
おつかれさまです!資格ワン運営の司法書士「よしと」です。

主婦から司法書士になりたい!
主婦で司法書士に合格は可能?
予備校に通うお金と時間はちょっとないから、独学しようと思っているけどどうやって勉強すれば良い?
合格したあとに仕事はあるかな?
司法書士の仕事量は調節できる?
そんな疑問はありませんか?
この記事では、司法書士試験に合格している女性がどのくらいいるのか、勉強はどうすれば良いのか、合格後に仕事はあるのか、司法書士の働き方について説明しています。
あなたが将来どのように司法書士として仕事がしたいのかまで考えて勉強を始めるようにしましょう。
私自身は4回目の司法書士試験で合格し、男女問わず多くの同期合格者の方と話してきました。その経験を元に主婦が司法書士を目指すことについて解説していきます。
主婦から司法書士に合格した人は結構多い

司法書士試験は主婦や女性におすすめ!
とよく言われますが実際のところ、どれだけ女性の合格者がいるのでしょうか?
令和6年度(2024年度)の合格者737人のうち女性は242人で32.8%でした。
その他、近年の女性合格者の数と割合は以下のとおり。
女性の合格者 | 女性の合格者割合 | |
2014年 | 759人中161人 | 21.2% |
2015年 | 707人中167人 | 23.6% |
2016年 | 660人中157人 | 23.8% |
2017年 | 629人中150人 | 23.8% |
2018年 | 621人中142人 | 22.9% |
2019年 | 601人中135人 | 22.5% |
2020年 | 595人中158人 | 26.6% |
2021年 | 613人中182人 | 29.7% |
2022年 | 660人中182人 | 27.6% |
2023年 | 695人中208人 | 29.9% |
2024年 | 737人中242人 | 32.8% |
このように合格者のうち20%以上が女性。
しかも最近の女性合格者割合は30%前後になっています。
また、私が合格した年に名刺交換をした人のうち、女性の割合は約19%でしたが、その中には主婦(専業に限らず)の方も多くいました。
このようにデータだけでなく私の経験上も、実際に主婦から司法書士試験に合格している人は結構多いです。
試験に合格できるかという意味では、司法書士試験は女性のみならず主婦にもおすすめな資格と言えます。
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40代主婦からでも司法書士になれる?

30代、40代の専業主婦からでも司法書士に合格できるの?

合格可能です。司法書士試験の合格者の平均年齢は40歳前後。
しかも法学部以外の出身が50%以上なので法律の勉強をしたことが無くても合格を目指せます。
司法書士は合格者に女性が多いだけではなく、30代・40代・50代の合格者も多いです。実は50代合格者が20代合格者よりも多いくらい。
実際の令和3年度司法書士試験の合格者の年代は以下のとおり。
20代 | 67人 |
30代 | 196人 |
40代 | 212人 |
50代 | 103人 |
60代 | 29人 |
70代 | 6人 |
このように実際の合格者データから見ても30代40代主婦が合格可能なことが確認できます。
主婦から司法書士合格を目指す場合の独学活用法
主婦がどれだけ司法書士の勉強に時間を使えるかは各々の家庭の状況によって大きく違います。
しかし、家事や育児等に時間を取られることを考えると毎日勉強に使える時間はそんなに多くありません。
そのため主婦から司法書士を目指す場合も、フルタイムで仕事をしている人と同じように勉強プランを立てておくべき。
無理をしない4年計画の勉強プランを簡単にまとめておくと、
学習スタイル | 毎日の平均勉強時間 | 備考 | |
1年目 | 初学者向け講座 | 2時間 |
(択一中心) 予備校・通信講座の講義を全部消化して理解するよう頑張る。過去問を1周できれば上出来。 |
2年目 |
初学者向け講座 |
2時間 |
(択一中心) 分からない部分が多かったら予備校の利用を推奨。 |
3年目 |
独学 |
2時間 |
(択一記述バランス良く) テキストと過去問を回しながら弱点まとめノートを作る。記述式をたくさん解いて解法を身につける。択一基準点突破が目標。 |
4年目 |
答練 |
4~6時間 |
(択一記述バランス良く) 弱点まとめノートを補強して繰り返す。予備校の答練・模試で記述をマスターする。 |
→ 司法書士試験合格! |
このような感じ。このくらいのペースで勉強するなら無理なく合格を目指せます。

「毎日2時間」と言われると無理そうに思えますが、復習として掃除をしながら講義を聴き流したり、キッチンに覚えたい図表を貼っておいたりなど、隙間時間をコツコツ積み重ねると案外達成できます。

でも、本格的に司法書士を目指すかはまだ分からない
という人はまず色々な予備校・通信講座の無料体験講義を受けて勉強に本格的に取り組むか決めても良いでしょう。
1年目は予備校・通信講座を使うべき理由
勉強の最初でつまづくと、誤った理解のままになってしまったり、嫌になって勉強を止めてしまったりなど勉強が長期化する原因になります。
そのため、司法書士を目指すのであれば最初だけは予備校・通信講座を使って効率良く全体を理解し、あとは何年か独学して細かい知識を覚えて試験合格を目指すのが結果的に一番費用を抑えることができます。
仮に毎日2時間を勉強に使っていたとしても1年早く合格すれば730時間も使える時間が増えますから、
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このどちらでも予備校に払った費用の元を取ってお釣りがきますよ。
主婦が予備校・通信講座を使う場合は、フルタイム勤務の人と比べて自宅にいる時間が多くなるので、家事や育児をする片手間にスマホで勉強できるWeb通信講座がおすすめです。
独学に使うテキスト
2年目以降に独学する場合は、1年目に使った予備校・通信講座のテキストをそのまま使うのがおすすめです。
1年目の総復習をするように勉強しましょう。
もし1年目の教材が分かりにくい、自分には合わなかったという場合は独学の定番テキスト「オートマ」に切り替えましょう。
過去問を自分で用意する必要があるときは、同じく人気の「オートマ過去問」がおすすめです。
オートマ過去問は選択肢別に重要な過去問をピックアップして掲載しているため、解けば解くほど本試験で点が取りやすくなります。
オートマ過去問の内容が一通りマスターできたら本試験と同じ5肢択一式で問題が掲載されている「合格ゾーン」で実力チェックすると良いでしょう。
勤務も開業も。主婦と相性の良い司法書士資格
司法書士は主婦が勤務しようとする時に有用な資格です。
その理由は以下の3つ。
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司法書士は「未経験」「30代以上」でも都市部を中心として求人が多いです。
合格後は司法書士として勤めるほか補助者として経験を積む道もアリ。
私も補助者として勤務してから、司法書士登録をして独立しています。
司法書士や補助者の勤務形態は意外と融通がきくので、フルタイム勤務以外にも時短勤務やパート勤務ができる事務所も結構あります。
また、出産や育児などで一度仕事を離れてしまっても、資格があれば再就職も比較的簡単にすることができます。
また、司法書士は勤務せずに自分で開業することもできます。自分で開業するメリットは以下のとおり。
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補助者や司法書士として勤務経験があればより良いですが、合格後にいきなり自分で開業することも可能です。
司法書士は自宅開業であれば、パソコンや電話、FAXなどがあれば開業できるので他の仕事に比べると初期費用もかなり安いです。
司法書士には仕入れが必要ないため、ランニングコストもほとんどかかりません。
自宅開業するのであれば、子育てで忙しいときには仕事を減らし、手が空いてきたら仕事を増やすなど自分でペースを調整することもできるようになります。
仕事を増やしていけば勤務するよりも高収入を目指すことももちろん可能です。
女性だからこそできる仕事はある?

女性司法書士の需要があるとよく言われるが、実際にどんな仕事があるのか?
事務仕事の細やかさ丁寧さとか言われてもそんなのは男性女性問わず人によるものですから、もうちょっとはっきりした中身が知りたいですよね。
女性の需要がある業務として、例えば成年後見人になってもらうのは同性の人が良いとか、離婚に伴う財産分与で不動産の名義を変えて欲しいとか、女性からの相談がやはり多くなります。
これらは不動産決済のように決まった日付に仕事をすることが求められる仕事ではないので、仕事のペースの調整もしやすい業務です。
主婦から司法書士に合格可能か、勉強方法、仕事まとめ
毎年の司法書士試験の合格者のうちの30%前後は女性の合格者です。これは体感的には受験者のうちの女性割合と大体同じものであるため、試験の合格率は男女で差はないものと考えられます。
また、私が実際に同期合格者と名刺交換して話した経験によると、女性合格者のうち主婦から合格した人も多くいました。
この点からも主婦から司法書士合格は目指せると言えるでしょう。
主婦から司法書士を目指す場合は、フルタイムで勤務している人と同じような勉強プランを考えると良いです。
無理をしないのであれば、以下のように4年前後で合格する計画が良いでしょう。
学習スタイル | 毎日の平均勉強時間 | 備考 | |
1年目 | 初学者向け講座 | 2時間 |
(択一中心) 予備校・通信講座の講義を全部消化して理解するよう頑張る。過去問を1周できれば上出来。 |
2年目 |
初学者向け講座 |
2時間 |
(択一中心) 分からない部分が多かったら予備校の利用を推奨。 |
3年目 |
独学 |
2時間 |
(択一記述バランス良く) テキストと過去問を回しながら弱点まとめノートを作る。記述式をたくさん解いて解法を身につける。択一基準点突破が目標。 |
4年目 |
答練 |
4~6時間 |
(択一記述バランス良く) 弱点まとめノートを補強して繰り返す。予備校の答練・模試で記述をマスターする。 |
→ 司法書士試験合格! |
最低でも1年目は予備校のWeb通信講座で基礎を身につけるのがおすすめです。
本格的に司法書士を目指すか迷いがある場合には、無料体験講義を色々と受けてみてから決めましょう。
また、司法書士は試験合格後も主婦に嬉しい点が多いです。どこかの事務所に勤務する場合には、
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という特徴があります。
自分で独立する場合にも、
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というようなメリットがあります。
女性司法書士は成年後見や財産分与など女性が相談したい業務で需要が高いです。
これらは不動産決済に比べて働く日付を指定される要素が少ないので、仕事のペースを調節可能。
もちろん子どもが手を離れたら仕事をどんどん増やして稼いでいくことも可能です。
司法書士試験は難しい試験ですが、主婦にとってメリットも大きいです。
計画的に勉強していけば学歴、経験に関わらず合格できる試験なので目指す価値は大いにありますよ!