【ポイント解説!】行政書士から司法書士への独学【勉強時間は?】

行政書士から司法書士、独学できる?司法書士試験
よしと
よしと

おつかれさまです!司法書士の「よしと」です。

行政書士に合格したけど司法書士は独学で合格できるかな?

司法書士を目指す前に行政書士を取ってからの方がいいかな?

そんな風に思っていませんか?

 

この記事では、行政書士と司法書士の試験の違い、行政書士試験合格から独学で司法書士試験合格を目指すことはできるのか独学が向いている人、独学で使うテキスト、独学での勉強時間などについて説明しています。

 

初学者が先に行政書士を受けるべきかどうかについても扱っていますよ。

4回目の司法書士試験で合格した私の経験を元にして解説します。

スポンサーリンク

行政書士から司法書士には独学でなれる?

行政書士に合格したけど司法書士に独学で合格できる?

そう聞かれたら「できなくはない」と答えます。

 

なぜなら、行政書士から司法書士を独学で目指す人は「理由」もさまざまだからです。

軽い気持ちで「ついでに独学」するのであれば、途中で挫折してしまう可能性は高いです

 

一方、司法書士としての仕事がしたいという目標があれば勉強を続けられる可能性は高まります。

法律初学者から独学で司法書士に合格する人もいますから、行政書士に合格している人が独学で司法書士に合格できない理由はありません。

行政書士試験と司法書士試験の違い

行政書士試験と司法書士試験では以下の科目が重複します。

行政書士試験司法書士試験
民法(11問)民法(20問)
憲法(6問)憲法(3問)
会社法・商法(5問)会社法・商法(9問)
関連記事:「【合格点の攻略法を解析!】司法書士試験の配点・基準点の仕組み」

 

結構重複しているからその分、楽ができる!

確かに憲法については行政書士の方が出題も多く、問題のレベルも同じか行政書士の方が難しいくらいまであります。

しかし、民法と会社法・商法は違います。

まず、民法と会社法・商法に共通するのは「非常に細かく正確な知識が必要になる」ということです。

 

司法書士試験は全体的に細かいところが問われる傾向が強い試験ですので「知っている」レベルでは足りず「正確に覚えている」レベルの勉強が必要。

また、司法書士試験の民法は物権の出題が多く、担保物権だけでも5問出題されます。

不動産登記にもつながるため、担保物権は非常に細かいところまで問われる傾向があり司法書士試験用にしっかり勉強しないと点が取れません。

 

その反面、司法書士試験の方が行政書士試験よりも「奇問」が出る確率は低いので、細かい知識を正確に積み重ねていくことが重要です。

司法書士試験は官報に実名が載る「試験委員」で制作していますが、行政書士試験は試験を行う「一般財団法人行政書士試験研究センター」で制作しています。

「試験委員」の方がお硬そうなので、問題も細かくきっちりになりやすいのかもしれません。

関連記事:「令和2年度(2020年度)司法書士試験委員について」

行政書士と司法書士の難易度・合格率の比較は以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:「【合格率4%から上昇中!】司法書士の難易度は?偏差値と合格率で比較!」
  • 行政書士と司法書士の科目の重複は多少ある。
  • 民法、会社法・商法はかなり細かいところまで問われるので、行政書士試験に合格していてもしっかり勉強し直す必要アリ。
  • 行政書士試験の憲法の知識は、司法書士試験でも役立つ

スポンサーリンク

行政書士から司法書士への独学【向いている人】

行政書士から司法書士への独学が向いている人は、行政書士を独学短期間で合格した人です。

 

同じ勉強方法で司法書士試験も独学が可能かもしれません。

行政書士の勉強時間は500~800時間、司法書士の勉強時間は3,000時間と言われることが多いです。

 

単純な時間で言えば行政書士の勉強の3.75倍~6倍は勉強する必要があることになります。

勉強時間や勉強期間は大幅に長くなりますが、同じように勉強できるなら試験の基準点まではいけるようになるでしょう。

実際の行政書士から司法書士の合格者には「行政書士の10倍勉強した」という人もいるようです。

司法書士試験の基準点と合格点については以下の記事にまとめています。

関連記事:「【合格点の攻略法を解析!】司法書士試験の配点・基準点の仕組み」

基準点(択一のおよそ8割)から合格点まで行くには追い込みがしっかりできるかどうかがカギです。

最後の追い込みのためには、予備校の直前期対策講座だけ利用して点数を伸ばすことも効果的になります。

関連記事:「【司法書士】独学合格18ヶ月スケジュール+テキスト&過去問おすすめ」

関連記事:「【司法書士】独学?予備校?向いてるタイプとメリットデメリット」

関連記事:「【2020年】司法書士試験の直前期対策講座まとめ【対策内容別】」

 

行政書士から司法書士の【使用テキスト】

行政書士試験で使ったものがあるからテキスト、問題集を使いまわそう

というのは基本的にNG。

 

試験の違いで説明したように傾向の違いがあるため、使い回しをすると「他の受験生は正解できているのに自分は間違えた」という事態が起こりやすくなります。

 

司法書士試験は択一足きりの基準点が満点のおよそ8割という正確性を求められる試験なので、みんなが正解できる問題を間違えるのは致命的なミスとなります。

そのためにも、司法書士試験用のテキストと過去問を使うのは大前提。

ただし、前述のとおり「憲法」だけは使いまわしても大丈夫かと思います。

では、司法書士試験ではどのテキスト・問題集を使うのが良いのかです。

独学で勉強するなら断然「山本浩司のautoma system」(通称:オートマ)がおすすめです。

司法書士独学のド定番テキストです。

TAC出版の公式サイトで試し読み、割引購入ができます。

 

司法書士試験も行政書士試験と同じく過去問を解いておくことは重要。

「オートマ」と同じく山本浩司講師の「オートマ過去問」も近年発売されていますので過去問もそちらを購入すると良いでしょう。

こちらも下記のTAC出版のサイトからなら試し読み&割引購入可能です。
関連記事:「司法書士の独学費用はいくら?費用を抑えて司法書士になる方法」

関連記事:「【司法書士試験】オートマシリーズ民法改正対応版の発売情報まとめ」

まだ本格的に司法書士を目指すかどうか決めていない人は、司法書士の試験範囲にはどのような内容があるのか、試験範囲を一冊にまとめた導入本もありますのでそちらを読んでみるのも良いですよ。

行政書士から司法書士の【勉強時間】

予備校などでは

  • 専業なら1日8時間勉強
  • 社会人なら1日3時間勉強

で短期合格を目指す!と言われますが、これを継続するのはかなり大変です。

というかごく一部の努力する才能がある人にしかできないと思います。

「本命が司法書士!」と頑張って勉強するなら、専業で1日平均6時間勉強で1年2ヶ月ほど、社会人なら1週間(週休2日として)に20時間勉強で4年ほどはかかると思っておいた方が良いです。

 

もちろん行政書士試験で学んだことを活かせば民法・商法の一部と憲法は短縮可能です。

しかし、司法書士試験の民法は他資格と違い「物権・担保物権」が出題の中心で非常に細かいため、初学者と同じくらい勉強時間をかけないと合格レベルに達しません。

会社法・商法も行政書士試験とは違い登記に関する部分の出題が中心となるため、こちらもほとんど勉強時間を短縮することはできないと考えておきましょう。

 

司法書士試験の憲法については、他資格と大きく変わることはないので行政書士試験で勉強したことがそのまま役立ち勉強時間を大幅に短縮できますよ。

私自身は公務員試験で過去に民法を勉強していましたが、結局法律初学者と全く同じかそれ以上の勉強時間を要しました。
行政書士試験と同じく、憲法についてだけは司法書士試験で楽ができましたが。

行政書士から司法書士への独学【スケジュール】

独学しようと思ったら勉強スケジュールが大切です。

関連記事:「【司法書士】独学合格18ヶ月スケジュール+テキスト&過去問おすすめ」

スケジュール通りに勉強が思うように進んでいなかった場合でも、翌年以降の司法書士合格を目指すのであれば本試験は受けておいた方が良いですよ。

事前に申込みはしておき、お試し受験はしておきましょう。

行政書士から司法書士を目指すなら予備校利用が安定

行政書士も独占業務がある立派な資格です。

稼ぐだけであれば行政書士だけでも十分に稼ぐことができます。

ついでに受かったらいいなー

という気持ちで司法書士の独学を始めるのであれば合格は難しいです。

そのぐらいの気持ちであるなら行政書士として稼ぐために時間を使った方が良いでしょう。

どうしても司法書士の仕事がしたいのであれば独学で勉強するのも手ですが、私は予備校をおすすめします。

 

なぜなら、予備校を使うと

  • 勉強時間の短縮
  • 挫折しにくくなる
  • 勉強の本気度も高まる

といったメリットがあるからです。

 

あなたには行政書士試験に合格しただけの実力があるのですから、予備校を使って本気で取り組めば司法書士試験合格できる確率は高いでしょう。

スタディングのように独学のテキスト代+2万円程度で、テキスト一式に講義がついてくる予備校もありますので、時間効率・費用効率を考えるなら独学よりも格安の予備校を使った方が良いかとは思います。
関連記事:「【決定版】司法書士予備校比較のポイント!間違えない選び方ランキング」

行政書士に合格してから司法書士を目指した方が良い?

よく行政書士と司法書士の勉強を並行して受験する人がいます。

科目の重複もあるため、特に予備校はダブルライセンスをおすすめしますが(2種類の講座を売れますからね)司法書士の仕事をしたいのであれば司法書士だけを勉強した方が効率が良いです。

 

実際に司法書士と行政書士の両方を仕事にする人も多く、ワンストップでできる業務範囲が広がるメリットもあります。

しかし、アウトソーシングしてしまった方が片方の業務に集中できて効率化するというメリットもあります。

試験合格、登録だけして資格を使わないのが最悪のパターンです。

個人的には司法書士と行政書士が別々で、提携して仕事をした方が人脈の広がりもあるので良いと思いますが、正解は無いので自分のやりたい仕事のために必要かどうかで判断すると良いでしょう。
行政書士と司法書士の兼業を考えている場合でも、まず司法書士試験に合格し、それから行政書士試験の勉強をした方が良いでしょう。
もちろん、行政書士試験に専念して合格してから司法書士試験の勉強をするのもOK。

同時進行で勉強してどっちも合格できなかった…

という事態だけは絶対に避けましょう!

行政書士から司法書士になるには。まとめ

行政書士から司法書士への独学合格は人によっては可能です。

しかし、司法書士試験独特の細かさなどがあるため、重複している科目もしっかり勉強し直す必要があります。

世間で言われる勉強時間や合格者の意見からすると、行政書士の勉強の約4倍から10倍くらいの勉強が必要だと言われています。

独学する場合にはしっかりとスケジュールを立てて、先の見通しをつけておいた方が良いでしょう。

 

どうしても司法書士になりたい理由がある、できるだけ短期間で合格したいというのであれば予備校の利用をおすすめします。

行政書士試験に合格する実力があるのですから、予備校で司法書士試験対策をしっかりすれば合格できる確率は法律初学者よりずっと高いはずです。

関連記事:「【逆算して合格!】司法書士試験に必要な勉強時間と勉強法のポイント」

関連記事:「【コスパ最新版】司法書士おすすめ通信講座【9社徹底比較】」

関連記事:「失敗しない安心の司法書士予備校おすすめ5選【初学者向け】」

 

2020年9月最新!司法書士予備校 割引まとめ
詳細をチェック!
2020年9月最新!司法書士予備校 割引まとめ
詳細をチェック!