を中心に勉強する方が先なんです。

司法書士試験記述式の過去問を解いた方が良い人

記述式の過去問は司法書士試験の合格に必須ではありませんが、解いておいた方が良い人もいます。

記述式の過去問を解いた方が良いのは以下のような人です。

(択一の基準点は安定して超えられる人で)

  • 記述の勉強は一通りしたが記述の基準点を超えられない人
  • 記述の解法を学んだがまだ実践不足の人
  •  

どれも択一は基準点を安定して超えられるのが前提条件です。

択一で取りこぼしが多い段階でいくら記述式の過去問を解いても合格はできません。

まずは択一の知識を完璧にする勉強をしましょう。

記述の基準点で足きりされてしまう人は、闇雲に記述式の過去問を解くよりも、まず予備校の記述対策講座や解法が学べるテキストで勉強すると良いでしょう。

少なくとも「択一の過去問でも大変なのに」と思っている段階の人は記述式の過去問をやっても意味が薄いです。

記述の解法も分かっているがまだ基準点が取れない人は、単純に記述式を解く量が足りない状態であるため、ここで初めて記述式の過去問を解くべき!と言うことができます。

例外的に

  • 今から解法を身につける時間がない人

も記述式過去問を有効活用して、付け焼き刃的に試験対策をすることは可能です。
その場合は自分で過去問題集を解くのではなく、講師が問題を解く手順を完全コピーしましょう。
線を引く場所、メモの記入内容、メモから答案用紙に転記するタイミングなど全ての手順を公開している講座がありますので、上手く活用しましょう。

司法書士試験記述式のおすすめ過去問題集

司法書士試験の記述式の過去問題集は特徴や問題数に違いがあります。

出版 書籍名
LEC

合格ゾーンは過去10年分の過去問を体系別に編集。

そのため問題数は少なめ。

Wセミナー

平成10年以降の過去問を年度別に収録。

そのため問題数は多め。

平成18年以降(新会社法以降)の過去問を年度別に収録。

不動産登記法を比べるとLECは過去10年、Wセミナーは平成10年以降になるため、Wセミナーの方が問題数は多いです。

ちなみに不動産登記法の記述式が現在の別紙形式での出題になったのが平成7年からとのこと。

一方で、Wセミナーの姫野寛之講師は自身のブログにて、不動産登記法記述は過去の論点が繰り返し出題されているから、古い過去問もやった方が良い、という考えを延べています。

古い過去問が載っている書籍がないことから、姫野講師自身がまとめられた不動産登記法記述の過去問を販売されています。

姫野講師のブログ

記述式過去問集【不動産登記法】(昭和57年度~平成9年度)[民法(債権関係・相続関係)改正対応版]

司法書士試験の記述式の過去問は解くべきかまとめ

司法書士試験の記述式の過去問は解かなくても合格可能です。

他の合格者の方と話していても体感半分くらいの方はあまり記述式の過去問をやっていません。

司法書士試験はなにより択一の勉強をしっかりとすることが大切。

択一の知識は記述式にも役立ちます。

記述式の勉強は過去問よりも、予備校の記述式対策講座や記述式の解法テキストで学ぶことから始めましょう。

記述式の基準点は5割前後であるため、択一がしっかりできれば記述式対策講座や解法テキストを学ぶだけで基準点を突破できるようになることもあります。

答練や模試などを受けず、記述式の問題演習が不足していると考えるのであれば記述式の過去問を解いてみるのも有効です。

関連記事:「司法書士の予想問題4種類の効果・おすすめ度【予想問題集・答練・模試・直前期講座】」

関連記事:「【司法書士】3年目まで記述式書けなかった私が合格した解き方・勉強法・対策講座のおすすめ」

 

記事の執筆者
司法書士
よしと

元公務員の司法書士。
司法書士は4年、行政書士は4ヵ月で合格。
現在は埼玉県で司法書士として開業中。
司法書士試験に合格して人生が変わり結婚、2児の父に。
昔はRPG→SLG→格ゲー→オンゲーと色々ゲームしてたり、動画作ったりしてました。

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