
おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。

司法書士合格できたけど特別研修を受けるお金がないかも。
簡裁訴訟代理等能力認定考査はすぐに取らなくても大丈夫?
そんな風に思っていませんか?
この記事では、簡裁訴訟代理権等認定考査をすぐに受けた方が良い理由について説明しています。
次回以降にするよりも、司法書士試験合格後すぐに受けた方が良い点が色々とあります。
司法書士試験に合格後、新人研修が終わるとすぐに特別研修を受け、認定考査合格してその後独立した私の経験から解説しますよ。
認定考査はすぐに受けるのがおすすめ!
司法書士試験の合格後は合格証授与式や名刺印刷、事務所探し、新人研修など忙しくなります。
簡裁訴訟代理権を取得するために5月~7月にかけて特別研修を受けて無事修了すると9月第2日曜日にある簡裁訴訟代理等能力認定考査を受験することができます。
晴れて認定考査に合格すれば簡裁訴訟代理権ゲットです。

認定考査はいつでも受けられるから今年は受けない
という合格者もたまにいますが絶対にすぐに受けるべきです。
なぜすぐに受けなければならないのかその理由を説明していきます。
認定考査をすぐに受けなければならない4つの理由
理由1:すぐ受けるなら簡単な試験
認定考査は司法書士試験に比べるとそんなに難しい試験ではありません。
平成31年度は合格率79.7%とかなり高い水準になっています。
平成30年度が合格率43.1%とかなり低かったので問題の作成に手心が加わり過ぎてしまったのでしょうか。
しかし、低い方の合格率でも43.1%。
難関の司法書士試験に合格した方なら「それなら合格しそうだな」と思えるのではないでしょうか?
認定考査の受験者は新人だけではなく、以前に認定考査に合格していない方も含まれています。
つまり、認定考査を毎年受け続けている方もいるということです。
新人に限定するのであれば、合格率は全体より上がると思われます。
司法書士として仕事をしているとごく一部の事務所を除いて民事訴訟法に触れる機会はほとんど無くなります。
そのため、合格から時間が経てば経つほど民訴の知識を忘れ、認定考査の合格が難しくなっていくのです。
今年の司法書士試験に合格した人にとっては認定考査は難しい試験じゃないです。
司法書士試験のときと同じように勉強すれば余裕で合格できるでしょう。
むしろ、認定考査を受験する前提となる特別研修の方がツライくらいです。
理由2:次回以降に特別研修を受けるとアウェー
5月から始まる特別研修に参加すると一緒に新人研修を受けていたメンバーとまた一緒になります。
だから、翌年以降に特別研修を受ければいいやと思うと、初めまして!な人たちとグループを組んで発表などをすることになります。
しかも、他のメンバー同士はお互いに顔見知り。
非常にアウェーな空気の中で研修を進めることになるのでなかなかに大変です。
司法書士白書によると、平成29年度に特別研修を受講した人数は605人。
平成29年度の司法書士試験の合格者が629人ですからおよそ96%の方がすぐに特別研修を受講しています。
後で特別研修を受ける場合、コミュニケーション能力がすごく高い人であれば「新人研修と合わせて2年分の知り合いができて超ラッキー!」とポジティブに捉えることも可能かもしれませんけどね。
理由3:後にするほど特別研修の時間確保が難しい
まだ事務所に勤めていない人は時間に余裕があるはずなので、仕事が始まる前に特別研修を受けた方が良いのは当然です。
合格後にすでに事務所に勤めている場合には、事務所も新人研修には喜んで送り出してくれるはずです。
すぐ後に始まる特別研修も同じ。
しかし、翌年に特別研修を繰り越してしまうと仕事に慣れて事務所の戦力となってきた頃に仕事を抜けなくてはならなくなります。
新人ならいざしらず、1年の間に仕事を覚えた人間が事務所にいないのは痛手。
特別研修に参加しながら事務所の仕事もこなすのが標準となるでしょう。
仕事と研修を両立するのはかなり大変です。
だから、新人研修とセットで特別研修も修了しておいた方が良いのです。
理由4:「裁判をやる気ないから」では仕事は逃げる

私は司法書士として訴訟関係はやるつもりないから別に受けなくてもいいや
なんて思ってませんか?
そんな考え方だとあなたが独立しても仕事を依頼してもらえないかもしれません。
なぜなら、世間でも関心の高い成年後見業務などでも簡裁訴訟代理権を使う機会があるからです。

あの先生に仕事をお願いしても全部の面倒は見てくれない
とお客様に判断されてしまえば、じゃあ他の先生に頼んだ方がいいやという結果になります。
そりゃそうですよね。
実際に使う使わないはともかく、仕事が来たらできる状態を作っておくのは絶対に必要なんです!
認定考査をすぐ受けるべき理由まとめ
司法書士試験に合格したら、すぐに認定考査まで受けるようにしましょう。
新人研修のあと、5月~7月に特別研修を受け、9月第2日曜日に認定考査を受けるのです。
翌年以降に先延ばしすると、知識を忘れ合格率が下がる、特別研修で苦労しやすい、特別研修に参加する時間の確保が難しくなる、仕事の機会を逃す可能性などのデメリットがあります。
認定考査はすぐに受けてサクッと合格しましょう。お客様にとって頼りがいのある司法書士になるためにも、簡裁訴訟代理等能力認定考査に合格しておくことは必須ですよ。
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