司法書士の年度別過去問は解くべき?向いている人・使い方を解説

司法書士試験の年度別過去問 司法書士試験
よしと
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おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。

過去問って色々な形式のものがあるけど、年度別のを買えばいいの?年度別過去問は順番に解いていけばいいのかな?

そんな疑問はないでしょうか?

この記事では、年度別の過去問題集の特徴と向いている人、効果的な使い方について説明していきます。

あなたが年度別過去問を解くと勉強にどのような効果があるのかも説明していきますよ。

4回目の司法書士試験で無事合格した私の経験からお話します。

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司法書士の年度別過去問の特徴・向いている人・使い方

司法書士試験の年度別形式の過去問題集の特徴、向いている人、使い方について簡単にまとめると以下のとおりです。

年度別過去問

特徴 本試験と同じ形式で過去問が解ける
向いている人

一通り学習済み

テキスト、他の過去問もそれなりにやった自負がある人

使い方 予備校の模試や答練と同じように、本試験と同じように解いて自分の実力を測る

他の形式の過去問題集とは向いている人も使い方もかなり違います。

「特徴」「向いている人」「使い方」についてもう少し詳しく説明していきます。

特徴

司法書士試験の過去問は出題の形式が違うものが複数あります。

「肢別の過去問」「分野別(5肢択一)の過去問」「年度別の過去問」の特徴を比較すると以下のようになります。

  肢別 分野別5肢択一 年度別
特徴 同じ科目、分野ごとに過去問をまとめ、一問一答形式で出題 同じ科目、分野ごとに過去問をまとめ、本試験と同じ5肢択一形式で出題 本試験と同じ形式で年度別に出題
メリット 知識が少ない初学者でも勉強してすぐ解きやすい 過去問の勉強のほか、組み合わせで解く方法も練習できる 本試験と同じ出題バランスで科目横断的に勉強できる
デメリット 一問一答中心だと本試験で問題を解くのに時間がかかる可能性がある 講義、テキストで勉強してすぐ解こうとすると知らない知識が出題されていることが多い 分野ごとに問題がまとまっていないので勉強して覚えるのに不向き

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向いている人

年度別過去問は、分野ごとに知識が網羅されていないのでこれから知識を覚えていこうとうい人には不向きです。

本試験と同じ形式、出題の問題を解くことができるわけですから「腕試し」の意味合いが強くなります。

年度別過去問は中級者向けの問題集です。

私自身が考える「年度別過去問が向く人、向かない人」の詳細は以下のとおり。

初学者 向いていない
他の過去問を1周できていない人 向いていない
他の過去問を1周以上した人 向いている
テキスト、過去問を何周か繰り返した人 向いている
テキスト、過去問をほぼ覚えた人 向いていない

まだ基本的な知識が身についていない人が年度別過去問を解いても、実力を伸ばすことも実力を測ることもできません。

最低限として他の形式の過去問を一周してから年度別過去問に挑戦した方が良いでしょう。

他の過去問をやり込んでほとんど覚えるところまで勉強が進むと、年度別過去問を解く意味はほとんど無くなってしまいます。

そのため、初級者には役立たない、中級者には役立つ、上級者には役立たないのが年度別過去問です。

使い方

年度別過去問は、出題科目、分野、出題数などが本試験と一致します。

過去問だから当たり前なんですけどね。

ですから、仮想本試験として解くのが最適です。

予備校の答練や模試と同じように本試験と同じ時間で解くようにしましょう。

年度別過去問を本試験と同じように解くメリットは以下のとおり。

  • 今の実力でどのくらい本試験で得点できるかの目安になる
  • 自分の苦手分野が分かる
  • 試験の時間配分の感覚をつかめる
  • 他の過去問題集の内容をちゃんと覚えているのかチェックできる

このように、新しいことを勉強して覚えるというよりはあなたの学習状況チェックの効果が大きいのが年度別過去問です。

予備校の答練・模試と違うのは、過去問であるため一度は学習済みであることです。

「新しい問題を勉強できない」というデメリットもありますが、「覚えきれてない過去問の抜けを発見できる」というメリットもあります。

予備校の答練や模試をたくさん受ける人は、年度別過去問まで解く時間はなかなか無いと思いますが、あまり答練や模試には申し込まず自分の学習状況をチェックしてみたい人は年度別過去問を解いてみるのも有効ですよ。

司法書士の年度別過去問の入手法

年度別の過去問は法務省の司法書士試験のページから過去5年分を無料で入手することができます。

法務省:司法書士試験

しかし、公開されているのは問題だけであるため、答え合わせや解説を調べることを考えると書籍で買ってしまった方が圧倒的に時間を節約できます。

司法書士の年度別過去問の特徴と使い方まとめ

年度別過去問の特徴、向いている人、使い方を簡単にまとめると以下のとおり。

年度別過去問

特徴 本試験と同じ形式で過去問が解ける
向いている人

一通り学習済み

テキスト、他の過去問もそれなりにやった自負がある人

使い方 予備校の模試や答練と同じように、本試験と同じように解いて自分の実力を測る

年度別過去問を本試験と同じように解くと以下のようなメリットがあります。

  • 今の実力でどのくらい本試験で得点できるかの目安になる
  • 自分の苦手分野が分かる
  • 試験の時間配分の感覚をつかめる
  • 他の過去問題集の内容をちゃんと覚えているのかチェックできる

他の過去問題集をしっかりやり込んでいる人は改めて年度別過去問を解く必要はあまりありません。

しかし、他の過去問をどのくらい覚えられたのか自分自身でよく分からない状態であれば年度別過去問を解くことで自分の理解度がよく分かり、弱点を補う勉強をすることができるようになります。

年度別過去問題集は万人向けの教材ではありませんが、役立つ人にはちゃんと役立つ教材です。

あなたの学習状況に合わせて使うか使わないか決めるようにしましょう!

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記事の執筆者
司法書士
よしと

元公務員の司法書士。
司法書士は4年、行政書士は4ヵ月で合格。
現在は埼玉県で司法書士として開業中。
司法書士試験に合格して人生が変わり結婚、2児の父に。
昔はRPG→SLG→格ゲー→オンゲーと色々ゲームしてたり、動画作ったりしてました。

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