おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。
行政書士に合格したけど司法書士試験はどのくらい勉強すれば合格できるかな?
行政書士から司法書士試験は独学では無理?
そんな風に思っていませんか?
この記事では、
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などについて説明しています。
この記事を読むことで、行政書士合格後にどのように司法書士試験合格を目指すべきか、あなたに合った勉強方法がわかります。
結論をまとめると、行政書士試験合格者は憲法は既に十分ですが、民法・商法はやり直す必要があり、他の科目は初学者と同じスタートになるため、独学は厳しく予備校・通信講座を使ったほうが良いです。
司法書士試験・行政書士試験の両方に合格している私の経験を元に解説していきます。
行政書士から司法書士を目指すかどうか
行政書士と司法書士のダブルライセンスになれば仕事の幅は広がります。
しかし、司法書士試験の合格率は約5%とかなり低く、合格まで数年かかるのが普通です。
そのため、行政書士業務メインで独立するつもりであれば、さっさと独立して稼げるようになってしまったほうが良いケースも多いです。
一方で、あなたが司法書士業務をメインにやりたいと考えているなら、司法書士試験の勉強を始めるべき。
収入面では、一般的に行政書士よりも司法書士のほうが稼ぎやすいとも言われます。
実際に行政書士から司法書士に転身した先生も同じ努力で3倍稼げるようになったと言っています。
行政書士から司法書士に転身した身だが、同じやり方(むしろ行政書士の方が頑張ってた)で行政書士の3倍以上の収益を登録2年目で稼いでいたので、やり方だけではない気がする。
— アプラ (@apllaoffice) June 19, 2022
行政書士から司法書士は独学できる難易度?
行政書士合格後なら司法書士は独学でも合格できる?
そう聞かれたら「独学は不可能ではないが、予備校・通信講座を使った方がベター」と答えます。
なぜなら、行政書士合格者であっても、司法書士試験に明らかに有利とまでは言えないからです。
軽い気持ちで「独学」するのであれば、途中で挫折してしまう可能性大。
実際にどのくらい司法書士の難易度が高いのかと言うと、私が合格後の新人研修で名刺交換した人たちのデータから計算すると、独学で司法書士試験に合格する人はおよそ0.063%しかいません。
行政書士試験合格というアドバンテージを考慮しても、独学の合格率は1%に届けば良いほう。
しかし、司法書士としての仕事がしたいという目標があれば独学でも勉強を続けられる可能性は高まります。
法律初学者から独学で司法書士に合格する人もいるわけですから、行政書士合格者であればより独学で合格しやすいのは間違いありません。
独学、予備校・通信講座を問わず、これから司法書士の勉強をするのであれば、司法書士予備校講師がまとめた試験の特徴や科目毎の特徴、出題傾向を把握して勉強効率をアップしましょう。
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行政書士から司法書士を目指す有利点
行政書士試験と司法書士試験で重複する科目は以下のとおり。
行政書士試験 | 司法書士試験 |
民法(11問) | 民法(20問) |
憲法(6問) | 憲法(3問) |
商法(≒会社法)(5問) | 会社法・商法(9問) |
結構重複しているからその分、楽ができる!
と考えるのは正解でもあり、不正解でもあります。
実際には試験毎に問われる内容のレベルが違うため、どのくらい楽できるかは科目によってかなり違います。
科目内容の違い(行政書士から司法書士の場合) | |
民法 |
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憲法 |
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商法・会社法 |
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憲法については行政書士の方が出題も多く、行政書士の方が難しいくらい。
しかし、民法と会社法は違います。
問われる内容はかなり細かく、司法書士試験の民法は物権の出題が多く、担保物権だけでも5問出題されます。
- 行政書士と司法書士の科目の重複は多少ある。
- 民法、会社法はかなり細かいところまで問われるので、行政書士試験に合格していてもしっかり勉強し直す必要アリ。
- 行政書士試験の憲法の知識は、司法書士試験でも役立つ
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行政書士から司法書士への挑戦が【向いている人】
行政書士から司法書士への挑戦が向いている人は、行政書士を短期間で合格した人、商法・会社法が得意だった人です。
行政書士試験に短期合格した人は、その勉強ノウハウを司法書士試験でも活かすことが可能です。
行政書士よりも勉強時間は必要ですが、逆に言えば勉強時間を増やせれば司法書士試験合格も可能です。
また、行政書士試験の商法・会社法が得意だった人も司法書士試験で有利。
商法・会社法は司法書士試験でも難易度が高く、毎年多くの人が勉強に挫折してしまいます。
その商法・会社法が得意だと大きなアドバンテージになります。
一方、行政書士に合格した人でも
- 行政書士試験で「商法」を捨てた人
- 「商法」の頻出部分だけ勉強してお茶を濁した人
は、司法書士試験の「会社法・商法」「商業登記法」でかなり苦戦することになりますので、初学者と同じようにしっかりと対策する必要があります。
司法書士試験テキストを買うならオートマ
行政書士試験で使ったものがあるからテキスト、問題集を使いまわそう
というのはNGです。
出題傾向の違いがあるため、使い回しは「他の受験生は正解できているのに自分は間違えた」となる危険性が高く、足切り基準点・最終合格点のギリギリのラインで明暗が分かれる原因になります。
司法書士試験は択一の足切り基準点が満点のおよそ8割という正確性を求められる試験なので、みんなが正解できる問題を間違えるのは致命的。
そのためにも、司法書士試験用のテキスト・過去問を使うのは大前提です。
では、司法書士試験ではどのテキスト・問題集を使うのが良いのか。
独学で司法書士の勉強するなら断然「山本浩司のautoma system」(通称:オートマ)がおすすめです。
オートマは法律初学者にもおすすめされる司法書士独学のド定番テキストです。
過去問は肢別になっている「オートマ過去問」がおすすめですが、一通り理解ができたという自信が出てきたら試験と同じ5肢択一になっている「合格ゾーン」で試験問題を解く感覚をつかんでおきましょう。
行政書士から司法書士合格に必要な勉強時間
行政書士の勉強時間は500~800時間、司法書士の勉強時間は3,000時間と言われます。単純な時間で言えば行政書士の3.75倍~6倍は勉強する必要あり。
予備校などでは
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で短期合格を目指す!と言われますが、これを継続するのはかなり大変。
というかごく一部の努力する才能がある人にしかできないと思います。
司法書士に合格するには
勉強に専念できるなら… | 1日平均6時間勉強すれば、1年2ヶ月ほど |
働きながら勉強するなら… | 1週間に20時間勉強すれば、4年ほど |
くらいが現実的なライン。
行政書士短期合格者や商法・会社法が得意だった人であれば、もう少し短縮することも可能ですが、それでも2500~2800時間はかかると見ておきましょう。
勉強時間の確保が難しい忙しい人はスタディングを活用すると、電車移動や昼休みなどの隙間時間を勉強時間に変えることができます。
スマホだけでも講義・復習・問題演習ができ、価格も49,500円~と司法書士講座では最安クラスなので、効率良く勉強時間を増やして短期合格を目指すならおすすめ。
スタディングの【メリット・デメリット・評判】の解説
具体的なスケジュール例
学習スケジュールが用意されていない講座や、独学するのであれば勉強スケジュールを立て、スケジュール通りに進めることが大切です。
1日あたり2~3時間のペースで勉強できるなら、予備校の1年半(18ヶ月)のコースと同じくらいのペースで勉強を進めるのがおすすめ。
具体的には
主要4科目 択一70問中53問 |
民法 | 4ヶ月 |
不動産登記法 | 2ヶ月半 | |
会社法・商法・商業登記法 | 3ヶ月半 | |
マイナー科目 択一70問中17問 |
民事訴訟法 | 1ヶ月半 |
民事執行法・民事保全法 | 1~2週間 | |
供託法 | 2~3週間 | |
司法書士法 | 1週間未満 | |
憲法 | 2週間 | |
刑法 | 2~3週間 | |
総復習 | 3ヶ月 |
という感じ。
18ヶ月よりも長い、短いといった場合のスケジュールの調整法などについては以下の記事で詳しく解説しています。
行政書士から司法書士合格するなら通信講座活用がカギ
行政書士も独占業務がある立派な資格です。稼ぐだけであれば行政書士だけで十分に稼ぐことも可能です。
行政書士のついでに司法書士も受かったらいいなー
という気持ちで司法書士の勉強を始めるのであれば合格は難しいでしょう。
そのぐらいの気持ちであるなら行政書士として稼ぐために時間を使った方がおすすめ。
行政書士よりも司法書士の仕事がしたい。司法書士でもっと稼ぎたい!
ということなら独学よりも、通信講座の活用をおすすめします。
なぜなら、通信講座を使うと以下のようなメリットがあるから。
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あなたには行政書士試験に合格しただけの実力があるのですから、通信講座を使って本気で取り組めば司法書士試験合格できる確率は高まります。
通信講座を利用してもそこまで大きく費用は増えません。
独学と通信講座の費用をおおまかに比べると以下のとおり。
独学の教材一式 | 約8万円 |
大手の通信講座 | 35~50万円 |
格安通信講座 | 約5~24万円 (スタディング~アガルート) |
格安通信講座であれば独学と同じかそれ以下の費用で勉強できます。
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行政書士と司法書士ならどっちから勉強するべき?
行政書士と司法書士の勉強を並行して受験する人も多くいますが、基本的には非推奨です。
タイプ別に行政書士と司法書士のどっちから勉強するべきかまとめると以下のとおり。
司法書士の業務がやりたい人 | 司法書士から |
司法書士に加えて行政書士もやりたい人 | 司法書士から行政書士へ |
最悪司法書士合格が難しかったら行政書士だけで独立を考えている人 | 行政書士から司法書士へ |
行政書士で開業するつもりはないが、司法書士試験へのステップアップとして行政書士試験を検討している人 | 司法書士から |
科目の重複もあるため、特に予備校はダブルライセンスをおすすめしますが(2種類の講座を売れますからね)
司法書士の仕事をしたいのであれば司法書士だけを勉強した方が効率が良いです。
もちろん、行政書士試験に専念して合格してから司法書士試験の勉強をするのもOK。
逆に行政書士だけなら独立しないのであれば、まず司法書士を目指すのがおすすめです。
行政書士と司法書士、同時進行で勉強してどっちも合格できなかった…
という事態だけは絶対に避けましょう!
司法書士筆記試験が終わった7月から合格発表まで3ヶ月弱あるので、その期間に行政書士試験の勉強をするのはOKです!
だらだらと同時進行せず、メリハリをつけて学習しましょう。
行政書士から司法書士への勉強時間・難易度・独学まとめ
行政書士から司法書士への独学合格は人によっては可能です。
しかし、司法書士試験独特の細かさなどがあるため、重複している科目もしっかり勉強し直す必要あり。
世間で言われる勉強時間や合格者の意見からすると、行政書士の勉強の約4倍から10倍くらいの勉強が必要だと言われています。
独学する場合にはしっかりとスケジュールを立てて、先の見通しをつけておいた方が良いです。
司法書士試験に合格したいのであれば、基本的には通信講座の利用をおすすめします。
なぜなら、独学合格者は受験生のおよそ0.063%ほどしかいない計算だからです。
あなたには行政書士試験に合格する実力があるのですから、予備校・通信講座で司法書士試験対策をしっかりすれば合格できる確率は法律初学者よりずっと高いはずです!
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