司法書士試験の択一11科目別勉強法と勉強時間

司法書士試験の勉強時間の配分と科目別の勉強方法司法書士試験
よしと
よしと

おつかれさまです!司法書士の「よしと」です。

司法書士試験は科目が多いけどどうやって勉強すれば良いんだろう?

科目ごとに必要な勉強時間は違う?

テキストと過去問、どのくらいのバランスで勉強すれば良い?

こんな風に思っていませんか?

 

私は4年間かけて司法書士試験に合格しました。

司法書士試験は全11科目もあり、膨大な勉強時間が必要です。

しかし、試験での出題数にはかなり偏りがあり、出題傾向も科目ごとに大きく異なります。

 

そのためこの記事では、

  • 択一科目ごとの出題数・勉強の複雑さ
  • 択一科目ごとのテキスト・過去問の重要性
  • 科目ごとの勉強時間の配分と勉強法

について説明します。

 

この記事を読むことで、科目ごとに必要な勉強時間が分かり、今あなたの勉強が遅れていないかどうか判断する目安になります。

また、科目ごとの特徴が分かることで必要な勉強方法が分かり、より時間効率良く勉強できるようになりますよ。

 

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司法書士試験の科目ごとにかけるべき勉強時間

司法書士試験での出題数と、過去問の重要性テキストの重要性科目全体の複雑度を科目別にランク付けして、そこから司法書士合格に必要な勉強時間をまとめてみたのが以下の表です。

科目出題数過去問の

重要性

テキストの

重要性

科目全体の

複雑度

勉強時間
憲法3問やや低い高いやや高い4.0%
民法20問高い高い高い33.8%
刑法3問やや高いやや低い2.7%
会社法商法9問やや低い高い高い13.5%
民事訴訟法5問やや高いやや高いやや高い6.7%
民事執行法1問やや低い1.3%
民事保全法1問やや低い0.8%
供託法3問高い2.7%
司法書士法1問高い高い低い0.8%
不動産登記法16問高い高い高い20.2%
商業登記法8問やや低い高い高い13.5%

過去問やテキストの重要性評価は他科目との相対評価

私の主観のため、科目の得意不得意に合わせて勉強時間の調整が必要です。

年間1000時間勉強すると仮定すると、司法書士の勉強時間の配分は以下のような感じ。

科目勉強時間(%)勉強時間(時間)
憲法4.0%40時間
民法33.8%338時間
刑法2.7%27時間
会社法商法13.5%135時間
民事訴訟法6.7%67時間
民事執行法1.3%13時間
民事保全法0.8%8時間
供託法2.7%27時間
司法書士法0.8%8時間
不動産登記法20.2%202時間
商業登記法13.5%135時間

イメージが湧いてくるでしょうか?

この科目別勉強時間の中で、どのようなところに力を入れて勉強するのかを説明していきますね。

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司法書士試験の科目別の勉強法・勉強時間

午前科目:憲法の勉強法・勉強時間

科目比率(%)勉強時間(1000時間中)
憲法4.0%40時間

司法書士試験の憲法は過去問はそこそこに、テキストから判例・学説の事例・根拠・結論をまとめて理解し、統治機構分野は条文知識中心に学習しましょう。

 

司法書士で憲法は平成15年から出題されるようになったため、他の科目よりも過去問数が少し足りません。

そのため、過去問と同じ内容が問われるというよりも、他資格試験の過去問と同じような問題が出題されることが多い科目です。

 

このような理由から憲法では過去問の重要性を少し低め。

余力があるのであれば、行政書士や公務員試験の憲法過去問を解いておくと良いでしょう。

 

基本的人権の分野は判例や学説の問題が多いですが、統治機構の分野は条文知識があれば解きやすい問題が多いです。

基本的人権を中心とした判例・学説問題は、結論を覚えているだけでは正解できないような問題が増えています。

 

問題文の事例と結論だけ見て正誤を判断しないように注意しましょう。

事例と結論、結論を出すための根拠・キーワードを理解しているのが判例・学説問題で正解するポイントです。

 

判例・学説問題は難しい、苦手としている人が結構多いのでそこそこ真面目にやっておくと本試験で差をつけることができる場合もありますよ。

少しだけ頑張って勉強すれば3問正解も十分狙える科目です。

  • 憲法は他試験の過去問も役立つ
  • 判例・学説問題は「事例・根拠・結論」をセットで理解する
  • 統治機構分野は条文中心

午前科目:民法の勉強法・勉強時間

科目比率(%)勉強時間(1000時間中)
民法33.8%338時間

司法書士試験の民法は古めの過去問もがっつり解きテキストもしっかり読み込んで未出問題にも対応できるように時間をかけてしっかり勉強しましょう。

 

司法書士の民法は範囲がとても広く、過去問からの出題も、未出の出題も多い大変な科目です。

しばらく出題が無かったような内容からも突然出題されることがあるので、数年に1回出題されるような頻出論点だけでなく、マイナー論点も過去問で学習しておくと取りこぼしが減らせます。

過去問を単に解けるだけではなく、正誤の理由も説明できるレベルまで勉強しておきましょう。

  • 民法は過去問が多いが、しっかり過去問を解く必要あり
  • テキストも過去問もとにかく時間をかけて勉強する
  • 過去問は答えだけでなく、理由も全部説明できるくらいやる

午前科目:刑法の勉強法・勉強時間

科目比率(%)勉強時間(1000時間中)
刑法2.7%27時間

司法書士試験の刑法は過去問重視の勉強で対応可能です。

 

刑法は判例中心の比較的素直な問題が中心です。

マイナーどころが突然出てくるよりも頻出論点が定期的に出題される傾向があります。

そのため、過去問をしっかりやっておけば十分に得点できるでしょう。

 

刑法で確実に3問取りたい!と思ったらテキストを細かく読み込む必要がありますが、範囲が膨大で出題率も低いため非常に非効率です。

刑法の知識は他の科目に活かしにくいため、他の科目の勉強時間を増やした方が良いでしょう。

  • 刑法は過去問中心で勉強する
  • テキストを細かく勉強するなら他の科目に時間を使った方が効率が良い

午前科目:会社法商法の勉強法・勉強時間

科目比率(%)勉強時間(1000時間中)
会社法商法13.5%135時間

司法書士試験の会社法はテキストを全て理解、記憶するくらいにやる、商法はテキスト中心で過去問にも少し慣れておくのが良いです。

 

会社法は平成18年度以降しか過去問がないので、重要論点であっても未出の問題が多くでてくる科目で、過去問の内容が繰り返し問われることが少ないです。

そのため、テキストの内容を完璧に仕上げておくほうが本試験で点数を伸ばしやすいのです。

 

問題文に慣れるためにも過去問を解く必要はありますが、正誤の理由や根拠などはテキストの理解の確認程度で十分です。

司法書士試験の商法は毎年1問だけ出題されますが、テキストで覚える内容自体が非常に少ないのでテキストをしっかり理解して過去問を一度解いておけば足ります。

勉強量が少ない割に確実に1問出題されるのでちゃんとやっておきましょうね。

  • 会社法はテキストを中心に勉強する
  • 過去問は出題形式に慣れるために解いておく
  • 商法は1問だけなのでテキストで要点を確認し、過去問も解いておけばOK

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午後科目:民事訴訟法の勉強法・勉強時間

科目比率(%)勉強時間(1000時間中))
民事訴訟法6.7%67時間

司法書士試験の民事訴訟法は過去問をがっつり解くのに加えて、テキストもしっかり読み込んで未出問題にも対応できるようにしておきましょう。

 

正直出題数の割に労力がかかる科目という印象。

民事訴訟法は過去問からも多く出題されますが、未出問題も結構出題があります。

複雑な問題が出題されることも。

 

そのため、そこそこ点が取れるくらいで留めたくなりますが、後の民事執行法や民事保全法にもつながるので、時間をかけて勉強しておくのが得策です。

  • 民事訴訟法はテキストも過去問もしっかりやり込む必要あり
  • 労力はかかるが、執行法・保全法にも役立つので時間はある程度かけて良い

午後科目:民事執行法の勉強法・勉強時間

科目比率(%)勉強時間(2000時間中)
民事執行法1.3%13時間

司法書士試験の民事執行法は多くはない過去問を繰り返し解きながら、テキストを読んで理解を深めておきましょう。

 

毎年1問しか出題がされないので過去問はあまり多くありません。

しかし、頻出論点が繰り返し問われることが多いので過去問は有用です。

 

テキストを細かく読み込もうとすると結構な労力がかかってしまうので、あまり深入りしないほうが良いでしょう。

もし、過去問では対応できないような難問が出題された場合でも、正答率が低くなるので間違えてもそんなにダメージとはなりません。

  • 民事執行法は頻出論点が繰り返される傾向があるので、過去問は解けるようにしておくべき

午後科目:民事保全法の勉強法・勉強時間

科目比率(%)勉強時間(2000時間中)
民事保全法0.8%8時間

司法書士試験の民事保全法は多くはない過去問を解きつつ、テキストを読み込んでおけば十分です。

 

民事執行法と似ている部分が多いので民事執行法と民事保全法はセットで勉強するようにしましょう。

民事保全法は条文数も少ないのでテキストをがっつりやってもそんなに負担にはなりません。

 

過去問も多くないのでしっかりやっておきましょう。

民事訴訟、民事執行があり、執行のために保全しておくという科目毎の繋がりをイメージしながら勉強すると覚えやすい科目です。

特に民事執行法とはかなり似ている部分が多いので違いを比較しながら覚えると良いですよ。

  • 民事保全法は条文が少ないのでテキストも過去問もやり込む
  • 執行法と似ているところが多いので、必ずセットで勉強すると効率的
  • 保全→訴訟→執行の流れをイメージしながら勉強する

午後科目:供託法の勉強法・勉強時間

科目比率(%)勉強時間(1000時間中)
供託法2.7%27時間

司法書士試験の供託法は過去問をがっつり解くのを中心とし、テキストを一通り確認するようにしましょう。

 

供託法も頻出論点が繰り返し出題される傾向が強い科目です。

そのため、過去問をしっかり解けるようになっておきましょう。

「ああ、またこれか」と思えるくらい解いておくと本試験でも得点しやすいです。

  • 供託法は頻出論点が繰り返される傾向なので、過去問をしっかりと解く
  • 過去問をちらっと見ただけですぐ答えが出せるくらいやると良い

午後科目:司法書士法の勉強法・勉強時間

科目比率(%)勉強時間(1000時間中)
司法書士法0.8%8時間

司法書士法はテキストも過去問も量が少ないのでどっちもしっかりやっておきましょう。

 

司法書士法は条文通りの出題なのでテキストと過去問をやっておけば特に難しいことはありません。

時間の少ない午後の試験の中では比較的簡単に1問取れる科目ですのでやっておいてくださいね。

一通り勉強するのにもあまり時間はかからないはずです。

  • 司法書士法は内容が少ないので、テキストも過去問もしっかりやっておく
  • しっかりやってもたいして時間はかからない

午後科目:不動産登記法の勉強法・勉強時間

科目比率(%)勉強時間(1000時間中)
不動産登記法20.2%202時間

司法書士試験の不動産登記法は過去問をがっつり解いておくほか、記述式にも活かすためテキストもしっかりやっておきましょう。

 

不動産登記法は過去問も多く、過去問から繰り返し出題されることも多いです。

過去問をしっかりと仕上げておくのが択一で得点を伸ばすコツです。

 

しかし、択一の過去問ばかりを繰り返していると記述式で伸び悩むことになるのでテキストも読んで全体の理解を深めておく必要もあります。

2周目以降なら、択一と記述をセットで勉強してリンクさせておくとグッド。

不動産登記規則の内容など細かいところが問われることも多いので、テキストに載っている範囲で不動産登記令や不動産登記規則についても覚えておく必要があります。

 

このように覚える範囲が広く出題も多いためじっくり時間をかけて勉強していきましょう。

  • 不動産登記法は過去問も重要だが、テキストも重要。
  • 内容も細かいので民法の次に時間をかけて良い
  • 択一と記述を結びつけて勉強すると効率が良い

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午後科目:商業登記法の勉強法・勉強時間

科目比率(%)勉強時間(1000時間中)
商業登記法13.5%135時間

司法書士試験の商業登記法は会社法と同じくテキストを全て理解、記憶するくらいやるようにしましょう。

 

商業登記法も会社法が出題されるようになった平成18年度以降の過去問を勉強しますが、会社法同様、未出問題が多く出題されるため、過去問の重要性が民法や不動産登記法と比べて下がります。

 

添付書類についての問われ方など問題文に慣れるためにも過去問を解いておく必要はありますが、より重要なのはテキストです。

覚える量も多く細かいので大変ですが、時間をかけて何度もテキストを読み込んでいきましょう。

不動産登記法と同様、商業登記法も択一と記述をセットで勉強して知識をリンクさせて覚えましょう。

  • 商業登記法は会社法と同じくテキスト中心で勉強する
  • 過去問で出題形式に慣れておく
  • 択一と記述をセットで勉強して知識を結びつける

司法書士試験の科目別勉強法まとめ

司法書士試験の科目にそれぞれでのくらい勉強時間をかけなくてはいけないかは、出題数だけではなく、過去問の数と重要性、テキストの分量と読み込み具合、科目毎の勉強の複雑度など多くの要素が影響します。

 

民法、不動産登記法、会社法商法、商業登記法の主要4科目は勉強に多くの時間をかけなくてはいけないのは変わりませんが、憲法、刑法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、供託法、司法書士法のマイナー科目は注力する部分を的確に絞ることで効率的に勉強することが可能です。

 

司法書士試験に合格するという目標を達成するために、科目毎の特性を押さえて効率的に勉強していくようにしましょう!

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