司法書士は50歳からの挑戦も可能?50代からの難易度・就職事情

司法書士試験
よしと
よしと

おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。

定年退職を迎える前に、独立して仕事ができる資格を取りたい。

新たな収入源や生きがいを見つけたい。

法律で人助けをしたいが、今からでも司法書士は目指せるのだろうか。

そんな風に思っていませんか?

「50歳からでも遅くない!司法書士に挑戦しませんか?」 

50歳を迎えて新しいことに挑戦したいと思っている方も多いのではないでしょうか。

  • 不動産登記
  • 会社・法人の登記
  • 相続手続き
  • 成年後見
  • 民事信託
  • 裁判所に提出する書類の作成

など、司法書士の業務内容は幅広く非常にやりがいがあります。

司法書士試験には年齢制限がなく、誰でも受験可能。

実は50代以上の合格者は多く、試験内容が実務に直結しているため、司法書士は50代以上の人にもおすすめできる資格です。

この記事では、50歳からの司法書士試験挑戦について、難易度や就職事情などを詳しく解説します。

ぜひ、最後までお読みください。

記事の結論を先にまとめておくと、正しい勉強法をすれば50歳でも合格できますし、資格が重視されるため実務経験も積めます。

あなたがこれから司法書士を目指すなら、年齢に合わせてより効率良く勉強することをこころがけましょう。
早期に予備校や通信講座を使い、プロの指導と助言を受けながら勉強するのがおすすめです。

現役司法書士が選ぶ予備校おすすめ通信講座まとめ

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司法書士は50歳から勉強しても合格できる

勉強法を少し工夫すれば、若い世代との差はほとんど無い司法書士は難易度が高い試験ですが、50歳から勉強を始めても合格可能です。

その理由は以下の3つ。

  • 年齢制限なしで誰でも受験できる
  • 50代以上の合格者が実際に多くいる
  • 合格までにかかる年数が全体平均と大差ない

この3つの理由について、それぞれ実例を交えながら解説していきます。

年齢制限がなく誰でも受験可能

司法書士試験の実施は司法書士法の第六条で定められています。
その内容を簡単にまとめると、

  • 最低でも毎年1回は試験を実施
  • 法律や業務に関する知識について、筆記と口述で試験を行う
  • 口述試験は筆記試験合格者に対して行う
  • 筆記試験合格者は翌年の筆記試験を免除
  • 受験するには受験料を納めること

ということしか書かれておらず、受験資格は不問です。

司法書士法 条文

年齢だけでなく、学歴や国籍も問われず誰でも受験できるのが司法書士試験なのです。

実際に令和4年度(2022年)の司法書士試験では20歳から71歳の合格者が出ています。

歴代記録では最年少合格は19歳、最高齢合格は80歳となっています。
司法書士試験合格者の最年少・最高齢・平均年齢データ

50代以上の合格者は実際多い

司法書士試験の合格者の平均年齢は約40歳

令和4年度(2022年)の司法書士試験の年代別合格者数は以下のとおり。

世代合格者数割合
20代104人15.7%
30代205人31.1%
40代221人33.5%
50代以上130人19.7%
合計660人100%

令和4年度司法書士試験の最終結果

30代と40代が多いですが、意外なことに20代の合格者よりも50代以上の合格者数のほうが多いのです。

このように、司法書士試験は50代以上が実際に多く合格している実績があります。

合格までは平均4~6年で年齢による差が小さい

司法書士の勉強を始めてから合格するまでには何年くらいかかる?

よしと
よしと

合格率5%の難関試験のため、合格までは平均4~6年ほどかかります。

私が合格後の新人研修で同期合格者に聞いた話と、大手予備校の合格者アンケートの結果を合わせると、司法書士試験の合格までの平均年数は4~6年となります。

司法書士になるのに何年かかる?

意外に思うかもしれませんが、合格までの平均年数は年齢よりも勉強法の影響のほうがずっと大きく、年代によって合格までの年数は大きく変わりません

実例を挙げて説明していきます。

講座は利用すべき

合格まで何年かかるかは勉強法で大きく変わります。

実際に大手予備校LECの合格体験記(2021年2020年)から、50代以上の合格者の受験回数を調べてみると以下のとおり。

年代受験回数備考
50代6回会社員
50代3回会社員
50代5回 
60代5回会社員
60代以上13回会社員。
ずっと独学で合格できなかったのでLECを利用した
50代3回会社員
50代3回会社員
60代以上8回LEC受講は最後の3年
60代以上4回主婦

受験回数13回という結果がとても目につきますが、受験回数が極端に多いのは独学していたケース

50代以上の予備校利用者は3~6年の間に合格しています。

独学していた人を含めても50代以上の平均受験回数は5.5回、独学のケースを除くと平均4.6回なので全世代平均とほとんど差がありません。

勉強法を工夫する

実際に司法書士試験の勉強を始めると、数週間前に勉強した内容をほとんど忘れてしまっているなどの記憶力の低下、長時間勉強ができない体力の低下など、若いころほど勉強ができなくなっていることを体感します。

大手予備校の多くは1コマ3時間の講義となっているため、集中力を維持しながら講義を受けるのは厳しいです。

講義が30分など短時間に区切られている講座を選び、短時間の休憩を何度もはさみながら勉強を進めていくほうが勉強効率が良くおすすめ。

そのほかにも、実際の高齢合格者が行っていた工夫を取り入れて勉強していきましょう。

2014年の最高齢合格者Y・Hさん(当時66歳)の勉強法
  • 何より大事なのは「健康管理」
  • なるべく活字が大きい教材を使う。場合により拡大コピーする。
  • マーカー等は、目への刺激が少ない緑を使用し、疲れ、肩こりを予防
  • キーワードをメモ帳に書く習慣をつけ、翌朝にチェックして記憶力アップ

司法書士試験は正しい勉強法を継続することが合格に直結しますので、こうした工夫をして、年齢によるハンデは縮小していきましょう。

司法書士予備校の選び方・おすすめの比較

司法書士は50歳からでも就職できる

資格があれば需要あり。50代ならではの強みも。

50歳から勉強して司法書士に合格しても、就職できず実務経験が積めないのでは…

よしと
よしと

司法書士は半分以上が50代以上、実際に50代未経験でも求人があります。

 

  • 司法書士の53.2%が50代以上
  • 未経験でも就職できる

司法書士の53.2%が50代以上

司法書士は50代以上が半数を占めています。

司法書士白書2022年度版によると、年代ごとの司法書士の人数は以下のとおり。

年代司法書士数割合
20歳代211人0.9%
30歳代3,254人14.3%
40歳代7,154人31.5%
50歳代4,112人18.1%
60歳代3,776人16.6%
70歳代3,324人14.6%
80歳代759人3.3%
90歳代以上128人0.6%
合計22,718人100%

司法書士が一番多い世代は40歳代ではあるものの、50歳代以上を合わせると12,099人で全体の53.2%にもなります。

未経験でも就職できる

年齢の高い先生は若い頃から司法書士をしている人で、50歳未経験だと就職できないのでは…

よしと
よしと

司法書士事務所は人手不足であり、資格がなければできない業務があるため、実務経験よりも資格を重視する事務所も多くあります。

司法書士は「決済の立会」など、資格がなければできない業務があります。

そのため、経験者採用と資格者採用は別枠で行っている事務所も多く、Indeedなどの求人サイトにも「資格者 50代 未経験者歓迎」の求人が掲載されています。

司法書士求人の8つの探し方

また私が仕事で会った司法書士の先生は、

  • 私よりも高齢の先生
  • 落ち着きのある仕事ぶり
  • 話してみたら私よりも実務経験が短かった

なんてことも数回ありました。

司法書士がそう感じたくらいですから、お客様も若い先生より高齢な先生のほうが安心だと感じることも多いでしょう。

その他にも

  • 成年後見など業務の幅が広く、社会人経験を活かせる
  • 培った人脈を使って、相続やローン返済後の抵当権抹消など仕事を獲得できる

といった利点もあります。

司法書士合格後の新人研修には「配属研修」があり、司法書士会の先輩の事務所にある程度の期間入らせていただき、実務を経験することもできます。

  • 実務経験が積めて就職に役立つ
  • 配属先でそのまま働けるケースもある
  • 配属研修のあとに独立することも可能

このような面から、50歳からでも司法書士に合格すれば就職の心配はあまりしなくても大丈夫なのです。

司法書士は50歳からの挑戦も可能、難易度・就職事情まとめ

  • 司法書士試験には年齢制限がなく誰でも受験できる
  • 50代以上の司法書士試験合格者は多く、全体の20%近くが50代以上
  • 司法書士試験に合格した後、配属研修で実務経験を積める
  • 資格必須の業務、高齢な先生の需要もあり、50代未経験でも求人がある

これらの事実から、50歳からでも司法書士としての挑戦は十分に可能です。

試験の難易度についても年齢による差は小さく、勉強法の影響のほうが大きいと考えられます。

50代以上ともなると若いころと同じように勉強するのは難しく、効率的ではありません。

集中力が維持できる短時間講義を受けるなど、細かく休憩を取ることを意識して正しい勉強法を継続することが重要。

あなたが司法書士に挑戦する意欲があるなら、50歳からでも司法書士として活躍することができます。

1日5時間など勉強できるのであれば大手予備校でも良いですが、1日1時間からスタートするのであれば通学時間不要で勉強時間を効率的に増やせる以下のような通信講座がおすすめです。

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司法書士試験に独学合格できる人はわずか0.1%前後しかいません。
だから、あなたが短期合格したいなら自分に合った優良講座を選ぶことがとても重要です。

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記事の執筆者
司法書士
よしと

埼玉県で独立開業している現役司法書士。
30代で某政令市公務員を辞め、苦節4年でついに司法書士試験合格。
行政書士試験は勉強ブランク5年から4ヶ月で合格。
埼玉県産。ダサイタマ言われると喜ぶ。
ゲーム好き。積みゲー多し。
2児の父。

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