
おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。

司法書士の過去問は繰り返しているけど、過去問で出たことがない問題が出たらどうしよう!
テキストで勉強しても問題とは形式が違うから間違えてしまう。
重要な未出論点を中心に勉強できる方法はないかな?
そんな風に思っていませんか?
この記事では司法書士試験の「過去問」とはまた違う要点整理問題集「オートマでるトコ一問一答」の以下の点について説明します。
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私は4回目の司法書士試験で合格しました。
1年目から3年目までは予備校の講義についていくので精一杯でしたが、4年目は勉強が進み過去問も十分に解いていたので「オートマでるトコ一問一答」を加えて勉強して合格しています。
私が実際に使った経験から、司法書士試験の要点整理問題集「オートマシステムでるトコ一問一答」について解説していきます。
司法書士「オートマでるトコ一問一答」とは
「オートマでるトコ一問一答」の正式名称は「山本浩司のautoma system 新・でるトコ一問一答+要点整理」でよく「でるトコ」や「でるトコ一問一答」と略される問題集です。
司法書士試験の独学で一番人気のテキスト「山本浩司のautoma system」と同じシリーズの問題集でテキスト同様人気があります。
どちらもWセミナーの山本浩司講師が作られた書籍です。
「でるトコ一問一答」の特徴は以下のとおり。
オートマでるトコの特徴① | 過去問で未出の一問一答が解ける |
オートマでるトコの特徴② | 端的な解説でサクサク解ける |
それぞれの特徴について少し解説を加えていきますね。
未出の一問一答が解ける
「でるトコ一問一答」は重要論点なのに未出である知識が問題化されているため、未出問題の演習をすることができます。
司法書士試験は過去問が大事ですが、過去問の周辺の重要論点も出題可能性が高いです。
しかし、司法書士試験の一般的な問題集は過去問であるため、今後出題される可能性が高くても未出の問題は載っていません。
そのため、未出の重要論点はテキストを読んで知識を身につけ、司法書士試験本番を迎えるのが普通です。
しかし、

あ~、その知識は知っていたんだけど、問題では間違えてしまった
という経験はあなたにもないでしょうか?
これはテキストでちゃんと理解していても、テキストでの説明と問題での出題のされ方が違ったために起こる現象です。
テキストで理解しても、問題としてどんな形で出題されるのかが分かっていないと得点できないのです。
「でるトコ一問一答」はテキストの知識を問題形式にしてくれているので、テキストで理解したことを問題でも解けるようになる練習にうってつけです。
「でるトコ一問一答」のほか、予備校の答練や模試、予想問題でも未出問題の練習をすることができますが、過去問からの出題も多いためあまりコスパは良くありません。
そのため、未出問題を練習したいのであれば「でるトコ一問一答」を使った方が効率が良いのです。
端的な解説でサクサク解ける
テキストの「オートマ」は法律初学者でも理解しやすいように、分かりやすい口語調の説明で書かれていますが、「でるトコ一問一答」は解説を短くまとめてサクサク解き進められるようにできています。
過去問題集では詳しい解説が付いているものも多いですが、「でるトコ一問一答」は要点を押さえた短い解説になっているため、重要なところだけを短時間で確認することができます。
そのため、解説を詳しく読み込むことなくどんどんと解けるので、たくさん勉強できたという充実感も得やすく勉強しやすい問題集です。
「オートマ過去問」と「でるトコ」どっちを使うべき?

まず優先すべきは「(オートマ)過去問」です。
司法書士試験は相対評価なので、他の受験生が高確率で正解してくる過去問を落とすと致命的だからです。
でるトコは過去に出題されたことがない未出問題への対策として非常に有用ですが、過去問が解けるようになっていることが大前提です。
でるトコだけを回しても司法書士試験に合格できるわけではありません。
「でるトコ」と「直前チェック」の違い
「でるトコ一問一答」は司法書士試験の直前期の勉強に役立つ問題集ですが、同じく直前期の定番書籍にWセミナー竹下貴浩講師の「直前チェック」があります。
「でるトコ一問一答」と「直前チェック」の特徴の違いを簡単にまとめると以下のとおり。
「でるトコ一問一答」と「直前チェック」の違い |
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「でるトコ一問一答」 | 「直前チェック」 |
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「でるトコ一問一答」と「直前チェック」はどちらが優れているというものではなく、用途が違う感じになります。
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というような使い分けになります。
TAC出版の公式サイトで「直前チェック」を購入する場合、竹下講師の音声講義を付けて購入することもできます。
そのため、「直前チェック」は講義の延長として使うこともできます。
「オートマでるトコ一問一答」の評判
「でるトコ一問一答」は使いやすい問題集としてなかなか評判が良いです。
「でるトコ一問一答」の評判には以下のようなものがあります。

テキストばかりをやっていると本当に知識が身についているか分からないので、でるトコを解くことで確認できる。記憶の定着にも役立った。

解説も短くテンポよくどんどん解いていける。しかも、全4巻なので短時間で勉強しやすい。

テキストの「オートマ」と同じ順番になっているので、「オートマ」での確認もしやすい。
重要論点がコンパクトに問題化されているので、実力チェックとして使ったり、記憶を定着させることにも使うことができます。
全4冊の内訳は
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となっているので、苦手科目を対策するために使うことも可能です。
「でるトコ」いいですね。
もうテキストを5周してますけど、これやると、結構取りこぼしがあることに気付く。
取りこぼしがあると少し凹むけど、本番で取りこぼさなくて済むかもという安心感も(笑
— jolteon(司法書士試験受験生) (@jolteon0819) July 4, 2020
「でるトコ一問一答」の使い方
「でるトコ一問一答」の有効な使い方は大きく分けて以下の2つ。
「でるトコ一問一答」の2つの使い方 |
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それぞれの使い方で目的が違いますので、1つずつ解説を加えていきます。
直前期に未出問の演習として解く
中上級者の人には、直前期に「でるトコ一問一答」を解いて未出問の演習に使うのがおすすめです。
過去問を十分に解いている中上級者が「でるトコ一問一答」を解くことで、テキストの重要論点が問題として出題されたらどのようになるのかを体験することができます。
体験しておけば、試験本番で未出問が実際に出題されてもスムーズに解きやすくなります。
直前期には
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などをまとめた「まとめノート」を作ることで効率よく弱点をなくすことができます。
まとめノートは通常、テキストと過去問をベースにして作りますが、「でるトコ一問一答」も解いていれば未出問もまとめノートにプラスすることができます。
このため、まとめノートでカバーできる学習範囲が広がり、試験本番でのスキをさらに少なくすることができますよ。
「オートマ」の復習として過去問とセットで解く
初学者の人には、講義・テキスト→過去問→でるトコの3つをセットにして勉強を進めていくのがおすすめです。
初学者は講義を受けながらテキストを読み、復習としてテキストと過去問を繰り返すのが王道の勉強法です。
しかし、この勉強法だと過去に出題されていない重要論点の復習が手薄になり、過去問で出てくる内容よりも覚えにくくなります。
そこで、テキストと過去問での復習に加えて「でるトコ一問一答」も併せて解くことで未出の重要論点も復習することができます。
これにより、重要論点を取りこぼすことなく最初からしっかりと記憶に定着させていくことができます。
最初から重要論点をこぼさずに復習できれば、直前期に全範囲を繰り返し勉強する回数を減らす効果も期待できます。
初学者は講義を受けて、テキストと過去問で復習をするだけでも大変。
そこに「でるトコ一問一答」も増やすのは勉強の負担にはなりますが、過去問に比べると「でるトコ一問一答」の問題数はそこまで多くないため、早めに「でるトコ一問一答」も解いておいた方が合格までの近道になるでしょう。
復習として過去問と「でるトコ一問一答」を解いていると、「でるトコ一問一答」の方が解きやすく感じることがあります。
しかし、解きやすいからと言って過去問をあまりやらずに「でるトコ一問一答」中心に復習しないように気をつけましょう。
なぜなら、過去問の方が問題の重要度が高いからです。
過去問は受験生のほぼ100%が勉強していますし、合格者レベルであれば100%近い正答率になります。
未出問題の正答率は合格者でももう少しさがるため、
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ということになります。
「でるトコ一問一答」は良い問題集ですが、まず過去問を完璧に身につけてからのプラスアルファであることを忘れないようにしましょう。
司法書士試験と同じ五肢択一形式の過去問が解きにくいと感じる場合は、一問一答形式になっている「オートマ過去問」を使うと過去問も解きやすくなります。
「オートマ過去問を使う場合は、勉強が進んでから五肢択一形式の過去問も解いてみるのがおすすめです。
オートマでるトコ一問一答で未出問対策まとめ
「オートマでるトコ一問一答」は司法書士試験の未出問題が解ける問題集として有用です。
「でるトコ一問一答」は全4冊なので直前期に短時間で総復習をするのに使えるほか、初学者が過去問に加えて解くことで記憶の定着率を上げることもできます。
司法書士試験はまず過去問を解くのが一番大事です。
しかし、過去問をしっかりと解いている人にとっては司法書士試験合格までのあと一押しに「でるトコ一問一答」は役立ちます。
TAC出版の公式サイトの販売ページから試し読みをすることができますので、問題集として使いやすそうかチェックしてみると良いですよ。
オートマでるトコは①民法のほか、②不動産登記法、③会社法・商法・商業登記法、④マイナー科目の全4冊あるので補強したい科目に合わせて選んでください。